新型コロナ関連以外でも 注目の〇〇消費

インスタ消費や巣ごもり消費といった、新型コロナウイルス流行に伴い加速した消費トレンド以外にも、2020年注目したい消費トレンドはいろいろあります。
アフターコロナでも引き続き今後の注目となるトレンド消費スタイルを紹介しましょう。

ヒト消費

新型コロナの流行により、自宅からSNSなどWebサービスを通じての消費活動が高まる反面、消費者の欲求はよりリアルな出会いや体験へと向かことが予想されます。
そんななか、注目したいのが「ヒト消費」。

モノ消費から、商品ではなくその商品やサービスを購入して得られる体験に重きをおくコト消費へと変化した今。コト消費の先にあるのが「ヒト消費」というトレンドは今後ますます加速していくことでしょう。

ヒト消費とは、ヒトとのリアルな繋がりや出会い、交流を求める消費活動。
インターネット空間でも、「Pairs(ペアーズ)」などのマッチングアプリが若者にとって恋人探しのひとつの手段として定着しています。また、家庭教師や料理などの講師を探すマッチングサービスなど人と人の出会いを提供するサービスはジャンルを超えて増加傾向にあります。

また、消費の動機も「コト」ではなく「ヒト」に重きをおく若者が増えています。例えば飲み会ひとつとっても、「忘年会スルー」という言葉通り、会社の忘年会などの飲み会を避ける若者が増える一方で、新型コロナの流行下でも友達とのzoom飲み会は積極的に開催しています。これは、自分が付き合いたい人、交流したい人にはお金をかけるが、それ以外には時間もお金もかけたくないという心理が働いているのかもしれません。

エフォートレス消費

エフォートレス(頑張らない)をキーワードにした消費行動も女性を中心に今後広がっていく消費トレンドといえるでしょう。
例えば通勤時には足に負担のかかるヒールではなくスニーカーに。家事も育児も完璧にこなすのではなく「頑張らない子育て」「手抜き家事」を目指す商品やアイデアは2020年も引き続き人気です。

ファッションでも男女問わず、高級時計や高級バッグ、ハイブランドの服ではなく、手ごろな値段で楽チン&シンプルなものが注目を浴びています。

エフォートレスは、アフターコロナ時代の消費トレンドでも引き続き注目といえるでしょう。

〇〇消費を観察しよう

「インスタ消費」や「巣ごもり消費」など2020年の新型コロナウイルス流行拡大によって加速した消費トレンドを紹介しました。
アフターコロナ後のライフスタイルがどうなるかはまだまだ未知数なところも大きいかもしれませんが、インターネットやSNSを通じた消費行動は、これからのスタンダードとして定着することは大いに予想できること。また、外出自粛や対面コミュニケーションがなかなかとれないフラストレーションの反動として、ヒト消費などの消費行動が爆発的に高まる可能性もあります。
マーケターとして大切なのは、こうした消費トレンドの変化をいち早く察知して、アクションにつなげること。そのためにも、ぜひ今回紹介した〇〇消費をウォッチしてみてくださいね。