一昔前まで、家族や友人間での連絡手段といえば電話やメールでした。しかし、今はLINEがメインという人も多いのではないでしょうか。友達の電話番号やメールアドレスは知らなくても、LINEのIDなら知っているということも珍しくはありません。それだけ、LINEが広く使われているということでしょう。

現在、LINE利用者数が月間8600万人と言われています。そのLINEを使って広告配信ができるのが「LINE広告」です。そこで本記事では、LINE広告とはどのようものなのか、特徴やメリットを解説したいと思います。

LINE広告の特徴

LINE広告は、簡単に言えば「LINEユーザーをターゲットにした広告の配信サービス」です。LINE広告には、以下の4つの特長があります。

幅広い層にリーチできる

LINEは、SNS利用者の80%以上という高い利用率があるだけでなく、毎日利用するユーザー割合も86%とアクティブ率が高い傾向があります。また、利用者の年齢層が幅広いため、あらゆる層にリーチできるという特長があります。

配信先が豊富

LINE広告は、基本的にトーク画面やタイムラインなどに配信されますが、それ以外にも配信先が豊富に用意されています。例えば、ニュース配信サービス「LINE NEWS」、マンガ配信サービス「LINEマンガ」、ブログサービス「LINEブログ」、ECサービス「LINEショッピング」など、LINE関連の各種サービスに広告を配信することが可能です。

また、外部アプリメディアと連携したモバイルアドネットワーク「LINE広告ネットワーク」も利用可能で、このネットワークには「クックパッド」「ウェザーニュース」「comico」など、幅広いジャンルのアプリメディアが含まれているため、より広い層へのリーチが期待できます。

出稿費用はオークション形式

LINE広告は手軽に始められるのも特長のひとつです。運用型広告の場合はオンラインで申し込みができます。広告枠の価格はオークション形式となっており、入札に関しては自動入札を活用することもできるので、広告予算に合わせて適正な運用を行うことも可能です。

一部NGの業種、業態、商品、サービスがある

LINE広告は、一般のWeb広告に比べ審査が比較的厳しい傾向にあります。公式サイトでは、以下の業種・業態が掲載不可とアナウンスしています。

・宗教関連
・エステ(一部除く)
・ギャンブル関連、パチンコ等(一部公営くじ除く)
・アダルト関連
・出会い系
・連鎖販売取引
・探偵業
・たばこ、電子タバコ
・産経用品(避妊具、女性用体温計等)
・武器全般、毒物劇物
・政党
・公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部除く)
・生体販売
・医療系、美容整形系、ホワイトニング、病院・クリニック、特定疾患の啓蒙サイト
・整骨院、接骨院、鍼灸院等
・未承認医薬品・医療機器等
・消費者金融(一部除く)
・質屋
・オークション、入札権購入型オークション
・マッチングサイト(一部除く)
・アフィリエイトサイト
・ネット関連ビジネス(情報商材、能力開発商材等)
・ポイントサイト(ポイントサービスを主体としたサイト)
・弊社競合サービス(メッセンジャーアプリ、SNSアプリ、決済サービス等)
・その他弊社が不適合と判断した業種・業態、商品・サービス

他媒体で掲載OKの商材でも、LINE広告では掲載NGということもあり得ます。この辺りは事前に確認をしておいたほうがよさそうです。

LIEN広告のクリエイティブの種類

LINE広告のクリエイティブの種類はそれほど多くありません。最大でも3種類です。

Card

静止画の場合は1200×628、動画の場合は16:9

Square

静止画の場合は1080×1080、動画の場合は1:1

Vertical

9:16の動画

用意するクリエイティブが最大3種類で済んでしまうので、クリエイティブにかける工数や予算がそれほどかからないというのは、ある意味メリットになるかもしれません。

LINE公式アカウントについて

もうひとつ、LINE広告を運用する上でポイントとなるのが「LINE公式アカウント」です。これは、企業や店舗がLINE上にアカウントを作成できるサービスです。公式アカウントを開設すると、ユーザーが友だち登録をすることができます。アカウント側は、友だち登録をしたユーザーに対して、メッセージや情報を直接送信することができるようになるという仕組みです。

LINE広告を運用する上で必須というわけではありませんが、以下のようなメリットがあります。

LINE公式アカウントのメリット

  1. 見込みの高いユーザーを集められる
    公式アカウントに友だち登録をしてくれるということは、そのアカウントに多少なりとも興味があるということになります。つまり、公式アカウントを開設することで、見込みの高いユーザーを集めることができるようになります。

  2. ユーザーと直接コミュニケーションが取れる
    公式アカウントから友だち登録をしてくれたユーザーに対して、直接メッセージや情報を配信することができるようになります。運用次第ですが、ユーザーからの個別の質問に答えるといったこともできるので、ユーザーと直接コミュニケーションを取ることが可能となります。

  3. 友だちの情報を広告配信に活用できる
    友だち登録をしたユーザー情報を広告配信に活用することが可能です。友だち登録されているユーザーに広告を配信することはもちろん、その「友だち」に近いユーザーに対しても広告配信を行うことができます。

  4. アカウント開設は無料
    公式アカウントの開設は無料で行うことができます。無料の「フリープラン」は、月1000通までメッセージを送信することが可能です。まず公式アカウントを試してみたいという場合は、このフリープランから始めるといいでしょう。

なお、月額5000円の「ライトプラン」は無料メッセージが月15000通まで、月額15000円の「スタンダードプラン」は月45000通までとなっており、それ以上のメッセージを送る場合は別途「追加メッセージ」を有料で配信することができます。

友だち追加キャンペーンも配信できる

また、LINE広告ではLINE公式アカウントの友だちを獲得する目的の「CPF(Cost Per Friends)配信」を行うこともできます。企業の公式アカウントが「友だち追加でスタンププレゼント」や「友だち追加でクーポンプレゼント」といったキャンペーンを行っているのがCPF配信です。

このCPF配信は、友だち一人獲得あたりおよそ100〜250円と言われています。一時的なキャンペーンでは離脱率が高くなる傾向があるので、バランスを考えながら運用するといいでしょう。

まとめ

性別年齢層問わず幅広いユーザーに広告を配信できるLINE広告は、広告メディアとしてかなり魅力的です。掲載ジャンルの審査が厳しい傾向にあるため、商材によっては掲載ができないという場合もありますが、圧倒的なリーチ力は他の広告メディアにはないメリットだといえるでしょう。

今までとは違う広告運用を行いたいという場合や、もっと効果的な広告を展開したいという場合は、LINE広告も検討してみるといいでしょう。

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