②適切なキーワード選定

サイトを訪れる人のほとんどが検索を使います。新規の顧客が必要となれば、その顧客に対して最適なキーワードを意識してサイトを構築することが重要なのです。そこでBtoBサイトがキーワードを選定するうえで、押さえるべきポイントを紹介します。

自社の商材を象徴するキーワードを選定する

キーワード選定をする前に、キーワードを大きく2つに分けて考えていきます。自社の商品を大きくカテゴライズしたときに該当するものを「元素キーワード」。それに加えて、より具体的な検索を意識して選定される「検索キーワード」の2種類です。

まずは「元素キーワード」を設定して、大きな枠組みを作っていきましょう。業務代行業であれば「業務代行」や「自動化サービス」など、ユーザーが商品を明確にイメージして検索した際に、表示させたいキーワードを選定するとよいです。

ユーザー自身が具体的に興味を持っている状態で検索をすることが予想されるので、サイトに流入すれば効果が得られる可能性が高いといえます。またサイト全体の軸をブラさないためにも有効なので、取り入れていきましょう。

参考:BtoBサイトリニューアルで失敗しないために 押さえておきたい7つのポイント

ユーザーの悩みを先読みして検索しそうなワードを選定

「元素キーワード」が決定したら、次はユーザーの悩みや検索ニーズに対して「検索キーワード」を選定していきます。先ほどもユーザーの悩みを意識することが重要といいましたが、「検索キーワード」の選定でも必要な考え方です。

自社の商品が必要であることに気づいているユーザーに対してのアプローチは、シンプルでわかりやすいでしょう。しかし漠然と解決策を探している層に対しては、ユーザーが検索するワードを先読みしてキーワード選定します。

そうした場合に、自社商品を知らなかった新規の顧客がサイトに訪れる確率が高まるでしょう。その結果としてサイト内でアクションをおこし、成約などに誘導できる顧客となりうるのです。よってユーザーを深く理解し、キーワードを選定していきましょう。

2つのキーワードを組み合わせてSEO対策

2つのキーワードが決まったら、それを元にしてサイト全体のSEO対策をしていきます。検索で上位をとることができれば、自社商品の顧客となりうる層に効果的にアプローチできるでしょう。的確なワードを選定していれば、より好ましい結果が得られます。

リサーチや全体の構成など、サイト設計にはさまざまな要素がありますが、軸がしっかりとしている状態で設計をすることは重要です。ユーザーのことに深く思いを巡らせて、サイトを運営していきましょう。

③自社サービスの強みを分かりやすく伝える

サイトに誰を招き、何が求められているのかを明確にしたら、次はサイトの中で自社の商品をどう魅せるのかを考えていきます。サイトの設計が上手くいき、サイトに流入があったとしても、ユーザーの魅力的だと思ってもらえなければ、空振りで終わってしまうでしょう。そこで自社サービスの強みを伝える考え方を見ていきます。

自社サービスの特徴を理解する

まずは自社が何を強みとしているのかをリストアップしてみましょう。どんな問題が解決できるのかを挙げられるだけ掘り起こしていくことで、自社が提供できるメリットを客観的に見つめ直すことができます。

何がユーザーに対するメリットとして強力なのかが理解できれば、次はそれを享受した先にある未来を示してあげましょう。「商品を使うことでこのような未来が手に入り、業務の効率化や業績の向上につながります」といったことが納得できたユーザーは、より興味を持って商品のことを考えるでしょう。

商品を実際に購入する前に明確にイメージさせることも、サイト構築の中で必要な要素となります。強みをただ列挙するだけでなく、ユーザーが実際に使ってみた姿を想像できるような流れが重要です。

競合の持つ強みをリサーチ

自社のことを深く理解して終わりではありません。競合についても深く考察を進めていきましょう。似ているサービスがあるのであれば、どこがいいのかユーザーは比較検討するでしょう。他のサービスが何を強みとしているかを知ることは、自社サービスを見つめ直すといった点でも必要不可欠なのです。

他社が提供しているサービスが自社の欠点を補うものであった場合、対策を打っていくことも必要でしょう。より顧客に対しての価値を高めるため、競合の動きもチェックしてみてください。周囲のことがわかっていれば、次に打つべき策も見えてくるはずです。

差別化を図りUSPを明確にする

では自社の強みと相手の強みがわかったところで、その情報をどう活かせばいいのでしょうか。重要なことは差別化です。自社が提供できるサービスの中で、他にないものを比較の中で見つけましょう。それが決定的な要素となります。

他社サービスが自社の欠点を補うサービスを打ってきたとしても、そのメリットを上回るだけのメリットが自社にあれば、選択される可能性は上がります。独特の強みがよりコアなユーザーのニーズに繋がるのです。

もちろん競合に比べて全体的にサービスの質が低いのであれば、見直しは必要となります。ただ全体的な質の向上に目をとられ、独自のセールスポイントが提示できないのであれば、埋もれてしまうでしょう。自社と他社を深く理解して、何が顧客にとって唯一の価値となりうるのかを模索しましょう。