今年、注目されるテクノロジーの1つとして「VR」が挙げられます。
ITテクノロジーが急速に発達している今、AIやARなど様々な分野が近未来的な領域に到達し始めています。その中でも、VRの進化は目を見張るものがあります。

今回は、VR元年と言われた昨年から、2016年にどのような変化が起きるのか、各社の動向をまとめました。

VRとは?

VRは「Virtual Reality」の略で、「体感可能な空間を人工的に作り出す」技術を指し、日本語では「仮想現実」や「人工現実感」と呼ばれます。
空間を作り出すだけであればCGグラフィックなどでも可能ですが、VRは特に「没入感」を演出することに特化しています。

1987年、NASAのプロジェクトにおいて使われたのが始まりで、以降、コンピューター技術で現実空間を作り出す際に多用されるようになり、その先進的な概念から多くのSF作品に引用されています。
有名作品で言うと、ウォシャウスキー兄弟監督の「マトリックス」や、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」も仮想現実をモチーフとしています。

従来は、VRは制限された環境でしか利用できない特殊な技術でしたが、Oculus RiftをはじめとするVRヘッドディスプレイの開発が進んでおり、2016年にリリースラッシュが到来します。

参考
VRとは - IT用語辞典
【VRとは?】VRをさくっと知りたい人のための基礎知識
【CES 2016】No.1の盛り上がりを見せた「VR」! 魅力と今後の課題とは?

SONYやSamsungなど、各社一斉にVRヘッドディスプレイを発売

Oculus Rift

VR市場を牽引するFacebook傘下の「Oculus VR, Inc.」が開発したVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」が、2016年1月7日より予約を開始しています。
予約は全世界から受け付けており、同年3月に発売される予定です。

価格は83,800円で、ゲーム2本とXbox Oneコントローラが付属され、Windows 10 搭載のPCを介したXbox One ゲームの仮想空間ストリーミングプレイにも対応予定です。

参考
VRヘッドセットOculus Rift製品版は7日午前1時から予約開始。ゲーム2本とXbox Oneコントローラ付属、出荷はこの春 - Engadget Japanese

VRヘッドマウントディスプレイの分野では早くから研究開発を進めていた「Oculus VR, Inc.」は、2014年3月にFacebookに約2000億円で買収されて以降、潤沢な資金を武器に更に開発を進め、必要な技術をもつ企業を複数買収しています。

PlayStation VR(SONY)

SONYは、2015年9月にPlayStation4の付属器となるVRヘッドディスプレイ「PlayStation VR」の構想を発表し、2016年上半期にリリース予定のようです。
PlayStation4は既に世界で約3000万台の販売実績があるため(2015年11月26日発表時点)、その付属機器として発売されるPlayStationVRは、他のVRと比較すると購入の敷居は低いかもしれません。

参考
PlayStation®VR | プレイステーション® オフィシャルサイト

PlayStationVRはゲームにとどまらない広い汎用性を持っているようで、NASAの宇宙ロボットの訓練に導入されることが決定しています。

参考
動画:NASA、PlayStation VRを宇宙ロボットの操作訓練に活用するデモ公開。HMDを宇宙利用、遅延も再現 - Engadget Japanese

Gear VR(SamsungとOculus VRの共同開発)

韓国の大手電機メーカーであるSamsungは、Oculus VRと共にスマホ向けのVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」を開発しており、2015年12月18日に既に発売しています。
海外向けのアプリがほとんどを占めていますが、日本向けにはニコニコ動画試聴専用のアプリがリリースされています。

一般的に、VRでは仮想現実空間に没入するため、現実は視界に入らなくなりますが、ニコニコ動画専用アプリの場合「手元ウォッチ機能」により、仮想現実空間内に手元を映す
小窓が映すことができるので、食事をしながらでもVRを楽しめます。

参考
第55回:Gear VRの発売とともにリリースされた日本向けのVRコンテンツ5本を一挙紹介! - 杜のVR部 - 窓の杜
VRヘッドセットGear VR用ニコニコ視聴アプリ『niconicoVR』公開。廃人養成機能「手元ウォッチ」搭載 - Engadget Japanese

Vive(HTC)

HTC製のVRヘッドディスプレイ「Vive」は2月29日予約開始、4月発売予定です。
ゲーム企業であるValve社との共同開発により誕生したViveは、「歩きながら操作できる」という特徴を持っています。

一般的に、VRは視界を遮るものなので、基本的にはその場から動くことはできません。
Viveの場合、前面カメラが設置されており、目の前の障害物をよけることができるので、歩行しながらでも操作することが可能です。

参考
HTCのVRヘッドセット「Vive」、2月29日に予約開始

まとめ

2015年はVR元年と呼ばれていましたが、2016年は各社からVRヘッドディスプレイ製品が発売され、いよいよ本格始動する1年となりそうです。

今は視覚や聴覚を使って没入体験するVRが主流ですが、既に触覚までも網羅したVR装置が開発されています。
触覚も対象となるということは、つまり「仮想現実内の物体に触ることができる」ということです。

参考
ゲーム内に触れるデヴァイス・UnlimitedHandが「身体の境界線」を溶かし始めた
VRもここまできたか……バーチャル全身触覚スーツ『Teslasuit』 – DIGIMONO!(デジモノ!)

ここで紹介した以外にも、スタートアップ、ベンチャー、大手問わず様々な企業がこぞってVR開発に取り組んでいます。
今年1年でVR市場がどれだけ進化するか動向をチェックしてみましょう。

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