マーケティングミックスを使う場合

マーケティングミックスは便利なフレームワークですが、実は段階を踏んで使う必要があります。それと同時に、大事なことを見落としやすいので注意が必要です。

それでは、マーケティングミックスを使うべき場面やポイントを解説します。

使うべきタイミングがある

マーケティングミックスをいきなり考えようとすると、ほとんど何も思いつかないことが多いでしょう。それもそのはず、マーケティング戦略を考えるためには然るべき順序があるためです。

その順序のことを「マーケティングプロセス」といいます。

①市場分析
②市場細分化
③ターゲティング
④ポジショニング
マーケティングミックス
⑥実行と評価

まずはしっかりと分析を行い、顧客を決めるターゲティング、市場での立ち位置を決めるポジショニングが必要です。

これらの段階を踏まずにマーケティングミックスを無理やり使おうとすると、誰にどんな価値を提供すべきかがわからず、ぼんやりとした製品・サービスが完成してしまうのです。

参考:
マーケティングを始めるための基礎~「マーケティングプロセス」を知っていますか?~|エムタメ!

5Pのバランスは整っているか

マーケティングミックスを行うときには、それぞれの要素の整合性を整えることが大事。特に、どこかに矛盾はないか注意しましょう。

実はマーケティングミックスでの矛盾は意外と盲点です。例えば、高級なイメージでプロモーションを行っているのに、低価格であること。これでは逆に「高級なのに安っぽい」という悪いイメージを持たれかねません。

要素間の矛盾をなくし、できれば相乗効果を引き出すのが理想的ですね。

顧客視点を持つ

マーケティングミックスの5Pはどれも売り手側の視点から考えられます。つまり「顧客にこう感じてほしい」と思っていても、実際に顧客がそれをどのように感じるのかは、実際に流通するまでわかりません。

マーケティングミックスの欠点は、顧客視点が足りないことだと言えるでしょう。そこで、マーケティングミックスを行う場合には、常に顧客視点を持ちながら考えることが重要となります。

まとめ

マーケティングミックス4Pは多くの企業が新商品の開発や販売の際に取り入れているフレームワークです。しかしマーケティングについて考えるうえでの重要な要素は、4つどころかもっとたくさんあります。そこで追加されたのが5つ目のPなのです。

ただし5つ目のPは定まっていません。自社の戦略に合わせて最適なPを選び、マーケティングミックスを活用していきましょう。