MAツールの導入に失敗しやすい活用法とは

MAツールが便利であることは分かったので、今すぐ導入していきましょう。こう思った場合は注意が必要です。便利なものには当然デメリットもあります。そこでMAツールの導入を円滑に進めていくためにも、失敗しやすい活用法についても見ておきましょう。

自社のマーケティングに合った使い方ができていない

まずは自社のマーケティングの目的が明確でない状態で使うことです。あくまでツールである以上、その使い方の方針が定まっていることは絶対条件となります。どれだけ便利な道具が合ったとしても、その価値を引き出せなければ意味はありません。

例えば、自社サービスを開発する初期のリサーチ段階でMAツールを導入してしまうと、効果が薄くなってしまうでしょう。MAツールは見込み客へのアプローチを強化することはできますが、意思決定や分析作業は自動化できません。何が課題となり重要なのかを整理して、MAツールの導入を進めましょう。

MAツールの効果を最大化するための人員を確保できていない

MAツールの導入を検討している会社の多くが、ツールを活用する人員の確保ができていないという問題もあります。顧客の反応などから得られたデータは誰が分析するのでしょうか。ツールはあくまでアプローチを補助するもので、分析作業をツールで代替することはできません。

MAツールを活用することと、そのツールで得た情報を整理し活用する人員を用意することはセットで考えておきましょう。

機能を効果的に活用できていない

MAツールは便利で有効なマーケティングを促進してくれます。しかしその機能の豊富さから、十分に使いこなせないまま終わるケースもあるでしょう。機能が豊富であるということは、ひとつひとつの機能と自社にあった活用法の理解が必須です。マーケティングに活かせる活用法を模索することが重要となるでしょう。

導入する前に人員の確保も含め、簡単にシミュレーションをおこなっておくのがおすすめです。自社に本当に必要なことを確認していく時間は重要といえます。

MAツール導入から活用するまでの流れ

ではMAツールを実際に活用する流れを簡単に押さえておきましょう。

まずは導入するにあたって自社が解決すべき課題を整理します。その課題に応じて適したツールを決めていくのですが、MAツールといわれるものは無数に存在するので、吟味して選んでいくことが重要です。費用感や使いやすさなど総合的に判断した後に決めましょう。

ツールの選定後は各種設定をおこなっていきますが、この工程がツールを使いこなせるかに直結します。始めは上手くできなくても、活用していく中で改善を繰り返していきましょう。その途中で得た情報は自社内でも積極的に利用していくと、相乗効果も見込めます。

MAツールを選択する際のポイント

ではMAツール選定をする際のポイントについても紹介します。これらのポイントを押さえておくことで、ツールを比較する際の基準を作ることが可能です。取り入れて最適なツールを見つけてください。

自社が何を目的にしてマーケティングをおこなうのか

何度もいいますが、目的をもってツールを活用することが重要です。自社が何を課題としていて、それをツールによってどう改善できるのか。これをイメージしながら活用をおこなってください。自社の目的を整理し見つめ直す機会にもなるので、ツール選定を通して方向性を定めていきましょう。

十分なリソースが整っているか

MAツールを活用する中で、十分に価値を引き出せる土壌が求められます。ツールを使いこなす人員にしても、費用にしても自社の状況を圧迫するようなことがあれば、ツール導入は悪手となるでしょう。ツールを導入する必要性が本当にあるのか。それを活用できるだけの実力や余白はあるのかを考えてください。

導入実績から求めている結果が得られるかを吟味

MAツールのホームページを確認すると、実際に活用した企業の導入実績が載っていることがあります。これを確認して導入判断につなげるのもおすすめです。自社が求めている活用法で結果が出ている場合は、導入してよい結果が得られる可能性も高くなります。実際に活用している例で比較をしていくと、よりイメージしながら検討していくことが可能です。

活用しやすいサポートが得られるか

ツールについての問い合わせなど、各種サポートについても注意が必要です。やはり活用していく中で、わからないことが発生する場面は起こり得ます。そこで自力ですべて解決するのは難しいでしょう。その際にサポートが必要になりますが、どの範囲まで対応してくれるのかは事前にチェックしておきましょう。

初歩的な内容から踏み込んだ内容まで幅広く対応できる場合は、導入後も安心して活用できます。