会社名、店名、商品の名前にいたるまであらゆるシーンでネーミングは重要です。一度決めてしまったネーミングは何度も変更しづらいので、よく吟味して納得できるものを考える必要があります。

しかし、なかなかアイデアが浮かばないという方も多いのではないでしょうか。今回はそんな方のために、ネーミングを決めるときに参考になる発想法やコツ、企業事例に加え、悩んだ時に使えるツールをまとめて紹介します。

ネーミングの重要性

今でこそ多くの人に定着しているネーミングもありますが、中には発売当初は全く認知されずに売れなかった商品もあります。

例えば、「お~いお茶」でご存知の伊藤園の緑茶飲料も発売当初の商品名は、缶煎茶(かんせんちゃ)でした。しかし、全く売れないことからアンケートを実施し、ネーミングにある「煎茶」が読みにくい・読めないということが分かりました。

その後の追加調査によって、日本人は緑茶に家庭的なぬくもりを感じる事が分かり、現在の「お~いお茶」に改名後、売上が6倍近くの40億円にまで伸びたという事例もあります。
つまり、ネーミングによって消費者は、商品に対するイメージが大きく変わるということです。

▼参考記事:
改名で売り上げ40億円の「お~いお茶」売れる前の名前は… (2/2) 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

ネーミングのコツ!悩んだときに試したい7つの発想法

1.キーワードを組み合わせる

サービスに関連するキーワードを組み合わせてネーミングを考える発想法です。この発想法で作られたネーミングとして、シーガイア(シー+ガイア)が挙げられます。

まずはキーワードを、類語を含め洗い出します。この時、英語のワードも同時に洗い出します。あとは洗い出したものを組み合わせるだけなのですが、シンプルな方法だからこそ言葉の選び方でイメージががらりと変わってしまうので十分に検討する必要があります。ポイントは、文字数の短めなキーワードを選ぶこと、語感の強いキーワードを選ぶことです。

参考:フェニックス・シーガイア・リゾート

2.文字の一部を変えてみる

キーワードを部分的に変えて使うという発想法です。この発想法は、キーワードのインパクトが薄い時や発音しにくい時に試してみると有効です。まずは基本となるキーワードを選んだら、その一部を削除したり置き換えたりします。

ポイントは、イメージをしっかり伝えられるキーワードを選ぶこと、見た目や発音した時の感じを考慮しながら変化させること、イメージを変えない程度に変化させることです。

3.接頭語、接尾語を付加してみる

基本となるキーワードの前後に接頭語、接尾語を加えるだけでも印象が異なるものができます。

例えば、清涼飲料水のシンビーノ「SIN(~がない)+ VINO(酒) =  SINVINO」のようなものが挙げられます。この発想法では基本のキーワードをはっきりと残しているので、親しみやすい、分かりやすい、コンセプトを的確に伝えるネーミングを作ることが可能です。考える際には接頭語、接尾語をピックアップしたWebサイトを参考にするととても便利です。

参考:sinvino JAVATEA 公式サイト|大塚食品

4.逆から読んでみる

キーワードを単純に逆から読むというとても簡単な発想法もあります。

この発想法で生まれたネーミングの例として、海洋深層水を使用したミネラル飲料「MIU(ミウ)」大分県を中心として展開するスーパー「atio(アテオ)」があります。逆にするだけで新鮮な響きが生まれますので、いまいちいいネーミングが思いつかない、ありきたりになってしまう、という時に一度試してみたい発想法です。

5.語呂合わせしてみる

コンセプトを表すキーワードを語呂合わせする発想法です。

この発想法で生まれたネーミングの例として、「アスクル(明日来る)」ジャノメの24時間風呂「湯名人(湯(の)名人)」があります。親しみやすくしっかりとコンセプトを伝えるネーミングになるのが特徴的ですが、少し軽い印象になってしまう可能性もあります。

6.キャッチーに略してみる

「了解→り」「パーリーピーポー(パーティーピープル)→パリピ」など、若者言葉に付き物である略語。古いもので言えば、「チョーベリーグッド→チョベリグ」など、時代に関わらず、キャッチーな略語は若者に親しまれる傾向があります。

題材や一度考えたネーミングが長い単語であるならば、キャッチーに略せないかを考えてみましょう。例えば2016年にオープンした「バスタ新宿」は「バスターミナル」の略から来ています。短く、キャッチーに略すことで、記憶に残りやすく発音もしやすいネーミングになるでしょう。

7.クラウドソーシングでアイデア出しをしてみる

アイデアの洗い出しで煮詰まった時には、クラウドソーシングを使うのも一つの手です。自分たちだけで考えるとなかなか思い浮かばない、ユニークなネーミングアイデアを集めることができます。

「アイデアを外に任せるのはちょっと…」という場合は、別の部署に協力を仰いでみるのもひとつの手。まったく別の視点から、助言がもらえるかもしれません。