DL(ダウンロード) × DAU(デイリーアクティブユーザー)× ランキングから読み取れる傾向

経路別でどれだけ流入があったか、また継続率に偏りがあるか

-ダウンロード数に関しては実数値、DAUに関してはリワード当日のDAU数を1としてグラフ化。
-リワード経由のダウンロード数に関してはリワード出稿によるダウンロード数を除いた自然流入数のみを記載。
DAUに関してはリワード経由のユーザーも含む。 

DL × DAU × ランキングから読み取れる傾向

こちらのグラフは、「リワード広告」開始、「王様のブランチ」、「Youtuber」に紹介された日を1日目とした数字になります。

まず気になる点として、リワード広告を実施した直後であるにも関わらず「王様のブランチ」、「Youtuber」による紹介後もしっかりとダウンロードが伸びていることが挙げられます。

時系列で見ていくと、「王様のブランチ」で紹介されたのはリワード実施約2週間後となっていますが、「王様のブランチ」と「Youtuber」からの紹介後はしっかりとランキングが上昇していることから、王様のブランチを見てダウンロードしてくれたユーザーは普段ランキングをあまり見ない可能性も考えれるのではないかと想定できます。

このことから、ランキングを見ているユーザーは一部の層であり、テレビやYoutubeを見ているユーザー層が違う可能性が想定できるのではないかと考えられます。

又、王様のブランチの2日目と3日目の傾向を確認すると、ランキングが51位から72位と少し下がっただけにも関わらず、DL数は1/4ほどに減少しており、また先に記載した通りユーザー層が違うことを想定すると、「返信ください」というタイトルに関しては、王様のブランチ、Youtuberからの紹介によるランキングの上昇によるダウンロードの影響は低いかもしれません。

あわせて、リワード広告時の2日目の順位64位の時と比較してもダウンロード数は半分ほどの流入しかないことから、「王様のブランチ」、「Youtuber」をきっかけとしたダウンロード増加に関しては、最初に遊んでくれたユーザーがリアルな場で友人などに紹介してくれたことによるダウンロードではないかと考察することができます。

継続率に関して

一般的にアプリをダウンロードする前にアプリに対しての理解があると継続率が良さそうですが、アプリに限っては、アプリの継続率には大きな差は見受けられませんでした。

これはアプリによって傾向が変わってくるケースが多いのですが、今回の傾向だけで判断する場合、継続率は流入元のユーザーではなく、アプリに依存することが読み取れます。

カジュアルゲームの場合は、そもそものゲームシステム自体がシンプルなこともあり、事前に予備知識を持っているユーザーをどれだけ集められるかよりも、とにかく流入数を増やすことが収益増加につながると考えれます。

DL (ダウンロード)× DAUあたり収益から読み取れる傾向

新規ダウンロード数に対して、DAU単位で見た時の収益性比較

DL × DAUあたり収益から読み取れる傾向

各経路別での収益性を比較してみると、リワード広告経由のユーザーの収益性が良いようです。

「王様のブランチ」、「Youtuber」からの紹介によるランキングの上昇によるダウンロードの影響は低いとすると、「リワード広告経由のユーザー=ランキング経由のユーザー」という仮説が成り立ちます。
仮説になりますが、ランキングからの流入ユーザーの収益性が最も高いのではないかということが推察されます。

これを経路別にユーザーの心理を下記のように仮説を立ててみます。

リワードユーザー

目的があり、または暇だからランキングを見ていたら面白そうだからダウンロードした
アプリへの接触が能動的なユーザー

王様のブランチ/実況動画

映像(TV/Youtube)を見ていたら、たまたま面白そうなアプリがあったからダウンロードした
アプリへの接触が受動的なユーザー(映像を見ることが本来の目的)

つまり、リワード広告ユーザー(ランキング経由でダウンロードしているユーザー)は、何かしらの理由があってランキングを見てダウンロードしているユーザーとなります。
広告であっても興味の惹かれるものに対しては、他の経路からの流入ユーザーと比較して広告に反応しやすいと考察すると、ランキング経由のユーザーの収益性が高いことは納得感があります。
※ あくまで仮説による考察です。

4日目と5日目の比較

新規ダウンロード数が大きく減少しているのに伴いDAUあたり収益性も比例して落ち込んでいます。
6日目以降は、新規ダウンロード数が一定数で安定しているため収益性も安定しています。

このことから広告収益モデルにおいては、リピートユーザーよりも新規ユーザーの有無が収益性の高さに影響を与えていることが読み取れます。

リピートユーザーの反応が薄れている要因としては、表示されている広告を認知し、興味を失っていると考えられます。