慣れない在宅勤務で生活リズムが乱れる

[図3]
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出典:コロナウイルスに関する調査レポート|株式会社アスマーク調べ

[図3]は、株式会社アスマークによるリサーチ結果「コロナウイルスに関する調査レポート」から一部を抜粋したもので、自粛生活期間中に感じた体の変化を示したものです。

このデータは、首都圏(一都三県)在住の方500人に対する5月26日(火)夜~5月27日(水)朝にかけての回答データをまとめたものです。グラフの中で、赤枠で囲まれた部分に注目してみましょう。

男女共通して「太った」と回答した人が多いことがわかります。次いで、「筋力が落ちた」という回答も目立ちます。また、特に女性では「睡眠時間が不規則になった」「肌が荒れた」という回答も多くなっています。

コロナ太り

[図4]
図4_コロナ太り関連キーワード.jpg
出典:コロナ 太り|Googleトレンド

[図4]は、「コロナ太り」という言葉の過去90日間の検索ボリュームについて「Googleトレンド」を用いて示したグラフ及び関連トピック、関連キーワードの上位を抜粋したものです。

前項で外出自粛期間中、男女ともに「太った」と感じた人が多いことを述べました。昨今、世間では「コロナ太り」という言葉もよく聞きます。

そこでGoogleトレンドで「コロナ太り」という言葉の検索ボリュームを調べてみると、4月中旬から5月中旬にかけて、大きな山を迎えていることがわかります。この時期は、ちょうど緊急事態宣言が全国に発出された期間と重なるため、こちらのデータを見ても、やはり外出自粛生活期間中に「コロナ太り」を気にしていた人が多かったと言えるでしょう。

併せて「関連トピック」「キーワード」を見ても、「太った」「ダイエット」「食事」に問題意識を持つ人が急激に増加していることが伺えます。外出自粛で通勤・通学の習慣が無くなると、一日当たりの歩数が伸びない、つまり運動不足につながって太ってしまう、と考えられます。

また、ずっと家で過ごしていると、外勤の時とは食生活も少し違って、「空いた時間に、つい何かつまんでしまう」といった状況や、「在宅なので、お腹が空いたらいつでもすぐに食べられる」といったシチュエーションも想像できます。その結果、「コロナ太り」に陥って戸惑い、問題に感じる人が急増したのではないでしょうか。

「新しい生活様式」とは

外出自粛は全国的に解除されたとは言え、「Withコロナ」の毎日はこれらも続いていく、ということで、厚生労働省からは「新しい生活様式」が提唱されています。以下に、「食生活」や「運動」と関係が深い部分を一部抜粋。

●買い物
通販も利用
●娯楽、スポーツなど
筋トレやヨガは自宅で動画を利用
●公共交通機関の利用
徒歩や自転車も併用する
●食事
持ち帰りや出前、デリバリーも
一部抜粋:新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました|厚生労働省

この「新しい生活様式」を見ると、引き続き「3密を避ける」「なるべくステイホーム」といった点がポイントとなっていることがわかります。