【初心者向け】LINE広告の出稿手順をわかりやすく解説！審査基準や注意点、利用停止時の対処法も

更新日: 2022年12月07日

LINE広告は数あるWeb広告施策の中でも、年代・性別を問わず幅広いユーザーにリーチできる手法です。初期費用や最低出稿金額がないため低予算から始められる点もメリットといえます。

この記事では、LINE広告の特徴や出稿手順、広告審査などについて解説します。

LINE広告とは？

LINE広告とは、上記のようにLINEアプリ内の各所に表示される広告のことです。

＜一例＞
・トークリストの上部
・ウォレットタブの中段
・ニュースタブの中段　など

LINE広告の特徴

LINE広告には、大きく以下4つの特徴があります。

9,300万ユーザーへのリーチ力

LINEのユーザー数は9,300万人に上ります。さらに、毎日LINEを使う人の割合も86％と高く、老若男女を問わず幅広いユーザー層が日々接触するメディアだと言えます。

ゆえに、他のSNSではリーチが難しいユーザーにもプロモーション内容を届けることが可能です。

参考：LINE広告 | LINE for Business

精度の高いターゲティング

LINEユーザーの性別や年齢、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE広告への接触履歴をもとに、精度の高いターゲティングが可能です。

さまざまな目的に応じた広告配信が可能

マーケティングのさまざまな目的に応じた広告配信が可能です。

＜例＞
・LINE友だち追加数を増やす
・ECサイトへのアクセス数を増やす
・コンバージョンの獲得
・アプリのインストールを促す
・動画再生数を増やす

最低出稿金額なし、オンライン完結

LINE広告に最低出稿金額はありません。自社の予算に合わせて、少額から出稿することができます。
また、取り組もうと思ったらすぐにオンラインで申し込むことができます。

参考：LINE広告 | LINE for Business

LINE広告の出稿手順

1.LINEビジネスIDを作成する

出典：LINE Business ID

まずは「LINEビジネスID」をこちらの画面から作成します。

「LINEビジネスID」は、広告の管理画面にログインするために必要です。電話番号ではなく、メールアドレスで登録します。広告代理店にLINE広告運用を依頼する場合でも、アカウント準備だけは自社で行う必要があります。

2.広告アカウントを作成する

広告アカウントを作成する.jpg

次に、「広告アカウント」を作成します。LINEビジネスIDでログイン後、メニューにある「広告アカウント」から「新しい広告アカウントを作成」をクリックし、以下の情報を入力しましょう。

請求先情報：取引先法人や代表電話番号、担当者名など
広告主情報：広告主正式名と広告主ウェブサイトのURL
商材情報：商材正式名称、商材URL
基本情報：広告アカウント名、広告配信先の国、通貨など
ビジネスマネージャー(任意)：ビジネスマネージャーの組織と連携する際に入力

また、あらかじめLINE公式アカウントの開設（無料）も必要です。代理店は、広告主のLINE公式アカウントの情報を共有してもらう必要がありますのでご注意ください。

尚、広告配信の管理をするうえで必要で、商材ごとに広告アカウントを作成する必要があります。

この「広告アカウント」は、状況によって次のように後から修正ができない項目もあるため、初期登録時に注意が必要です。

広告アカウント審査前／審査中

「広告アカウント名」以外は修正できません。

広告アカウント承認済

「広告アカウント名」以外は、原則修正できません。
異なる広告主・商材への変更をしたい場合は、広告アカウントの新規作成が必要

広告アカウントが否認されている

否認理由に該当する箇所のみ修正可

参考：広告アカウントを作成後に修正・削除はできますか？ | LINE for Business

3.支払い情報の登録

広告費の支払情報としてクレジットカード情報を登録します。使用可能なクレジットカードは日本国内のカードのみとなりますのでご注意ください。入力後、広告アカウントの審査が始まります。

4.キャンペーン・広告グループの作成

キャンペーンを作成.png

続いて、キャンペーン・広告グループを作成します。キャンペーンでは目的や掲載期間などの基本情報、広グループでは、広告グループ名やターゲット設定などを項目に沿って入力します。

5.広告を作成・クリエイティブの登録

出稿する広告を作成します。キャンペーンや広告グループを選択し、広告名とステータス（有効・停止・下書き）を入力します。広告フォーマットでは、以下のように「画像」「動画」「カルーセル」「画像（小）」「画像（アニメーション）」から選択できます。

広告フォーマット.png

続いて、作成したバナーや動画などのクリエイティブを登録します。

クリエイティブの登録.png

上図は、静止画像の登録画面です。登録した画像をプレビューで確認することが可能です。最後に「広告を作成」ボタンをクリックして完了になります。

6.タグ設置

CVを目的とした広告の場合、広告効果測定のための「LINE tag」よりタグを発行して設置する必要があります。自社のランディングページ内に直接設置するか、Googleタグマネージャーで設定するかの2つの方法があります。

