QUERY関数

『QUERY関数』は、ある「データ」に「クエリ」を指定して、目的のデータを抽出する関数です。「アンケートからAと回答した人だけ抽出したい」といった時に便利な関数です。クエリとは操作や抽出を行うための命令で、“問い合わせ”とも訳されます。

抽出先の先頭のセルに関数を入力するだけでデータが一気に抽出され、もし元データが変更された場合も自動的に結果が反映されるのも便利なポイントです。

■QUERY関数の構文:
QUERY(データ, クエリ, [見出し])

※クエリは””(ダブルクォーテーション)で囲むか、適切なテキストを含んだセルへの参照にする必要があります。
※見出し行番号は省略できます

よく使うクエリ

ここで使うGoogle Visualization API のクエリ言語はさまざまなものがありますが、よく使うものだけを覚えておけば問題ありません。以下がまずは押さえておきたいクエリ言語です。

SELECT:表示する列を選択
WHERE:条件に一致する行のみを返す
GROUP BY:表示する値をグルーピングして集計
OREDR BY:昇順・降順で並べ替え
LIMIT:表示する行数に制限をかける
OFFSET:表示する行から任意の行数をスキップする

気になる方はこちらのサイト(英語)にその他のクエリ言語が載っていますので、参考にしてみるとよいでしょう。
参考:Query Language Reference (Version 0.7)

なお、クエリは””(ダブルクォーテーション)で囲み、特定の文字列を指定する場合は’’(クォーテーション)で囲みます。また、複数のクエリを併用することも可能です。

例:元データA~E列から、A,B,D列のみを抽出し、さらにB列が「東京」の行だけを抽出する
=QUERY(A:E,"select A,B,D where B ='東京'")

具体例1:特定のデータを抽出する

gs3.png

(例)O3セル
=QUERY(H:J,"where H ='千葉'",2)

左のデータから都道府県が「千葉」の行だけ抽出した場合、結果を表示させたいセル(O3)にQUERY関数を入力すると、O~Q列のように千葉のデータのみが抽出されます。

具体例2:データの列を入れ替える

gs4.png

(例)O3セル
=QUERY(H2:J17,"select H,J,I")

QUERY関数を使うと、元データの列の並びを入れ替えて抽出も可能です。

IMPORTRANGE関数

データを他のスプレッドシートに取り込みたい時に使えるのが、『IMPORTRANGE関数』です。この関数を使えば、同じデータを別のシートやスプレッドシートに簡単に読み込ませることができ、また元データを変更した場合もその内容が自動で更新されます。

■IMPORTRANGE関数の構文:
IMPORTRANGE(スプレッドシートキー, 範囲の文字列)

※スプレッドシートキーと範囲の文字列は、””(ダブルクォーテーション)で囲むか、適切なテキストを含んだセルへの参照にする必要があります。

※スプレッドシートキーとは、スプレッドシートのURL「https://docs.google.com/spreadsheets/d/文字列 」の文字列部分です。

gs5.png

IMPORTRANGE関数を入力すると「Loading」の後に、データが表示されます。

別の部署や外注先にデータの一部を共有しなければいけない場合や、データ内の特定の範囲だけ共有したい場合には使える関数です。