クラウドサーバーを利用するメリット

あらゆる規模に対応できる

クラウドサーバーは、利用した分だけ課金される従量課金制モデルを採用しているところがほとんどです。したがって、最初は小さいスペースで開発しながら、ホームページやサービスが拡大してきたらサーバーの容量を追加するということができます。

レンタルサーバーは定量課金制モデルです。最初にいくつかプランを選び、決められた容量の中で、毎月同じ価格を利用料金として支払います。

ホームページの立ち上げ直後など、あまり容量を使っていない場合は、レンタルサーバーだと必要以上にお金を払いすぎてしまうことがあります。一方、クラウドサーバーは容量が自由に追加できる分、利用し過ぎるとその分利用料金がかかり、支払金額に上限はありません。

"予算がこれだけ"と決まっているのであれば、レンタルサーバー、ホームページやサービスを将来拡大する可能性があるのであればクラウドサーバーを利用すると良いでしょう。

初期費用がかからない

多くのレンタルサーバーでは初期費用や契約料がかかります。クラウドサーバーでは、初期費用がかからないところがほとんどです。そうしたコスト面でもクラウドサーバーを選ぶ人が増えてきています。

また、大抵の場合、レンタルサーバーは前払い制で料金を支払ってからでないと利用できません(お試しで使えるところもあります)が、クラウドサーバーでは"使った分だけ"料金が請求されるので後払いが原則となります。どちらがいいかは一概に言えませんが、目的や用途で見極めていくのが良いでしょう。

OSを指定できる

クラウドサーバーならではの特徴があります。それが、OS(オペレーティングシステム)を指定できる、ということです。

レンタルサーバーでは原則的に使用できるOSが決まっています。クラウドサーバーではほとんどのサービスでOSが選択できるので、ストレージのほか、様々なアプリケーションをインストールすることも可能です。

スケーラビリティ

容量の拡大に関しては、料金の面でも触れましたが、性能的な側面からも確認していきましょう。

レンタルサーバーではストレージの大きさやCPUやメモリも固定で、一つのサーバー内で複数の利用者が共存し合うため、まれに処理速度が落ちてしまうこともあります。

一方、クラウドサーバーは、ネットワークを通じて複数のサーバーやメモリと繋がっているので、処理速度は一定か、増設契約することでそれ以上の速度にすることができます。IaaS型の場合は、ハードウェアをさらに増設してハイパフォーマンス化することも可能です。

データベース利用

SQLなどで顧客を管理する場合も、両者のメリットを確認しておくと良いでしょう。

レンタルサーバーでは、データベースの設置数に制限があるところがほとんどです。プランアップによってデータベース数を増やすこともできますが、それぞれのプランによって最大設置数が決まっています。

それに対して、クラウドサーバーでは、設置数やレコード数などの利用料によって料金が決まり、さらに設置数の上限はありません。したがって、これから拡大していきたいサービスやホームページがある場合に、クラウドサーバーは向いていると言えます。

まとめ

レンタルサーバーは、予算の上限が決められている場合に向いていると言えます。決まった金額以上の料金が課されることはないからです。
一方、サービスの規模を拡大する可能性がある場合には、クラウドサーバーを使うことをオススメします。
あまり使用していない場合にはレンタルサーバーより安く済みますし、性能を自在にカスタマイズすることができるからです。

最近では、自社でサーバーを構築していたサービスを、クラウドサーバーに移行する企業も少なくありません。
規模が大きくなると人件費や電気代などがかさみますし、クラウドサーバーならそのようなメンテナンスやインフラコストもインフラ提供者側に任せることができます。

いずれにしても、それぞれのメリット・デメリットは存在します。
まずは自分に最適な形態が何かを、この記事を参考に見つけてみてはいかがでしょうか。