様々な場面でビジネスをサポートしてくれるAIツール。定番の営業手法である「メルマガ」の作成にも、実はAIが大いに力を貸してくれます。今回は、公式LINEアカウントなども含むメルマガ業務と最新ツールの進化を見ていきましょう。

ChatGPTによる自動文章生成に対応したメルマガシステム

FunTre株式会社が開発したメルマガ支援システム「Boken」では、2023年に日本で初めてChatGPTによる自動文章生成機能が追加されました。配信テーマやキーワードを入力するだけで、精度が高く興味を引き付ける配信文書を自動生成することが可能に。業種、サービス、目的に合った文章を自動生成することができるので、「どのような文章を配信すればいいのかわからない」といった担当者の悩みも解決してくれます。

同サービスには他にもさまざまな配信機能が。「メルマガ内のURLをクリックしなかった人には1週間空けてリマインド」のように、顧客の行動に合わせて配信シナリオを設定し、自動配信することも可能です。配信した内容の開封率リンククリック率などを測定し、結果をタイムリーに確認する機能もあり、効果を分析することで次回以降の改善にもつながります。

日本初!マーケティングオートメーションシステム「Boken」がChatGPTによる自動文章生成に対応
出典:日本初!マーケティングオートメーションシステム「Boken」がChatGPTによる自動文章生成に対応

AI全自動メルマガ運用アプリは送信時間の調整もできる

Hamee株式会社は、2021年にAI全自動メルマガ運用アプリmanekine」をリリース。「manekine」はAIで商品紹介メルマガの作成を行うだけでなく、メルマガ開封率やクリック率を分析し、自律的に配信精度を向上してくれるアプリです。

購買者ごとに興味を引きそうな商品を選定してメルマガを自動生成できるほか、購買者ごとの行動パターンを分析し送信時間の調整もしてくれます。

アプリが開発された背景には、Hamee株式会社が運営するスマートフォンアクセサリーのEC店舗「Hamee本店」での悩みがあったそう。同店舗では、メルマガ配信へのニーズはあるものの、他の販売促進活動とくらべるとなかなか優先順位を高めることができないという課題がありました。さらに、同社のECプラットフォームを利用中のEC事業者へのアンケートをおこなった結果、メルマガ運用は業務の負担が大きいということが判明。

この課題を解決すべく、「レコメンドメール自動送信」アプリの技術やECプラットフォームの運用で蓄積されたノウハウを活用し、EC事業者のメルマガ運用をAIにより自動化するアプリ「manekine」が開発されました。メルマガになかなか手を出せない、メルマガ作成が負担だという企業にとっては、まさにピッタリのツールになっています。