メタタグの改善は、簡単にはじめられるCTR改善の1つです。その中でも検索結果に表示するWebサイトの説明文である「メタディスクリプション」は、手軽に変更できる上に大きな改善効果が期待できます。しかし、簡単そうでありながら、意外と奥深い一面もあるのです。適切な文字数や書き方のポイントなど、あらためて考えると曖昧になってしまうWeb担当の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、メタディスクリプションの記述ポイントをテーマにしました。この記事をご覧いただければ、CTR改善につながる効果的なメタタグの書き方を身につけられるでしょう。

メタディスクリプションとは

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検索結果にメタディスクリプションが表示されている例>

「メタディスクリプション(meta description)」とは、検索結果にWebページの説明文を表示するためのメタタグです。ユーザーは、検索結果に表示されているページの中から、タイトルやメタディスクリプションを読んでアクセスするページを選択します。当然ですが、自分が求めている情報が書かれているページを探していますので、タイトルやメタディスクリプションの内容が重要となるのです。

特にメタディスクリプションは、タイトルよりも長い文章でページ内容を説明できるので、制限が少なく記述しやすいでしょう。ちなみに、ソースコードの中でメタディスクリプションを記述する位置は、HTMLファイルのheadタグの中です。

メタディスクリプションの記述ポイント

ここからはメタディスクリプションを記述するときに、どのようなことに気をつけるべきかポイントを解説します。メタディスクリプションの良いところは、すぐに改善作業に取り組めるところです。積極的に試してみてください。

クリックへつながるように的確かつ具体的に書く

メタディスクリプションの作成で最も大切なことは、ユーザーにクリックしてもらえるように、的確かつ簡潔にコンテンツの説明をすることです。文章作成が苦手でも、単語を並べるだけで作成してしまうなど、ユーザーに意味が伝わりにくい表現は避けましょう。とにかくユーザーが興味を失ってしまい、他のページを選んでしまうような記述をしてはいけません。

品質の高いコンテンツを作成し、ユーザーが求めているコンテンツであることを示すメタディスクリプションを作成できれば、クリックだけではなく、コンバージョンにも届くユーザーを流入させられるかもしれません。無理に格好をつける必要はなく、具体的であることを重視しましょう。

コンテンツとのギャップが生じないように注意する

ユーザーからクリックしてもらいたい気持ちが大きくなり過ぎて、ついメタディスクリプションの内容を大げさに表現してしまいたくなるかもしれません。もしメタディスクリプションとページの内容に乖離があると、ユーザーにクリックしてもらえても、すぐに離脱してしまう恐れがあります。実際のページ内容に忠実な表現を心がけましょう。

キーワードを入れてアピールする

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<メタディスクリプションに記載したキーワードが太字で表示される例>

メタディスクリプションには、ユーザーから検索される可能性の高いキーワードを含めましょう。ユーザーの検索キーワードと表示するメタディスクリプションが一致すれば、検索キーワードの部分が太字になるからです。検索キーワードが太字になれば、ユーザーの目に止まりやすくなります。単に目立つというだけではなく、ユーザーは自分が求めている情報が掲載されたページだと認識しやすくなるかもしれません。クリックを集めるためには、競合ページと些細な部分でも差をつける必要があるのです。

ただし、クリックを獲得したいがゆえに、Webページの内容と関係ないキーワードを設定してはいけません。キーワードを羅列して太字で表示される機会が増えたとしても、明らかに無関係なページをクリックしたいとは思わないでしょう。あくまでも、Webページの内容に沿ったキーワードでなければいけないと覚えておいてください。

誤字脱字に気をつけてわかりやすく記述する

メタディスクリプションを記述する際は、誤字脱字のない正確な文章であることを徹底しましょう。万が一、メタディスクリプションに誤字脱字があると、ユーザーが読みにくいだけではなく、情報のクオリティを疑問視されてしまう恐れもあります。人間は誰でも間違いをしてしまうものですが、小さな間違いからページの信頼に影響してしまうこともあると注意深く考えた方が良いでしょう。

ページごとに最適なメタディスクリプションを作成する

メタディスクリプションは、ページごとに異なる内容を記述しましょう。Webサイトページは、それぞれに内容が異なるはずですので、当然、ページの説明となるメタディスクリプションも異なるべきです。ユーザーがそのページにアクセスするためのきっかけとなる情報を、メタディスクリプションで伝えなければいけません。

最適な文字数を意識して記述しよう

検索結果に表示されるメタディスクリプションの内容は、PCでは120文字程度、スマートフォンでは50文字程度と考えておきましょう。両方のデバイスに対応させるため、作成の際は50文字程度で最も優先するべきことを記述し、それ以降は省略されても問題のない内容を書いておくべきでしょう。

端的に言えば、ユーザーに伝えたい重要なことを優先して記述するのが、メタディスクリプションにおいては大切ということです。長すぎて表示されなかった部分は「…」と表示されます。途切れるのが嫌な場合は、しっかり納まるよう文字数に少し余裕を持って作成しましょう。

実はコンテンツづくりが大切

そもそもコンテンツがユニークであり魅力的なものでなければ、メタディスクリプションはとても作成しづらくなります。ユーザーにとって品質が高いと感じられるページであれば、そのページの内容は充実しており、メタディスクリプションに書くべきことが溢れてくるでしょう。メタディスクリプションに書くことがすぐに思いつかない場合、ページの品質に注目し、存在意義があるものなのか見直してみるのも大切です。

メタディスクリプションはSEOに効果があるのか?

メタディスクリプションによって掲載順位が変動するというわけではないと言われています。つまり、メタディスクリプションにSEO対策に使うキーワードを含めたからといって、検索において有利になるというわけではないのです。あくまでも、ユーザーがクリックするかを検討するための要素というものになります。

SEO対策として有効ではないとしても、SEO対策の成果が上がり、高い順位を獲得した際に、メタディスクリプション次第でCTRが異なってくるでしょう。そのため、メタディスクリプションの作成は気が抜けないのです。

メタディスクリプションの設定を忘れてしまったらどうなる?

メタディスクリプションを設定しない場合、検索結果にはどのようなことが表示されるのか気になる人も多いでしょう。設定を忘れたからと言ってブランクになるわけではありません。自動的に表示されますが、この場合、ページ内に記載されているテキストからGoogleが勝手にピックアップします。つまり、自分が本当に伝えたいことをページから抽出してくれるとは限らないのです。Webサイトのメッセージを的確に伝えるためには、メタディスクリプションを自分で考え設定するべきでしょう。

成果検証をして作成技術に磨きをかけよう

ユーザーの検索意図を満たすコンテンツであることがメタディスクリプションから伝われば、多くのクリックを獲得できるでしょう。人に伝わる文章を書くのは意外と難しく感じるかもしれませんが、検索意図とキーワードを念頭に置き、コンテンツの魅力をシンプルに書こうと意識するとできるものです。

そうは言っても、いきなり成果を得られるディスクリプションを作成できるとは限りません。変更前と変更後の成果を比較検証し、作成技術に磨きをかけましょう。

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