6月1日(月)、渋谷公会堂で開催された「『公益資本主義』アントレプレナーイニシアチブ決起集会」に参加してきました。
「公益資本主義」という新しいかたちの資本主義の実現を目的として、公益資本主義の第一人者である原丈人氏が主宰し、多数の経営陣を招いて様々な講演・セッションが行われました。
ferretでは、森川亮氏、青野慶久氏、 佐野陽光氏、 柳澤大輔氏が登壇したトークセッションの様子をダイジェスト形式でお届けします。

公益資本主義とは?

公益資本主義とは、今回のイベントの主催者である原丈人氏が、著書「21世紀の国富論」で提唱した概念です。
企業の利益を重視するこれまでの資本主義を踏襲しながら、社会に貢献する企業が増えていく経済システムの確立を目的としています。

そのために、まず視点を短期的なものから中長期的なものへ、指標をROE(Return On Equity)からROC(Return of Company)へ転換させていくことが重要と説いています。

主催者紹介

原丈人氏

1952年大阪生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、考古学研究を志し中央アメリカへ渡る。スタンフォード大学経営学大学院、国連フェローを経て同大学工学部大学院を修了。29歳で創業した光ファイバーのディスプレイメーカーを皮切りに、主に情報通信技術分野で新技術を創出する企業の育成と経営に注力。90年代にソフトウェア産業でマイクロソフトと覇を競ったボーランドをはじめ十数社を成功に導き、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストのひとりとなった。 自ら会長を務める事業持株会社デフタ・パートナーズ・グループは、PUCというコンセプトのもとに技術体系を構築し、ポスト・コンピュータ時代の新産業を先導するだけではなく、新技術を用いた途上国の支援など幅広い分野で積極的な提言と活動を行っている。 国連政府間機関特命全権大使、アメリカ共和党ビジネス・アドバイザリー・カウンシル名誉共同議長、ザンビア共和国大統領顧問、首相諮問機関の政府税制調査会特別委員、財務省参与を歴任。現在、デフタ・パートナーズ・グループ会長、アライアンス・フォーラム財団代表理事、公益財団法人 原総合知的通信システム基金評議員。

登壇者紹介

森川 亮氏(C Channnel株式会社 代表取締役)

1989年筑波大学卒業後、同年に日本テレビ放送網入社。1999年に青山学院大学大学院でMBAを取得し、2000年ソニー入社。2003年ハンゲームジャパン(現LINE株式会社)に入社し、2007年代表取締役社長に就任。2015年3月に代表を退任し、動画メディア「C Channnel」を運営するC Channnel株式会社を設立。

青野 慶久氏(サイボウズ株式会社 代表取締役)

大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工株式会社(現 パナソニック株式会社)入社、BA・セキュリティシステム事業部営業企画部に在籍。1997年サイボウズ株式会社を愛媛県松山市に設立、取締役副社長に就任。2005年4月に代表取締役社長に就任。

佐野陽光氏(クックパッド株式会社 創業者・取締役)

1973年、東京都生まれ。父親の転勤で中学、高校をシンガポール、アメリカで過ごす。帰国後、慶應義塾大学環境情報学部入学。97年、クックパッドの前身となる有限会社コインを設立。2009年7月、東証マザーズ上場。

柳澤大輔氏(株式会社カヤック 代表取締役)

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。「ART-Meter」「HOUSECO」「こえ部」など、ユーザー数千~数万人規模のインターネットサービスを幅広く展開する。ユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給)や、ワークスタイル(旅する支社)など、制度面も実験中。2014年12月、東証マザーズ上場。