メールマーケティングツールを導入することで、集客の効率化潜在顧客へのアプローチなどが可能となります。ただ、メールマーケティングツールには様々な種類があるため、どれを導入すべきか悩んでしまうこともあるでしょう。

本記事では、5つのメールマーケティングツールを比較するとともに、効果を最大化するためのコツも紹介します。

  1. メールマーケティングツールとは?
  2. メールマーケティングツールを比較するポイント
  3. メールマーケティングおすすめツール5選を比較
  4. メールマーケティングに役立つMAツール
  5. メールマーケティングの効果を最大化するコツ
  6. メールマーケティングツールを活用して売上を伸ばそう

メールマーケティングツールとは?

メールマーケティングツールとは、メールマーケティングのプロセスを自動化・効率化するためのツールです。様々な機能が利用でき、導入することで以下のようなメリットが期待できます。

  • 見込み客の獲得や育成
  • 効果測定の効率化
  • 業務効率化による人件費の削減

利用できる代表的な機能

メールマーケティングツールで利用できる代表的な機能は、大きく分けてメール配信機能分析機能の2つに分けられます。

種類 機能
メール作成・配信 ・メールテンプレート
HTMLメール作成
・絞り込み(セグメント)配信
・ステップメールの自動配信
・メールの予約配信
・迷惑メール対策
分析・効果測定 ・レポート生成
A/Bテスト
・エラー分析
・ホットリード抽出

様々な機能がありますが、ツールによって利用できるものは異なるため、しっかりと比較検討することが重要です。

MAツールとの違い

メールマーケティングを行う際は、マーケティング業務全般を効率化するためのMAツール(マーケティングオートメーション)も活用できます。メールマーケティングツールとMAツールの違いは、次の通りです。

メールマーケティングツール MAツール
特徴 メールマーケティングに特化した機能が豊富に用意されている マーケティング業務の全般を効率化するための機能が用意されている
機能例 HTMLメール作成
・ステップメール
開封率やクリック率のレポート
・アクセス解析
・Web接客
・顧客管理
コスト 低め やや高め

メールマーケティングだけではなく、アクセス解析や顧客管理、マーケティング業務全般の効率化などを図りたい場合は、MAツールの導入も検討してみましょう。

メールマーケティングツールを比較するポイント

数あるメールマーケティングツールの中から、自社に最適な製品を選ぶポイントを紹介します。

自社に合った機能があるか

メールマーケティングツールを比較する際は、自社が必要とする機能が備わっているかチェックしましょう。必要な機能がないと自社の目的を達成できませんし、また新たなツールを探す手間が生じます。

例えば、メールマーケティングの目的が「見込み客の購買意欲を高めること」であるなら、ステップメール配信機能は必須です。まずはどんな機能が必要かを検討してから、メールマーケティングツールを比較するとよいでしょう。

簡単に効果測定できるか

メールマーケティングツールを比較する際は、簡単に効果測定できるかというポイントも重要です。ツールを導入しても、効果測定に時間や手間がかかってしまっては、かえって業務効率が落ちてしまう可能性があります。

そのため、レポート機能やA/Bテスト機能など、効果測定をより効率化できる機能が備わっているかをチェックしましょう。

価格は適正か

自社の予算に対してツールのコストが高すぎると、長期的な利用・運用が難しくなるため、価格が適正かも確認しましょう。メールマーケティングツールの料金体系は、大きく以下の2つに分けられます。

  • 登録アドレス数に応じた月額固定制(3,000円〜50,000円/月ほど)
  • 月間のメール配信数に応じた従量課金制

ツールの料金体系を確認するとともに、月間・年間でどれくらいの費用がかかるのかを試算し、自社の予算に合ったメールマーケティングツールを選びましょう。

サポート体制は充実しているか

メールマーケティングツールを導入するときは、初期設定や運用レクチャーなど、導入・運用時のサポートが充実しているツールを選びましょう。

メールマーケティングツールを利用していると、わからないことやトラブルが生じることがあります。サポートが充実していれば、ツールの使い方やトラブルで悩んだときにも、迅速に対応してもらえます。

セキュリティは万全か

メールマーケティングを比較する際は、セキュリティも重要です。

メールマーケティングでは大量のリード情報および個人情報を扱うため、セキュリティ対策が万全でないと情報漏えいが発生する恐れがあります。情報漏えいが起こると会社の信頼が大きく低下してしまうため、以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • ツール提供元がプライバシーマーク(Pマーク)やISO27001(ISMS)認証を取得しているか
  • 強力なセキュリティ対策が施されているか(高度な暗号化や二段階認証など)

なお、メールマーケティングツールだけではなく、MAツールの導入も検討している場合は、以下の資料もあわせてご覧ください。

▼MA選びに失敗しないためのポイントはこちら

もうMA選びに失敗しない! 5つの事前準備

もうMA選びに失敗しない! 5つの事前準備

ツール選びに失敗しないために、MAについて基本からMAを導入する前に必須の準備を5つのポイントからご紹介します。

メールマーケティングおすすめツール5選を比較

ここでは、おすすめのメールマーケティングツールを5つ紹介します。各ツールの特徴や機能、料金などを比較表にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

