なぜその手法を選んだのか?

長田氏:それぞれなぜその手法を選んだのか教えてください。

藤岡氏:
弊社の場合、CM制作の業務フローが社内にありましたので、入りやすかったというのはありました。
ただ始めてみて紆余曲折はありました。

長田氏:CMは代理店におまかせしたりはしないんでしょうか?
 

藤岡氏:
社内に宣伝部がいるので、そこを中心に動くので、アイデアとか表現の部分は基本的にはインハウスですね。

長田氏:YouTubeが流行ってきて、そういう文化にはすぐに馴染んだんでしょうか?

藤岡氏:
実はサイトを立ち上げたとき、YouTubeには上げてなかったんです。普通にFlashで貼り付けるぐらいでした。
スマホの普及もありますし、世の中の動画を閲覧する流れって変わってきているので、それにできる限り対応しようとしてきたところはあります。

 

秋山氏:
HOME’Sは最初Web専業だったんですよね。でも僕自身は楽しくなかった。家探しってもっと楽しいものなんじゃないかとずっと思っていました。もっと面白いものを作りたいなと思ったとき、コミュニケーションが大事かなと。
VRを直感的に操作できるようにすることで、お父さん、お母さんだけでなくお子さんも皆で一緒に楽しく家探しできるようにしたいっていうのがありました。

 

沼田氏:
弊社の場合、機能的なすぐ買うっていう商材ではないので、世界観を伝えるためには画像が一番直感的だし効率的だなと思いました。

あとは、ランドセル買う時って、だいたいお母さんが情報収集したり、展示会に行かれたりすると思うんです。ターゲットとなるお母さん世代は主にスマホを使っていると想定されているので、スマホでコミュニケーションできる媒体ということで、SNSに注力していますね。

ただインスタグラムは、インスタグラマーって言われている方々のレベルが高いので、写真のクオリティだけでは勝てないなと感じています。だから、日々の投稿の中にブランドならではのメッセージを入れていくのが大事かなと思います。

どういう流れで制作しているか、

沼田氏:
ソーシャルメディアの場合、季節性やリアルタイム制が重要なので、毎週チームで話し合って企画を決めています。
各ソーシャルメディアの担当者たちが自分たちでカメラマンになって自由に撮影しています。

 

藤岡氏:
年間4本程度を目指して制作しています。
研究開発の成果をご紹介するということもあり、題材は論文など社外発表済みの中から、アカデミック上の価値とお客さまが感じられる価値が異なるということを踏まえ、最終的には閲覧者の方々に興味を持ってもらえそうなものを選んでいます。

長田氏:Web動画だと再生回数で評価するんでしょうか?

藤岡氏:
もちろん再生回数は意識しますが、国内外のリアルイベントなどでも活用することもありますので、Web上の数字だけで評価できるものではないと考えています。

長田氏:秋山さんがやられているような、VRをはじめとした色々な企画を実施する時にどのように部下を説得されているんでしょうか?

秋山氏:
部下はこのようなことをやってきたことがない人間が結構いるので、なるべく彼らの成長に繋がるようにしなければいけないかなと思っています。
基本的に課題を見つけるのは僕ですが、部下にも自分事として捉えてもらえるように企画を出させています。