「TikTok売れ」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これは、TikTok内の商品紹介動画が爆発的に拡散され、新たなヒットを生み出す現象のことです。

「TikTok売れ」の事例としてはコスメ、食品、書籍などが挙げられ、広告出稿に取り組む企業も増えています。

そこで、TikTok広告の最新入稿規定について解説するとともに、成果を出すための動画クリエイティブ制作のポイントもお伝えします。

目次

  1. TikTok(ティックトック)広告の7つの配信方式
  2. TikTok広告の入稿規定
  3. TikTok広告の審査に通らない例
  4. 動画クリエイティブ制作のコツ
  5. TikTok広告料金の支払い方法
  6. ポイントを押さえてスピーディーに広告配信をはじめよう

TikTok(ティックトック)広告の7つの配信方式

TikTokの動画クリエイティブ制作に取り掛かる前に「動画の目的」「動画を届けたいターゲット」を明確にしましょう。この2点が定まっていないと、どのようなクリエイティブに仕上げるのが最適なのか、焦点が定まらないからです。

実際に広告を入稿する際、目的に応じて7つの配信方式を選ぶ必要があります。

配信方式 広告の目的 詳細
①リーチ ブランド認知 認知を獲得したい場合
②動画視聴数
③トラフィック
④アプリインストール
⑤リード生成
⑥コミュニティインタラクション
購買意向 商品理解・関心を獲得したい場合
⑦コンバージョン コンバージョン 購買・契約に誘導したい場合

TikTok広告の入稿規定

TikTokの動画は「スマホサイズ、縦長のショートムービー」というイメージが強いですが、実は広告として入稿する動画クリエイティブは縦長・横長・正方形いずれも可能です。

具体的な入稿規定については、以下のとおりです。

●動画の長さ

5〜60秒 推奨は9〜15秒の短尺動画

●クリエイティブ要素

動画素材+プロフィール画像+サービス名+テキスト

●アスペクト比

16:9 / 9:16 / 1:1

●文字数

サービス名:半角1〜40文字
テキスト:半角1〜100文字

●注意点

見切れ防止のため「安全エリア」を意識する

「安全エリア」とは?

広告動画内の重要なメッセージは「広告テキスト」や「アイコン」などが被らない「クリエイティブセーフゾーン」に収めるのがおすすめです。クリエイティブセーフゾーンのルールに従うことで、想定通りの動画広告クリエイティブを配信できます。

TikTok広告の審査に通らない例

動画広告クリエイティブをルールに則って制作・入稿しても、広告審査に通らず、配信ができない場合もあります。どのようなケースがNGになるのか、あらかじめ理解しておきましょう。

①製品のパフォーマンスについて誇張・誤解を招く表現

  • 「このサービスを利用すれば、3日以内に結婚できます!」
  • 「100%天然ハーブクリームは、すべての病気を治します!」
  • 「世界No.1のアプリ」

②テキスト・キャプションの問題

  • 「from」ではなく「rfom」のようなスペルミス
  • 過度に大文字や小文字を区別する表記「S.a.L.e」
  • S @ le」のような文字の代わりに記号を使用する
  • 動画や画像に不完全なテキスト
  • 文法的な間違い
  • ステッカーやモザイクで覆われたテキストやロゴ

③動画・画像・オーディオ品質の問題

  • 低解像度で、ぼやけた動画や画像を使用している
  • 動画や画像の一部が黒いバーまたはピクセレーションで覆われている
  • 動画にBGMや音声が全く含まれていない
  • 音質が悪く、理解しにくい

④Webサイトの価格と一致しない

  • 広告で紹介する商品と、遷移先Webサイトの内容が不一致

⑤遷移先Webサイトが適切に機能していない

  • Webサイトが正常に機能しない、または404ページとして表示される
  • Webサイトがモバイルフレンドリーでない
  • Webサイトに連絡先情報を含まない
  • Webサイトにプライバシーポリシーが明確に記載されていない
  • ECサイトに返金・返品に関するポリシーが明確に記載されていない

