WordPressの管理画面は、標準管理画面のまま運用していると、時に使いづらく、トラブルになることもあります。ここでは、WordPressの管理画面をカスタマイズして、実務の効率アップを図る方法を紹介します。

「プラグイン」を使ってカスタマイズ

プラグインとは、WordPressが持つ大きな特徴の一つで、「簡単に標準のWordPressに持たせられる様々な拡張機能」のことを指します。WordPressで運用しているサイトのほとんどは、何かしらのプラグインが利用されているといっていいでしょう。それほど簡単にインストールできる機能なのです。

ここからは、管理画面をカスタマイズするのにオススメのプラグインを4つ紹介します。
参考:
プラグインの説明と設定方法 | 設定ガイド | 無料WordPressテーマ BizVektor ビズベクトル

Admin Menu Editor|管理画面をスッキリさせる

このプラグインは、WordPressの管理画面左側にあるメニューを非表示にしたり、標準の管理画面にはない新たなメニューを追加できるプラグインです。

プラグインのインストールは極めて簡単です。WordPressの管理画面にまずログインします。ログイン後、管理画面からプラグインを選択し、プラグインの新規追加に進みます。

プラグインの新規追加画面では、プラグインの検索もできます。検索窓でプログラムを検索し、インストールして有効化したら、運用可能です。

Admin Menu Editorはインストール後の設定もシンプルなため、編集も簡単。プラグインインストール・有効化が完了すると、ダッシュボードの左側にある【設定】メニューに【Menu Editor】が表示されます。こちらに進むと、ダッシュボード画面の編集ができるようになります。

あとはお好み通りに、ダッシュボードのメニューを消去したり、入れておきたい新たなメニューとそのリンクURLを設定することで管理画面をカスタマイズしましょう。

参考:WordPressの管理画面のメニュー項目を自由にカスタマイズするプラグイン「Admin Menu Editor」 | TCD WordPress Theme

Adminimize|ユーザー毎に管理画面の表示項目を編集

Adminimizeは、管理画面に表示される項目をユーザー毎に制限できるプラグインです。WordPressで構築されたサイトを運用する際に、複数人が管理画面にログインするという状況はよくあります。一部のユーザーにとっては、テーマやPHPファイルの編集、新規プラグインの追加など非表示にする方が適切な場合もあるでしょう。そういった時に役立つのが、Adminimizeです。

こちらも使い方は簡単で、プラグインをインストールした後は設定画面から、ユーザーごとに管理画面に表示させたい項目のチェックボックスにチェックを入れていくだけです。

WordPressの管理画面の中には、PHPの編集など、不用意に触るとサイトそのものが機能しなくなるものも存在します。扱いに不慣れな方が更新作業を行うことが想定される際は、是非とも入れておきたいプラグインです。

特に「WordPressを壊したら困るから触らない」ということで、いわゆる戦力外になっている人的リソースがある場合には、Adminimizeにより稼働率を上げられるでしょう。

参考:WordpressのプラグインAdminimizeの紹介 | 株式会社トライアド TRIAD Ltd.

TinyMCE Advanced|ビジュアルエディタを拡張し、表現の幅を広げる

WordPressのビジュアルエディタは、標準装備の場合に最低限の文字装飾のみが可能です。しかし多くの場合は、文字装飾や各種ショートコードの挿入など、より直感的にビジュアルエディタを使いたいもの。デフォルト機能のままだと、HTMLタグの記述が必要であるため、コードに不慣れな方が記事投稿を行う場合には、タイムロスが発生するでしょう。

TinyMCE Advancedは、ビジュアルエディタの標準機能に追加する形で、文字や文字背景色の変更(※いわゆるマーカー)、フォントサイズの変更などの機能が利用可能です。一般的なブログサービスで利用されているような文字装飾機能が使えるようになりますので、技術的コストを下げながら表現の幅を広げられます。

参考:TinyMCE Advanced の設定方法と使い方

Classic Editor|投稿画面を旧エディタに変更

2018年の年末、WordPressのバージョンアップにより、投稿・編集画面のデザインが「Gutenberg(グーテンベルグ)」という新しいデザインに大幅に変更されました。

しかし、新しいエディタに慣れないため、従来のエディタを引き続き使用したいという方も少なくありません。そこでこの問題を解決するために作られたのが、Classic Editorというプラグインです。こちらのプラグインをインストールすることで、新エディタを従来のものに戻せます。

投稿画面が使いづらいとそれだけで記事の入稿に時間がかかり、運用工数に支障が生じる可能性もあります。またエディタを使いこなせない事による機能的・表現的な制約も出るでしょう。
新エディタに慣れてしまう事が1番ですが、難しい場合はClassic Editorで旧エディタにカスタマイズするのも1つの選択肢です。

参考:Classic Editor – WordPress プラグイン | WordPress.org