宅配事業

買い物などに出かけることを控える人が多いため、宅配サービスの利用者も増えています。特に、食料品や生活必需品を扱う生協(日本生活協同組合連合会)などは、利用者数・注文者数共に急増しているとのこと。

生活協同組合コープこうべでは、2020年2月末以降、加入の新規申し込みが前年同期の1.2倍のペースに。埼玉県さいたま市のコープデリ生活協同組合連合会も、3月2〜6日の週は新規加入に関する資料請求集は前週比16%アップという結果に。
参考:生協にあらためて脚光、新型コロナで宅配需要が急増

生協は加入者のみが利用できるため、店舗を構える量販店などに比べると、比較的品不足などに陥りにくいという特徴があります。そのため、安定して食料品や生活必需品を手に入られるという点が人気の理由なのでしょう。

類似のサービスとしてネットスーパーがあります。これは、スーパーマーケットがネット通販を行うサービスですが、こちらは一時期注文が殺到しすぎたために受注の一時停止や欠品、遅配が相次ぎました。

参照:ネットスーパーで相次ぐ遅配・注文停止、コロナ影響で殺到

ネットスーパーなどのサービスは、既存のネット通販と同じように、在庫ありきのサービスのため、急激な受注増に対応できないという欠点があります。一方生協は、加入者の注文に応じて商品を用意するシステムのため、他サービスに比べてそれほど混乱が起きないのでしょう。

今回のような長期間の外出自粛のような事態は、いつでも起こり得る可能性があり予測不可能です。これからは、リアル店舗だけではなくネット通販のサービスの拡充がポイントになってくることは間違いないでしょう。今回、特に生鮮食品や日用品の宅配に関して需要が増えたことで、今後は新しいサービスが生まれるかもしれません。

園芸・造園事業

密かに注目を集めているのが、庭のリノベーションです。オンラインストア「LOVEGREEN STORE」を展開する株式会社ストロボライトが行ったユーザーアンケートによれば、43%の人が自宅での過ごし方で増えた時間を「園芸・ガーデニング」に充てていると回答。

そのような動向を受けて、庭のリノベーション費用の10%オフキャンペーン、および通販で使用できる500円オフクーポンの配布を実施など、巣ごもり需要を的確に捉えたキャンペーンが各社で発表されています。
参考:【新型コロナ対策】庭やガーデニング時間を豊かにする「在宅応援キャンペーン!」を実施中!

また、自宅にいることで生活が制限されている人のストレス解消のために、生花店「Hanayue」では、6月に先着100名にあじさいを使った自宅用のボタニカルワックスサシェのプレゼントを実施。このように、いわゆる“コロナ疲れ”と呼ばれる慣れない外出自粛に対するストレス緩和のためのサービスの提供も注目を集めつつあります。

参考:【東京・北千住の花屋Hanayue】自宅に花を!「コロナ疲れ」を癒すボタニカルワックスサシェを無料プレゼント!