アプリのCVR・CPIを大幅改善したTikTokのUGCクリエイティブとは？ 専門家に聞くマーケティング改善案【アプリマーケティング編】

アプリのダウンロード数を増やすためには、LPを使った一般的な広告施策とは異なるポイントがあります。

今回は、次のようなエンタメ業界の「アプリマーケティング施策のポイント」について、株式会社オプトの仲村氏・木内氏に伺いました。

• マッチングサービス
• ゲーム
• ライブ配信
• 競馬、競輪などの公営ギャンブル
• 宅配やVODなどのサブスクリプション

目次

1. アプリマーケティングで重視したいKPIとは
2. 媒体特性にあわせたクリエイティブ攻略が鍵
3. TikTokではUGCクリエイティブの企画・構成がポイント
4. 「いかに手を止めてもらえるか」が重要
5. TikTok以外のプラットフォームについて
6. アプリのコンバージョン計測ではタイムラグに注意
7. コンバージョンポイントの変更も広告改善案のひとつ

アプリマーケティングで重視したいKPIとは

ferret：
アプリのマーケティング施策で、運用上の主なKPIは何でしょうか。

木内：
アプリのダウンロード数や、ダウンロード後の継続利用率、課金されるかどうかなどを重視しています。CPI（インストールあたりの獲得単価）を安価にすることを目指すなら、CTRやCVRも重要なKPIです。

仲村：
どの業種のアプリやゲームなのかによっても違いがありますが、アプリのインストール後の会員登録数も主な指標です。アプリインストール後の継続率や課金額を見たうえでユーザーのLTVやROAS（Return On Advertising Spend：広告の費用対売上）を算出し、費用対効果を確認しています。

媒体特性にあわせたクリエイティブ攻略が鍵

ferret：
アプリマーケティングにおいて、重視すべき施策は何でしょうか。

木内：
媒体特性にあわせたクリエイティブ攻略が必要だと考えています。GoogleやTwitter、TikTokなど、プラットフォームごとにユーザーの視聴態度は異なるため、ユーザーの視聴態度に合わせたクリエイティブ開発、訴求が重要です。

アプリマーケティングにおいては、クリエイティブをきっかけに、意思決定までの態度変容を生み出すように作成する必要があります。

仲村：
アプリのインストールは無料であることが多く、ユーザーの興味関心をひくことができれば、インストールを躊躇させる要素はほとんどありません。そこは他の業界との違いですね。

ferret：
なるほど。だからこそ、クリエイティブが重要になってくるのですね。

TikTokではUGCクリエイティブの企画・構成がポイント

ferret：
媒体に特化したクリエイティブ攻略について、具体的な例はありますか。

木内：
最近の事例として、TikTokにおけるUGCクリエイティブの活用事例をご紹介します。
UGCクリエイティブとは、通常のユーザーが投稿しているようなものに類似させて作る広告クリエイティブです。基本的に、クリエイターに依頼して製作します。

ferret：
インフルエンサーにPRのような投稿を依頼するということでしょうか。

仲村：
そうですね。色々なクリエイターをアサインして、効果を試してみることが多いです。
例えば、電車通勤についてのお笑いコントをインフルエンサーにやってもらい、コントの中でアプリの紹介をしてもらうUGCクリエイティブで効果が出ました。

どんなクリエイターを起用するかは、広告施策のなかでも重要な指標です。弊社でも、クリエイターと広告効果の関連性に関する分析を行っており、ファン数や知名度はあまり影響度が高くないことは分かっています。

●一方的な印象を与えない