図_メールマーケツール比較表.png

1.配配メール

image2.png
画像出典:配配メール

●充実の機能とコンサルタントによる運用支援・ノウハウ提供

配配メールは充実した機能が魅力的なツールです。ステップメールやA/Bテスト、見込み客の行動把握など、メールマーケティング必要な機能が揃っています。また、分析・改善にかかる作業を自動化する機能も利用できるので、より簡単に効果測定を行えるでしょう。

サポート体制も充実しており、経験豊富なコンサルタントからのアドバイスが受けられるだけではなく、メールマーケティングセミナーも受講できます。

項目 内容
特長 ・費用対効果が高い
・機能とサポートが充実
機能 HTMLメール配信
・セグメント配信
・ステップメール配信
・多言語配信
・予約配信
・テンプレート
・外部システム連携
・配信エラー解析・自動処理
・ABテスト配信
・ホットリード抽出
・レポート生成
料金 要問合せ

2.blastmail(ブラストメール)

image5.png
画像出典:blastmail

●シンプル・低価格なメールマーケティングツール

blastmailは、必要な機能だけを実装することで、業界最安クラスの低価格を実現しているツールです。月額3,000円から利用できるため、費用を抑えてメールマーケティングツールを導入したいという場合に向いているでしょう。

初めての人でも使いやすいようシンプルな設計となっており、クリック率や開封率の測定など基本的な機能を備えています。官公庁や学校、団体、中小企業、大企業など幅広く利用されています。

項目 内容
特長 ・業界最安クラス
・シンプルな設計
機能 HTMLメール作成
・デコメール作成
・ターゲット配信
・空メール登録
・効果測定
・迷惑メール対策(DKIM署名)
・API連携
料金 月額3,000円~
初期費用:10,000円~

3.Cuenote FC(キューノートエフシー)

image1.png
画像出典:Cuenote FC

●大量のメールを高速で配信

Cuenote FCは、独自開発された配信エンジンによって、メールを高速で配信できるメールマーケティングツールです。1時間あたり1,000万通という配信スピードを実現しており大量のメール配信も可能なので、大規模なメールマーケティングを行いたい場合におすすめできます。

また、PCやスマートフォンなどのデバイスごとに、最適なメールコンテンツを自動で送り分ける機能も搭載されています。

項目 内容
特長 ・大量・高速のメール配信
デバイスごとにメールを送り分け可能
機能 ・メール作成
・パーソナライズメール
デバイス別自動配信
・ABテスト
・予約配信
・レポート
・エラー分析
料金 【クラウド型】
月額5,000円~
初期費用:30,000円~
【オンプレミス型】
要問合せ

4.MailPublisher(メールパブリッシャー)

image3.png
画像出典:MailPublisher

●高いメール到達率を実現

MailPublisherは、メールの配信処理性能に優れているツールです。4,100万通/時と配信スピードが早いだけではなく、高い到達性を実現しています。

また、Mail Publisherは「システム間連携」に力を入れて開発されているため、豊富な外部システムとの連携が可能です。MAツールやECシステム、CDPなどと連携できるので、様々なツールを使ってマーケティング活動をしている企業に向いているでしょう。

項目 内容
特長 ・メール到達率が高い
・連携できる外部システムが豊富
機能 ・SMS配信
A/Bテスト
・効果測定
・外部システム連携
・傾向分析レポート
料金 月額25,000円~
初期費用:5万円~

5.WiLL Mail(ウィルメール)

image4.png
画像出典:WiLL Mail

●メール配信数に応じた料金プランを毎月選べる

WiLL Mailは、自社の予算に合った費用で運用しやすいメールマーケティングツールです。料金プランが配信数に応じて毎月選べるようになっているため、配信数が少ない月はコストを削減するといったことが可能です。初期費用もかからないので、低コストから運用をスタートできるでしょう。

また、WiLL Mailではドラッグ&ドロップの直感的な操作でHTMLメールを作成できます。そのため、メール作成の手間や時間を抑えたい企業にも向いています。

項目 内容
特長 ・メール配信数に応じた料金プランを毎月選べる
・直感的な操作でメールを作成可能
機能 HTMLメール作成
・予約配信
・テストメール機能
・ターゲットメール
・ステップメール
・レコメンドメール
・分析(開封率、クリック率、CV率など)
料金 月額4,000円~

メールマーケティングに役立つMAツール

ここでは、メールマーケティングに役立つMAツールを3つ紹介します。各ツールの特徴などは以下の通りです。

図_MA比較表.png

1.ferret One(フェレットワン)

image8.png
画像出典:ferret One

●メール配信から受注・リード獲得まで行えるツール

ferret Oneは、メール配信をはじめとするマーケティング全般を効率化できるツールです。ツールだけではなく、リード獲得から育成、受注獲得までを幅広く支援する伴走サポートもあわせて利用できます。さらに独自のマーケティングメソッドも提供されるので、しっかりと成果を出したい企業やマーケティング活動の方針に不安がある企業などにおすすめです。