⑥サードパーティーのロゴが含まれている

  • TikTokのロゴを掲載している
  • 製品が「TikTokベストセラー」であることを主張している

⑦性的・衝撃的なコンテンツ

  • 性的な性質を帯びていなくとも、露出した肌が過度に見える
  • 挑発的または性的に挑発的なシーンや行動を示している
  • ユーザーにショックを与えるか怖がらせるような恐ろしいグラフィック画像を表示する

動画クリエイティブ制作のコツ

実際に動画クリエイティブを制作しようとする際に、初心者にも役立つフレームワークやツールを紹介します。

動画広告からのコンバージョンを促す「ABCDフレームワーク」

「ABCDフレームワーク」とはGoogleが提唱する、動画広告の効果を高めるためのフレームワークです。本来はYouTube広告制作の文脈で紹介されている考え方です。

YouTubeとTikTokでは媒体・動画フォーマットが異なりますが、「数秒で視聴者の関心を惹き込み、次の行動を促す」という意味合いにおいて、TikTok動画広告制作に関しても参考になる考え方です。

次の4点に留意して動画の構成を考えると良いでしょう。

A=Attract:視聴者の関心を惹き込む

<例>
動画の冒頭で見せたいものが商品か人物かにかかわらず、被写体をアップで映して視聴者に強く印象づける。

B=Brand:ブランド認知を獲得する

<例>
動画の冒頭でブランドロゴを目立つように見せる。

C=Connect:ブランドと視聴者の感情を結び付ける

<例>
「アクション」「ユーモア」「好奇心」など、視聴者の感情に訴える表現を盛り込む。
また、 人物を登場させる。(視聴者を惹き込むことができ自分ごと化させやすい。ただし表現・人物選定ともにブランドイメージに合致することが重要)

D=Direct:次に取ってほしいアクションを明確に伝える

<例>
「Webサイトにアクセス」「お申し込み」「今すぐ購入」など視聴者の具体的な行動を促すフレーズを端的に見せる。

オフィシャルのサポートツールも活用しよう

動画制作をサポートするTikTok公式ツールも利用できます。

手元に動画素材が無くても、既存バナー画像などの静止画を動画に変換できるテンプレートや、編集ツールも用意されています。また、商用利用可能なサウンドトラックも提供されており、自由に利用可能です。

TikTok動画エディター

スマートビデオサウンドトラック
約50万曲以上の音楽クリップを無料で利用可能で、手持ちの動画素材にBGMとして使用することができます。「広告マネージャー」からアクセスできます。

※広告マネージャーログイン > 上部メニュー「アセット」> 素材 >「 動画」のタブ > 「作成」ボタン > スマートビデオサウンドトラック

TikTok広告料金の支払い方法

広告アカウント開設時に、「手動決済」「自動決済」のいずれかを選ぶ必要があります。「手動決済」の場合には最低入金金額「2,000円」と、少額な広告予算規模でも始めやすい媒体だと言えます。

決済方法 詳細 最低入金金額 支払い方法
手動決済 指定の金額を配信前に入金する 2,000円
※自由に調整可能
・クレジットカード
・デビットカード
PayPal
・LINE Pay
自動決済 一定金額配信されると、登録しているカードから自動で決済される ー
※過去の配信実績により、配信金額が変動
・クレジットカード
・デビットカード


課金方式は、キャンペーンの目的と連動しています。

キャンペーンの目的 課金方式
リーチ インプレッション課金
トラフィック クリック課金
アプリインストール クリック課金
動画視聴数 6秒動画再生(CPV)
コンバージョン インプレッション課金

ポイントを押さえてスピーディーに広告配信をはじめよう

動画広告は、スピーディーな配信が重要です。運用開始後に高速PDCAを回すことこそが、成果への近道であり、まずは1本目を投下しないことには、その後の道はひらけません。

「せっかく動画を制作したのに入稿規定に合わなかった」といったトラブルで大切な時間をロスしてしまわないよう、事前に最新の入稿規定をしっかりと確認し、配信の前段階である制作作業もテンポ良く進めていきましょう。