noteは月間4000万人以上が利用する、国内最大級のブログサービスです。その魅力はなんと言っても手軽に開設できて、収益を上げるための手続きが短いことでしょう。参入障壁が低いため、個人の副業レベルから企業の集客チャネルに至るまで、幅広い用途で活用されています。noteで収益を得るためには様々な方法がありますが、この記事ではnoteで収益を得るために覚えておきたい方法論や成功している方の法則について、詳しく解説していきます。

noteから収益が得られるって本当?

noteは無料で記事を掲載したり、誰かの記事を読んだりできるブログサービスです。しかし、中にはお金を払わないと読めない「有料note」をアップしている方も多く、こうした記事を読むためには指定された金額を支払わないといけません。

無料noteが多数を占める中でわざわざ有料noteを買う方がいるのか、と思ってしまいますが、実はnoteユーザーのうち9割以上がnoteに課金した経験を持っているのです。

ユーザーの間では「有料note」という存在が一般化しており、それを買うということに抵抗が少ないと言えるでしょう。

こうした背景もあり、近年はnoteで実際に収益を上げながらそのノウハウを公開している人が多くいらっしゃいます。直近の一年で実績を出している方々の成功パターンを組み合わせる中で、筆者なりの法則を見つけ出すことに成功したので、ここからはその成功法則について紹介します。

noteで収益を得るために必要なことは?

まず、大前提として「なぜ有料noteを買うのか」という顧客の心情に寄り添ってみましょう。

答えは非常にシンプルで「必要な情報が載っていそうだから」という期待感によって、顧客はお金を支払って情報を手に入れます。では、お金を払ってでも手に入れたい情報とは、一体どのようなものでしょうか。

「情報を買う理由」は「期待感」と「不安感」のどちらかに分かれる

細かく分けると購買理由が無限に出てきそうなので、少し乱暴ですが大きく2つに分けます。まずは「何かを得るための情報」と「何かを失わないための情報」に大別されると考えましょう。

前者の代表例は「○万円稼ぐためのテクニック」というような、期待感を煽る情報になるでしょう。後者の代表例は「若さを失わないためのおすすめ化粧水」というような、不安感を煽るような情報になります(どちらも少し胡散臭いですね…)。

ここで大事なのは商品が何なのか、ということではなく「期待感」と「不安感」のどちらにアプローチするのか、ということです。

どちらを選ぶのかは自由ですが、内容がともなっていないのにタイトルや冒頭の文章だけで期待感や不安感を煽ってしまうと、ユーザーの期待を裏切ってしまいますので、リピーターやファンを獲得できません。そのため「自分が提供できること」から逆算して「期待感」か「不安感」に着地すると、訴求力とクオリティのともなったコンテンツが制作できます。

「自分にしか提供できない情報=独自性」を考える

noteに限らずですが、価値のある情報とは「希少性」や「独自性」「再現性」が入り混じっている情報を指します。

このうち最も重要なのは「独自性」です。

なぜなら、「希少性」と「再現性」は、それぞれ「情報の鮮度」と「受け手視点が含まれた情報」と言い換えられます。そして情報の鮮度も受け手視点も、他の多くの競合から調達できてしまうものです。それこそ、noteには無料記事も多く掲載されているので、それらに張り合いながら有料noteを販売するには「独自性」が必要になります。

独自性と聞くと難しく感じますが、最も簡単な独自性は「体験談」です。体験談の中には、体験したあなたにしか書けない情報が詰まっています。

「話題の〇〇を体験した結果、こう感じたよ」というコンテンツに需要があるのは、先ほど紹介した「希少性」「独自性」「再現性」がすべて含まれているからです。さらに踏み込んで、受け手視点に立ちながら再現性の高いコンテンツに仕上げれば、より情報の価値は高まります。

独自性を更に高める「ブランディングの法則」

noteを執筆するだけでも、あなたの思考や情報に惹かれた方と繋がれる可能性はありますが、より多くの方に周知してもらうためにはTwitterの活用は外せません。

他にもYoutubeなど複数のチャネルを組み合わせて自己ブランディングを進めている方をよく見かけますが、どれだけ多くのチャネルで情報を発信しても、見てもらえない人は見てもらえません。

個人ブランディングに成功している方と成功していない方の違いは、かなりシンプルでした。あえて短く伝えると、「ブランディングするために高級な服を着る人は失敗していて、着ている服を脱ぐ人は成功している」ということです。

ブランディングのために、自身のきらびやかな成功の軌跡を語る方が多いですが、それらはいわば「高級な服を着ている」状態です。もちろんそれも重要なのですが、ユーザーは着ている服の高さに興味はなく、「なぜ高級な服を着るまでに至ったのか」という、個性や信条、経験してきたエピソードに惹かれます。先ほども紹介した、独自性や再現性に繋がりますね。

そのため、ブランディングのはじめに身につけているものを脱ぐ人は、ブランディングに成功している印象を受けます。

「僕はこういう人間です」と、裸の状態で自己紹介をした上で、自分のアイデンティティとなっている物事を解説したり、それを手に入れるまでの軌跡を紹介する、という順序を踏むのが正しい個人のブランディング手法なのではないか、と思います。

なぜなら、人が誰かのファンになる上で非常に重要なのは「共感度」だからです。自分の好きなアーティストを思い浮かべると、分かりやすいのではないでしょうか。

共感度を高めてから、憧れに転換する

人は主張の内容がどれだけ有益なものか、正しいものなのか、という尺度でファンになるのではなく、自分の信条に親しいものに惹かれて、共感し、ファンになります。

有料noteの販売に成功している方の多くが、自身のファンをつくりながらnoteを運用していますし、リピート率が非常に高い傾向にあります。顧客との信頼関係が成立している状態とも言えますね。

こうしたファンに、何らかの「変化のきっかけ」になる情報を与えることで、共感が強い憧れへとシフトします。

例えば、「有名ITベンチャー社長がnoteで収益を生み出した方法を紹介します」という記事と、「平凡なサラリーマンだった私がnoteで月1万円の収益を得るまでの道のり」という記事では、前者のほうがキラキラしていますが、後者の方に親しみを覚えます。

このように、「共感→憧れ」という図式が成立すれば、より多くのユーザーにファンになってもらえ、結果としてリピート率やユーザーとの信頼関係が結びやすくなるのです。