2020年1月28日・29日に東京ビッグサイト青海展示棟にて、国内最大級のマーケティング担当者向けイベント「マーケティング・テクノロジーフェア 東京 2020」が開催されました。

これからのコンテンツマーケティングにおいて、アニメーションは訴求力があり、必要不可欠な存在になりつつあります。本講演では、世界的のグローバル企業をはじめ、中小企業から個人まで約3000万本以上のアニメ制作を支援してきたサービスであるビジネスアニメ制作ツール「VYOND」を使った効果的なPR動画について、正規代理店でもある株式会社ウェブデモ代表の川崎 実知郎氏が活用事例とともに詳しく解説しています。

ここでは、<動画コンテンツは自社で作る時代へ!PRアニメが量産できる、日本初上陸の最新マーケティングツールのご紹介>の内容をレポートします。

登壇者

川崎 実知郎 氏
株式会社ウェブデモ 代表取締役社長

早稲田大学社会科学部卒業。デザイン系CGソフト会社に転職した際に、営業とサポートの責任者となるがあまりの激務で体調を崩した経験を持つ。そんななか、米国の動画マニュアルソフトを発見し、自社の動画マニュアルをインターネットで配信。劇的に効果を得られたことをきっかけに、動画のビジネス活用に目覚める。
2003年にソフトウェアの日本での販売権を取得し、株式会社ウェブデモを設立。独学でホームページを学び、ソフトをウェブ経由で販売、3000社以上の導入実績を上げる。マーケティングでの動画活用(動画マーケティング)を始め、自身もブログとYouTube活用を本格的に開始し、YouTube活用方法をまとめた書籍『YouTube 投稿&集客で稼ぐ! コレだけ! 技 (得する<コレだけ>技) 』(技術評論社)の監修を務める。

<アジェンダ>
■ビジネスで動画を活用するには?
■誰でも動画を作り、動画は消費されるコンテンツ
■『VYOND(ビヨンド)』を使った消費される動画作り
■日本でのVYOND活用事例
■どうしてVYONDのアニメーション動画がビジネスに効果的なのか?

ビジネスで動画を活用するには?

川崎氏:弊社では、基本的なコンセプトとして、ビジネスで動画を活用することの重要性をさまざまな企業へ提案し続けています。最近では、ビジネスで動画を使うことは当たり前になってきていますが、「ビジネスで動画を活用する」ために、単に動画を作るだけでは足りません。

ビジネスにおいて動画を活用するためには、作り方やその活用方法、完成した動画の周知拡散方法のポイントを押さえる必要があります。これがなければ、動画を作ったところで意味がなく、ビジネスにも結びつきません。

<ビジネスで動画を活用するとは>
・作り方
・活用方法
・周知拡散する方法
この3つのポイントを押さえる事が大事

動画は誰でも作れ、消費されるコンテンツに

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川崎氏:インターネットの普及とともに、スマートフォンで動画を観ることが当たり前の時代になってきました。2020年はまもなく5Gもスタートします。最近では、年代に関わらずYouTube動画を観て調べ物をしたり、検索をしたり、動画に時間を消費する人が非常に増えてきています。

そんな動画が当たり前のように日常にある現代において、従来のように制作会社に高いコストをかけて依頼する動画作りから、これからは誰でも動画を作れ、消費されるコンテンツとして動画が作られていく、という時代になってきています。

『VYOND(ビヨンド)』を使った消費される動画作り

これまでの動画コンテンツ作りの3つの課題

川崎氏:動画作りにおいて、大きな課題が3つあります。

1つ目は、「作るスキルがない」こと。何をどうやって作ればいいのか?

2つ目は、「コストがかかる」こと。人件費や制作に多くの時間を取られてしまうことが課題としてありました。

最後に、「使うスキルがない」こと。せっかくお金と時間をかけて動画を作っても、活用しきれていない場合が少なからずありました。

ビジネス向けアニメーションツール『VYOND』とは

川崎氏:VYONDは、これまでの動画コンテンツ作りの課題をクリアした、ビジネス向けアニメーションツールです。2007年アメリカのGoAnimate,Inc.社が開発しました。すでに世界では2000万アカウントを超えたユーザーが使用しており、日本には2018年に初上陸したサービスです。

『Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)』の中の営業支援ツール紹介の記事の中で、動画マーケティングツールとしても紹介されています。

参考:カスタマー・エンゲージメントを実現する、注目の営業支援ツール26選|Forbes JAPAN

日本でのVYOND活用事例

ゴルフ免許証

川崎氏:ゴルフに行きたい人同士をマッチングするSNS型のスマートフォン専用無料アプリ「ゴルフ免許証」のローンチに向けて、VYONDのアニメーションを活用したPRを作りました。「一緒にゴルフに行ける人いないかなぁ」というゴルフをする誰もが抱える思いを代弁するような、読者を引き込むストーリーをアニメーションで表現しています。

Facebookでゴルフ仲間のコミュニティがあったため、作成した動画はFacebookの動画広告から始めたのですが、どんどん拡散されていき、Facebook配信だけで、初速で1万再生ほど稼げました。

その後、YouTubeでも公開し、再生回数は3千回という結果でした。こちらの案件のゴールは、「クラウドファンディングの成功」だったのですが、目標金額に達成することができ、動画でPRを効果的に行えた好事例だったと言えます。
参考:ゴルフ専用SNS ゴルフ免許証

埼玉県女性キャリアセンター

川崎氏:埼玉県女性キャリアセンターへの来場を促すPR動画として、2018年に作成しました。ストーリーテリングを効果的に使ったアニメーションを作成できるため、結果は、YouTubeで再生回数27万回という埼玉県公式チャンネルとしては、過去にない再生回数を叩き出し、非常に好評でした。

このYouTube広告配信の結果、実際に女性キャリアセンターへの問い合わせが爆発的に増えました。現在でも、さいたま新都心駅のサイネージでアニメーションを流し、来場促進を図っています。
参考:埼玉県女性キャリアセンター

どうしてVYONDのアニメーション動画がビジネスに効果的なのか?

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ビジネスの分かりづらいことを分かりやすく伝える

川崎氏:特に医療やファイナンス業界など、専門的で分かりづらい内容が多いものを、いかにアニメーションで分かりやすく伝えるかが大事です。アニメーションだとそれが可能。

VYONDは、約千種類のテンプレートや1万以上あるイメージ画を組み合わせて作ります。ビジネス向けツールのため、さまざまな業界でアニメーション動画を使ったPRができるようにこれだけの種類が用意されています。

親近感を湧かせるストーリー展開

川崎氏:簡単に作成はできるのですが、ビジネスで活用するアニメーションで必要なのは、ロジックと感情です。以下のような商品PRにおける基本的なストーリーをきっちりとアニメーションに乗せることで「魅せる、PRできるアニメ」になります。

■商品PRの基本シナリオ
<Before>
お客さまの具体的な課題は?(困った・悩み・不安・課題など)
↓
↓➡️なぜ、解決できるの?:商品/サービスで解決
↓
<After>
解決するとお客さまはどうなる?

提案資料がアニメーション動画と言う時代になるか

動画は、これからビジネスの場で、社外プレゼンテーションとして当たり前のように活用されるべき、と語る川崎氏。アニメーションなら、言葉だけでは伝えづらいプロセスや提案も分かりやすく表現できるため、営業スキル関係なく、効果的なアプローチができる環境が簡単に整います。これからの提案資料はアニメーション動画、という時代がもうすぐそこまできているのかもしれません。

参考:VYODE(ビヨンド)|株式会社ウェブデモ