ホームページで売上につながる成果をあげたいのであれば、日々の改善施策は不可欠です。

TOPイメージやキャッチコピーレイアウト変更など、こまごまとした修正を重ねていくと、どの時期にどのような変更を加えたかがわからなくなり、解析データと照らしあわせても何が効果的だったのかが分析できないというような状態になった経験はないでしょうか。

今回は、簡単にホームページの過去の状態を閲覧できる無料ツール「ウェイバックマシン」をご紹介します。
ウェイバックマシン上に登録されているページであれば誰でも閲覧することができるので、他社のホームページがどのような変遷をたどってきたのかも確認できます。

自社ホームページの改善にも、競合調査にも使えるので、まだ利用されていない方はチェックしてみてください。

ウェイバックマシンとは?

TOPページ.png
ウェイバックマシン

ウェイバックマシンは、アメリカの非営利団体「インターネット・アーカイブ」と、アメリカのIT企業であるアレクサ・インターネット社が1996年から提供しているツールです。
ウェイバックマシンでできることは大きく分けて以下の2つです。

  • 閲覧機能:自社、競合のホームページの過去の状態を閲覧できる
  • 登録機能:自社、競合のホームページの現在の履歴を登録、保存できる

ウェイバックマシンは、創設当初から世界中のホームページの情報を収集しており、URLを入力すればそのURL上で過去にどのようなページが表示されていたのかが閲覧できます。
日付を指定すればその当時の表示も確認できます。
ただ、データ収集のタイミングはランダムなため、過去分を全て閲覧できるわけではありません。

そこで役に立つのが登録機能です。
ウェイバックマシン上でURLを登録するだけで、簡単にページを登録できるため、自社ホームページ(もしくは競合他社)のホームページの変遷が簡単に追えるようになります。

特に競合他社のホームページはどのような変化を辿っているのかを可視化するために定期的に登録しておくと便利でしょう。

ホームページの過去の表示を閲覧する方法

1.ウェイバックマシンのサイトにアクセスします。
TOPページ.png

2.サイト上部の空欄にURLを入力し、右にある「BROWSE HISTORY」をクリックします。
履歴を見る.png

3.カレンダーが表示されます。青で囲まれた日付をクリックすると、その日付時点でのページ表示を閲覧できます。
ここでは、2014年10月15日時点のferretのTOPページを見てみます。
2014年10月15日カレンダークリック.png

4.日付をクリックすると、当時のページが表示されます。こちらが2014年10月15日時点でのferretのTOPページです。
リンクも生きているため、リンク先がなくなっていなければテキストリンクバナーから別ページに飛ぶこともできます。
2014年10月15日のferret.png

ちなみに、下が2015年11月25日時点でのTOPページです。
ページ保存成功.png
2枚を比較すると、1年強で様々な変更が加えられているのがわかります。

ページ履歴は意図的にに登録したものか、ウェイバックマシン側が自動的に収集したものが閲覧できます。

履歴を保存する方法

1.ウェイバックマシンのサイトにアクセスします。
TOPページ.png

2.TOPページの右下に、 「Save Page Now」という項目があるので、すぐ下にある入力欄にURLを入力し、「SAVE PAGE」をクリックします。
ページ保存.png

3.以下のようなポップアップが出れば成功です。
ページ保存成功.png

このように、履歴の登録もURLさえ知っていれば行えるため、自社だけでなく競合サイトの変化を捉えるツールとして有効です。

まとめ

改善施策をメインで行っていると、視点が将来の方向に向いているため、にホームページの過去の姿を記録しておく作業は後回しになりがちです。
しかし、改善前のページと現在のページを比較することで導き出される仮説もあります。

また、競合ホームページがどのような変更を加えているか(季節ごとの変更や期間限定キャンペーンの打ち出し方など)を定期的にチェックし、競合がどのような意図でホームページを運営しているかも把握しておくとなお良いでしょう。

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