オウンドメディアが追うべき指標は「新規ユーザー数」

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多くの企業がオウンドメディアの評価をちゃんとできていません。
「流入・読了・拡散・共感・成果」など追うべき指標が多すぎて分散している場合が多いからです。

あえてオウンドメディアのKPIを一つだけにするのであれば確実に**「新規ユーザー数」**です。
将来の顧客になっていただけるような新規の潜在層をどれだけつかまえられるかがカギです。

ただ、メディアを運営していると、錯覚が起きるんですよ。
オーガニックリピーターは自然に増えていくから、PV自体は伸びていきます。
でもそれって積み上げの話で、新規ユーザーではない。あくまで新規ユーザーにこだわることが重要です。

新規ユーザーを獲得する一つとして、SNSを意識したタイトル付けはすごく重要です。
基本的なことですが、OGP設定も絶対必要です。
OGPを設定しているのと設定していないのとでは、クリック率が160%変わるというデータもあります。

SNSやキュレーションなどの外部からのトラフィックを得る事で、Googleからの評価も上がります。
ですので、自社のソーシャルメディア運用も重要になります。

1500件のリードを創出するために

ここまできて、やっと顕在層へのアプローチ手段を考えます。

例えばferretの場合、「SEO対策」や「コンテンツマーケティング」と言うキーワードでGoogleでの検索1位表示となっています。

検索で訪れるユーザーって、なにかしらの課題を持っているんですよね。だから調べる。彼らの課題を解決するコンテンツなら、しっかり読んでもらえます。
網羅性をもたせた情報を提供し、読んでもらうことで、また評価につながります。

ただ人って、どんなに網羅性を持たせても、やはりテキストの限界があったり、読者のレベルによって理解するレベルは異なってきます。
そこで、より詳細な情報をホワイトペーパーとして用意しています。

僕らの場合、SEO対策で1位の記事に、SEO対策についてまとめたホワイトペーパーを設置して、同様にコンテンツマーケティングで1位の記事には、コンテンツマーケティングについてまとめたホワイトペーパーダウンロードを設置しています。

「とりあえず資料ダウンロードつけとけばいいでしょ」ってことで、どの記事にも同じ資料つけてるところもありますが、それってユーザーをかなりバカにしてますよね。

あともう1つ、Webマーケティングの入口から出口まで一貫して学べるカリキュラムを用意していて、それも会員限定コンテンツとなっています。
また他コンテンツでも一部会員登録コンテンツとなっています。

他にも多くの施策を実施しているのですが、大きくわけるとこういった施策によって月で1,500件のリードの創出、月6,000人以上が登録するメディアとなっています。

オウンドメディア運営で最も重要なのはユーザー目線

いろいろ話したんですが、オウンドメディアでもなんでもそうなんですが、一番重要なのは**「ユーザーと向き合うこと」**です。

ユーザーにとっては企業側の都合なんてどうでもいいわけです。彼らが何を欲してて、何を考えているのかに焦点を当ててください。
オウンドメディアをやるとき、成約件数に着目しちゃうと本当にミスが起きやすいということを理解してください。

ユーザーが必要としているものはなんなのか。単純に、視点を逆転させるだけで良いんです。