先日、スマホ版ferretのシェアボタン改修による数値の変化をご紹介しました。

【データ公開】スマホのシェアボタンの表示方法を変えたらシェア数が50%以下に

その後、シェアボタンの改修を行い、再びA/Bテストを行ったところ、アクション率が大幅に改善されました。
今回はそのテスト内容と結果をご紹介します。

1.テストを実施した背景

ferret内には、会員登録すると利用できる「お気に入り」というブックマーク機能があります。
前回の改修では、使用率の低かった「お気に入り」機能を使いやすくするため、シェアボタンと並べて目立つ位置に設置しました。しかし、結果として「お気に入り」の使用率は上がったものの、シェア数が明確に目減りしました。
その結果を踏まえて、SNSシェアボタンをクリックしやすいように改修しました。

2.テスト内容:スマートフォンのシェアボタン表示を変更

変更前

 A/Bテスト変更前
シェアボタンを「シェアする」というボタン1つにまとめ、隣にferret内のブックマーク機能である「お気に入り」ボタンを設置しています。

A/Bテスト変更後2
シェアする」ボタンをクリックすると、各SNSボタンが表示されます。

変更後

 A/Bテスト変更後
各SNSのシェアボタンを並べ、「お気に入り」ボタンは上部に配置しました。

3.テスト結果:変更後のアクション率が約3倍増加

テストの結果、シェアボタンを改修したことでアクション率を大幅に改善することができました。

変更前 変更後
表示回数 106054 106054
お気に入り 112 339
SNS 201 923
合計アクション数 313 1262
アクション率 0.29% 1.19%

変更前の合計アクション率が0.29%なのに対し、変更後は1.19%と、約3倍の差がついています。
特に顕著に伸びたのが「LINE」と「Pocket」で、変更前の10倍近いシェア数を示しました。

シェアする」ボタン表示の場合、「シェアする」をタップし、表示されたSNSボタンの中から好きなものを選ぶ、という流れになりますがが、改修後の場合は「シェアする」ボタンをタップするアクションを省略することができます。
その1アクションを省略するだけで、ユーザー行動は大きく変わるようです。
前回の事例記事でも解説しましたが、「ひと目でSNSボタンが認識できる」状態にしておくことが重要です。

「お気に入り」ボタンについては、SNSボタンの表示を優先し、上部にずらしてみましたが結果、使用数は約3倍増加しました。

まとめ

前回のテストは真逆の結果となりましたが、シェアを促す際のアクションの簡潔さが重要だということを改めて実感させられたテストでした。
元はferret内の機能である「お気に入り」ボタンを目立たせて使用数を増やしたいというところから始まったテストでしたが、シェアボタンの表示方法やシェアへの導線設計など、非常に多くの学びを得られました。

ホームページの効果を上げていくためのA/Bテストでは、今回のように目的外の部分での気づきを得られることがあります。
ホームページの改善は様々な要素が組み合わさって実現される場合が多くあるので、テスト対象の範囲だけを見るのではなく、関連項目も注意深く観察してみましょう。