昨年11月に発売されたiPadProは、12.9インチという大サイズが注目されました(今年3月には9.7インチモデルも登場しています)。
普通のタブレットと何が違うの、という声も聞かれましたが、このiPadProは他社製品とも、過去のiPadとも別物です。

仕事で重宝するタブレットは、すべてのビジネスマンにオススメしたいアイテムです。
今回は、iPad Proの何がこれまでと違うのかを解説します。

参考
ipad pro公式ページ

タブレットに革命を起こしたペン

最大の進化は、「ApplePencil」が使える点でしょう。
もちろんこれまでも、「スタイラス」といわれるスマホ・タブレット用のペンはありました。
しかしApple Pencilは筆圧の強さや、斜めにした時のペンの筆感まで再現しており、高い精度を誇ります。

反応までのタイムラグはほぼ0で、本物の鉛筆やペン同様に使いこなすことができます。
後述のアプリを使えば自在にペンの種類や色を変えることも可能です。

ノートへのメモはもちろん、スケッチなどアーティスティックな作業が、どんな場所にいてもできるようになります。
もちろん書くスペースは無限です。
「ペンで書く」すべての作業をタブレットひとつに集約すれば、大切なメモをなくしてしまうという心配もありません。

参考
Applepencil 公式ページ

1つのデバイスで2つのデバイス操作を実現する「スライドオーバー」「スプリットビュー」

タブレットを使いながらスマホやパソコンでネット検索する、という場面は意外と多いですが、iPadProならば1つのデバイスで同時に2つの作業をこなせます。
iOS9より搭載された画面3分の1に別のアプリを表示できる「スライドオーバー」と、画面を2分割し、2つのアプリを同時に操作できる「スプリットビュー」という2つの新機能によって可能となりました。

ネットを開きながらメモをとったりメールが打てたりするので、外出先でもパソコンを2つのモニターで作業しているような感覚で作業ができます。
12.9インチのモデルなら2分割してもひとつの画面がA5サイズなので見やすく、操作性も抜群です。

マップアプリを使いながらネット検索する、という使い方もできるから外出先でも利用する場面が増えるでしょう。
同様に動画を好きなサイズで再生しながらほかの作業ができる「ピクチャ・イン・ピクチャ」という機能もあり、タブレット=複数同時作業は苦手というイメージを払拭しています。

ノートアプリ

ここまではiPad Pro特有の便利な機能を紹介してきましたが、ではどんなアプリを利用すれば、iPadを便利に使いこなせるのでしょう。

使い勝手がよいアプリを入れるだけでiPadProはビジネスで闘える武器に変貌します。しかもアプリはパソコンソフトのように高額ではないので、気軽に試すことができます。
どんどんいろんなものにチャレンジしてみましょう。

まずオススメしたいのがノートアプリです。ここでは無料のものと有料のもの2種類を紹介しましょう。

FiftyThree, Inc. ︎Paper/無料

https://itunes.apple.com/jp/app/paper-fiftythree-notekisuto/id506003812?mt=8

メモにスケッチに、便利に使えるノートです。ApplePencilで文字を書くことも、テキストをキーボードで打ち込むこともできます。

写真の取り込みも自由自在で資料管理にも使えます。フリーハンドでスルッと書いたマルがキレイな円になるなど、快適に利用できる機能も満載です。

Savage Interactive Pty Ltd Procreate︎/720円

https://itunes.apple.com/jp/app/procreate/id425073498?mt=8
ノート機能だけでなく画像の編集までこなせるツール。ぼかしや色味の調整などをサクサクこなせますが、注目すべきは細かなカスタマイズ性です。

もともとさまざまな種類のペンや効果がありますが、ストロークの描画など細かな設定が可能です。

ApplePencilで線を引っ張るとQuicklineという機能で直線を引くこともできるからメモだけでなく、図形などを書くのにも適しています。
画像を読み込んでメモ書きができるので、ブログやSNSにも活用できるアプリです。

何よりすごいのはレイヤーが構築できるという点です。ひとつのページに幾枚もメモを重ねられるのでノート管理も容易。アート作業にも非常に向いていて、Adobeのソフトで作業するようなクリエイティブな感覚でタブレットを使いこなせます。