『めちゃコミック』の続きが気になる動画広告

モノの消費だけでなく、電子サービスの消費にもInstagram広告が役立ちます。株式会社アムタスが運営する電子書籍配信サイト『めちゃコミック』では、取り扱っている漫画作品の一部を切り取った動画広告を配信しています。

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出典:めちゃコミックのInstagram広告

動画広告は3〜5秒で次のシーンを見せる形になっており、続きが気になるシーンで広告は終了。「これからどうなるの!?」というユーザー心理をくすぐってくれる仕掛けです。

さらに同じ漫画の違うシーンや、以前広告配信したシーンの続きを広告に流すことも。実は電子書籍の配信は中途離脱者や無課金の範囲内で利用する人も多く、そうしたユーザーを再度取り込むための戦略でもあります。

漫画サービスを利用していなくても、Instagram広告での漫画の効果は絶大。商品の魅力を漫画で伝え、続きが気になるところであえて止めることで、Webサイトアカウントページへの流入が期待できるでしょう。

参考:意外!?インスタ広告でマンガは有効なんです

『MAISON de SABRÉ(メゾンドサブレ)』の洗練された世界観とストーリーズ広告

『MAISON de SABRÉ』は、上質な本皮レザーに自分のイニシャルを入れる半オーダーメイド型のブランドです。

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出典:MAISON de SABRÉ公式Instagramのストーリーズ広告
一見シンプルなデザインで、それほど珍しくない「名入れ」サービスですが、ストーリーズ広告で洗練された世界観を作り出すことでインスタ消費を生み出しました。

そのビジュアルは「生活の中に溶け込むこだわりの一品」を感じさせ、実際の使用シーンをイメージとしてユーザーに伝えています。

さらにインスタ消費を後押ししたのは、インフルエンサーによる写真の投稿です。MAISON de SABRÉの世界観に触れると「私もその世界観を感じてみたい」と共感しやすいのです。

シンプルで上質な商品こそ、しっかりとユーザーのハートをキャッチするような世界観を作り込むことが大切なのではないでしょうか。

参考:【SNSで話題】上質レザーにイニシャルをON♡「MAISON de SABRE(メゾンドサブレ) 」の人気アイテム

『Daniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)』のインフルエンサーマーケティング

『Daniel Wellington(以下ダニエル・ウェリントン)』は2011年の創業当初からインフルエンサーマーケティングに取り組んでいる時計ブランドです。

Instagramでは広告配信と併行して、インフルエンサーに時計を贈り、Instagramで紹介してもらうという方法も取り入れています。時計を配り過ぎることで一時期は問題視されていましたが、2016年の売上は220億円とその成果は確かなものでした。

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出典:Daniel Wellington

ダニエル・ウェリントンが起用しているインフルエンサーは、セレブなどの著名人からマイクロインフルエンサーまで幅広いことも成功要因だったと言えます。セレブリティだと“憧れ”の対象であるのに対し、マイクロインフルエンサーであれば親近感を持ちやすく、消費者の共感を呼びやすいのです。

Instagramにてインフルエンサー自身が立派な広告塔となって商品を宣伝すると、通常の広告配信よりも効果が高い場合があります。

「インフルエンサーが紹介していた商品を広告でも見た」という状態になれば、ユーザーとの接触回数も増え、認知度と売上の両方が上昇しやすくなるでしょう。

参考:ダニエルウェリントンはブランディングに成功したのか?創業当初からのインフルエンサーマーケティングを分析。