もちろんメールマーケティング機能も充実しており、ステップメールの配信やセグメント配信、見込み顧客情報の管理などもできます。

項目 内容
特長 ・メールマーケティングコンテンツマーケティングセミナー施策、ホワイトペーパー施策などに幅広く対応
・リードと受注の獲得を支援する伴走サポート付き
機能 ・セグメント配信
・ステップメール配信
・顧客管理
Webサイト構築・編集
・LP作成・最適化
フォームの最適化
・外部ツール連携
・アクセス解析
料金 月額10万円〜
初期費用10万円〜

2.SATORI

image7.png
画像出典:SATORI

●見込み顧客の管理・育成に強い

SATORIは、リードへのアプローチを効率化するための機能が豊富なMAツールです。以下のような機能があるため、見込み客の育成に課題を抱えている企業に向いているでしょう。

購買意欲が高まった見込み客に対して、自動的にメールなどでアプローチする機能
案件化しなかった顧客に対して、再度メールでアプローチする機能
リード育成を目的としたメルマガ配信機能

メールマーケティングに役立つ機能のほか、Webマーケティングやテレアポを効率化する機能も備わっています。

項目 内容
特長 ・リードの管理や育成に役立つ機能が豊富
・24時間365日無料のオンラインサポート
機能 ・メール配信
・ステップメール配信
・セグメントメール配信
・リードトラッキング
・リードナーチャリング
・レポート
料金 月額148,000円
初期費用:300,000円

3.b→dash(ビーダッシュ)

image6.png
画像出典:b→dash

●簡単な操作でデータ分析・レポート作成が可能

b→dashは、データマーケティングに特化した様々な機能を利用できるMAツールです。簡単な操作で見込み客のデータを加工・統合できるので、リード情報の管理を効率化したい企業に向いているでしょう。「誰でも操作できるプロダクト」をコンセプトに開発されているので、シンプルで使いやすい画面設計となっています。

また、メールとLINEを組み合わせた施策やアプリを活用した施策を支援するための機能が備わっているので、スマートフォンユーザーの見込み客を獲得したい企業にもおすすめです。

項目 内容
特長 ・シンプルで使いやすい画面設計
・ECや来店型などBtoC事業向けの機能が豊富
機能 ・メール配信
・SMS配信
Webサイトの構築・編集
・メールとLINEの連携
・ステップメール配信
・データ加工・統合
料金 要問合せ

メールマーケティングの効果を最大化するコツ

メールマーケティングで成果を出すために必要なポイントを紹介します。

目的を明確にする

メールマーケティングの効果を最大化するためには、まず目的を明確にしましょう。目的がはっきりしていないと、施策の方針を立てられませんし、どんな内容のメールを配信するべきかも決められません。メールマーケティングを行う目的としては、以下のようなものがあります。

  • 認知の拡大
  • 商品やサービスの購入
  • アポ獲得
  • セミナー・ウェビナー集客
  • 見込み客との信頼性・関係性構築
  • 顧客の単価を向上させる(アップセル)

メールマーケティングの目的が決まったら、それを達成するための戦略を立てましょう。

ターゲットに合わせてコンテンツを配信する

メールマーケティングを行う際は、ターゲットに合った内容のコンテンツを配信しましょう。配信するコンテンツがミスマッチだと、ターゲットから「自分には不要・関係のないコンテンツ」だと判断されてしまいます。

例えば、ターゲットに合わせた配信内容としては以下のようなものがあります。

ターゲット 配信内容
自社サービスを認知していない 親近感を持ってもらえるコンテンツや見込み客の役に立つ情報
自社サービスに興味を持っている サービスで解決できる課題や導入事例の紹介

メールの件名と本文を工夫する

メールマーケティングに取り組む際は、メールの件名と本文を工夫しましょう。件名を工夫することで開封率アップが期待できますし、本文を魅力的なものにすればクリック率・CV率の向上が期待できます。

メールの件名と本文の作り方については、以下の資料で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

繰り返しPDCAを行う

メールマーケティングでは、繰り返しPDCAを行うことも重要です。PDCAを回さないと施策の効果を測定できませんし、課題に気づくこともできないので的外れな改善策を立ててしまう恐れがあります。

PDCAを行って適切な改善策を立案できれば売上アップにもつながるため、より良い成果を出すためにもPDCAを繰り返しましょう。

メールマーケティングツールを活用して売上を伸ばそう

メールマーケティングは、顧客情報を持つ企業であればすぐに始められますし、高い費用対効果が期待できます。その効果を最大限発揮するには、自社に合ったメールマーケティングツールを選ぶことが重要です。