「LINE Tag」によって、配信結果や、自社サイトへの訪問数、コンバージョン数などを計測することができます。

参考：LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方 | LINE for Business

7.審査・配信開始

管理画面から登録したバナーや動画をはじめ、広告の内容に関する審査を経て、配信開始となります。

参考：最低出稿額なし！LINE広告をはじめよう | LINE for Business

LINE広告の審査基準と注意点

LINE広告を利用するには、審査に通過する必要があります。広告アカウント作成から10営業日ほどは、審査の期間を見ておくようにしましょう。

LINE広告の審査基準

LINE広告の審査対象は以下のとおりです。

広告アカウントに関する審査	広告クリエイティブに関する審査	広告に関する審査
・請求先情報・広告主情報・商材情報・基本情報	・画像・動画・アプリ（プラットフォーム、アプリ名、ストアURL）	・画像/動画/カルーセル※メディアより登録したもの・タイトル・ディスクリプション・アクションボタン ▼ウェブ・ランディングページ・リンク先URL（任意） ▼アプリ・アプリ※メディアより登録したもの・遷移先

LINE広告の禁止事項

以下のような内容を含んでいる場合、広告配信はできません。

・反社会的なコンテンツ、あるいは反社会的勢力に対する利益供与、その他の協力行為を行う内容
・クリック報酬を目的とする行為、悪質なマーケティング、スパム行為
・意図的に虚偽の情報を流布させる行為またはお申込された業種の運営・維持とはなんら関係のない内容
・当社または第三者の著作権、商標権などの知的財産権、その他法令または契約上の権利を侵害する内容
・広告主やクリエイティブと直接関係のないページへ遷移させる行為、または第三者のための広告媒体とし> て使用する行為
・誹謗中傷や名誉毀損をするもの、公序良俗や社会通念に反するおそれのある内容
・第三者の個人情報、登録情報、利用履歴情報などを、不正に収集、開示、または提供する行為
・暴力的な表現、露骨な性的表現、人種、国籍、信条、性別、社会的身分などによる差別につながる内容
・醜悪、残虐、猟奇的で不快感を与える内容
・ポルノなどの性的コンテンツ、性行為やわいせつな行為を目的としたもの、面識のない第三者との出会い> や交際を目的とする内容
・特定の宗教、思想、信仰、信条に関する内容
・訴求するサービス、商品が不明瞭な内容
・投機心、射幸心を著しくあおる内容、ギャンブル性を感じる表現または内容
・非科学的、迷信に類するものでユーザーを惑わせるもの、またはユーザーを誤認させたり、権利や利益を> 害する可能性がある内容
・ネットワークビジネス、ねずみ講などに関わる内容
・チャリティまたは募金として寄付金を収集する目的の内容
・LINE利用規約または、本ガイドラインに抵触する表現を含んだ内容
・LINEロゴ利用ガイドラインの規定に抵触する内容
・本サービスの運営を妨害し、サーバやネットワークシステムに支障を与える行為、または本サービスの不> 具合を意図的に利用する行為
・当社に対し不当な問い合わせまたは要求をする行為
・上記のいずれかに該当する行為を援助または助長する内容や行為
・広告主によるコンテンツが少ない、あるいは品質の低いもの
・第三者のサイトへのリンク、画像転載がされているもの
・信憑性のない他社製品との比較やランキング
・広告をクリック誘引を目的としたもの
・購入等に際する条件などがわかりにくい表示になっているもの
・正確性や信憑性に欠ける内容や、ユーザーにとって有用性の低い内容
・その他､当社が不適当と認める内容
引用元：LINE広告審査ガイドライン | LINE for Business

サービスや商品による規制

出稿できない商品・サービス群もあります。

・宗教関連
・ギャンブル関連、パチンコ等（公営競技・公営くじは除く）
・アダルト関連
・出会い系、マッチングサイト等（一部当社が認めた場合を除く）
・連鎖販売取引
・探偵業
・たばこ、電子タバコ
・武器全般、毒物劇物
・政党
・公益法人、NPO/NGO、社団法人（一部当社が認めた場合を除く）
・生体販売
・整骨院、接骨院、鍼灸院等
・未承認医薬品⋅医療機器等
・消費者金融などの貸金業、質屋（一部当社が認めた場合を除く）
・ネット関連ビジネス（情報商材、自己啓発セミナー等）
・募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達（一部当社が認めた場合を除く）
引用元：LINE広告審査ガイドライン | LINE for Business

クリエイティブのガイドライン

クリエイティブ（バナーや動画）の表現にも以下のようなガイドラインがあります。

・広告の主体者の明示
・業界の自主基準、公正競争規約等の遵守
・リンク先の制限
・第三者が権利を有するものを利用した表現
・不当表示に該当する可能性がある表現
・投機心や射幸心を煽る可能性のある表現
・会員登録等による個人情報の取り扱いに関する表現
・LINEロゴ利用ガイドラインの規定に抵触する表現・内容の配信の禁止
・「友だち」の表記
・スマートフォンで操作閲覧できないページへの遷移の禁止
・ユーザビリティが低いと判断される表現・広告の禁止
・ユーザーが不快と感じる可能性がある表現の禁止
・ダブルスポンサーの広告の禁止
・不適切な広告の禁止
引用元：LINE広告審査ガイドラインより一部抜粋 | LINE for Business　