海外でのブラックフライデー

盛り上がり方

ブラックフライデーが盛んなアメリカ・ニューヨークなどでは、1925年から「Macy’s Thanksgiving Day Parade」というパレードが行われており、市民を巻き込んだイベントとして毎年お祭りムードで開催されています。

また、在サンフランシスコ日本国総領事館から旅行者に対してテロへの注意喚起が行われていることからもわかるとおり、パレードやショッピングモールは大変な混雑に見舞われます。アメリカにおいてブラックフライデーは1年でも最も盛り上がるイベントの1つと言えるでしょう。

参考:
【世界のセール事情】2017年全米最強セール「ブラックフライデー」&「サイバーマンデー」!海外通販を使って日本で体験♪|STYLE HAUS(スタイルハウス)
(注意喚起)サンクスギビングデーのイベントを狙ったテロ等に関する注意喚起|在サンフランシスコ日本国総領事館
  

実際にどのくらい安いのか

海外では、商品の多くが半額以下や半額以上の割引をされることが多いようです。例えば、アメリカの家電量販店「BestBuy」のネットショップでは、およそ550ドルするサムスンの40型テレビが330ドルまで値下げされています。

クリスマスや年末という時期のため、在庫の処分や日本でいう福袋のような感覚で行うため、洋服、日用品からブランド品まで多くの商品が出品されています。

参考:
Black Friday Samsung TV Sale|Best Buy
  

ブラックフライデーがネットショップにもたらす影響

ネットショップの担当者であれば、ブラックフライデーだけではなく、*「サイバーマンデー」*も合わせて覚えておきましょう。

ブラックフライデーでは実店舗でセールが行われますが、サイバーマンデーでは翌週の月曜にネットショップでセールが行われます。

仕事が休みになる祝日にしか実店舗には行きづらいですが、ネットショップであれば行きづらさはありません。そのため、感謝祭から続く購買意欲の高まりがそのまま翌週の月曜日の消費につながっていくのです。実際、日本でもAmazonが「サイバーマンデー」に合わせたセールを行っています。

参考:
Amazonサイバーマンデー
  

実際のキャンペーン事例

日本でもブラックフライデーとして、セールを行う企業が登場してきました。経団連からも個人消費の喚起のために検討されていたブラックフライデー、実際にはどのようなキャンペーンが行われているのでしょうか。

参考:
週刊 経団連タイムス|石原内閣府特命担当相と懇談
  

1. イオン

AEON_MALL___超スゴい AEON_BLACK_FRIDAY.png
http://www.aeon.jp/sc/lp/blackfriday/

流通大手のイオンでは、11/23〜26にかけて、セールを行いました。ブラックフライデーに合わせたセールは、2016年から全国のイオン系列の店舗にて展開しており、2017年は2回目の開催となります。

衣料品や食料品、家電まで幅広い商品を対象にしており、黒い商品だけを集めた福袋など、ブラックにちなんだ商品も販売されています。
  

2. トイザらス

BLACK_FRIDAY_ブラックフライデー|トイザらス_オンラインストア.png
https://www.toysrus.co.jp/f/CSfBlackfriday.html

おもちゃ販売のトイザらスでは、11/23〜26にかけて実店舗及びネットショップにてセールを行いました。GFKジャパンの調査によると、おもちゃは最もネットで購入経験が多いカテゴリであり、中でもクリスマスプレゼントの需要は多くあります。両親が子どもにバレないようにプレゼントを用意するため、ネットショップでこっそり購入する方法をとっているようです。

クリスマス前におもちゃのセールを行えるブラックフライデーは、絶好の機会とも言えるでしょう。

参考:
【EC関連リサーチ】「世界各国のネット購入体験調査」/日本のネット購入比率1位は「おもちゃ」|GFKジャパン
  

3. アディダス

Black_Friday(ブラック_フライデー)|アディダス_オンラインショップ__adidas_公式サイト_.png
http://shop.adidas.jp/cp/black-friday/index.cgi

スポーツ用品メーカーであるアディダスでは、ブラックフライデーである11/25に1日だけの特別セールを行いました。人気アイテム9品に絞り、最大75%の値引きを行っています。
  

4. DELL

お買い得・お役立ち情報___Dell_日本.png
http://www.dell.com/learn/jp/ja/jpdhs1/campaigns/special-offering-jp-cons

PCメーカーのDELLでは、公式ネットショップにおいてブラックフライデーに合わせてPCやモニターのセールを行っています。最大20%引きのクーポンコードが発行されており、自分の購入したい機種に合わせて通常よりも安く購入できます。

また、ゲーミングPCと呼ばれるコンピューターゲームの利用に特化したPCでは、最大6万円もの値引きが行われています。
  

5. KAIストア

BLACK_FRIDAY_ブラックフライデー2017___貝印公式オンラインストア.png
http://www.kai-group.com/store/special/blackfriday/

キッチン用品をメインに展開している貝印株式会社では、2014年からブラックフライデーとしてセールを行っています。実店舗だけではなく、ネットショップではタイムセールを組み込みながら販売を展開しています。

事前のメルマガに登録すると、一般のユーザーよりも2時間早く購入できる先行販売に参加できます。最大80%オフの商品の販売されており、2016年度には先行販売のみで売り切れとなってしまう商品もありました。

タイムセールと先行販売で、ユーザーに「早く買わなければ売り切れてしまう」という感覚を印象付けているのが特徴的なセール内容です。
  

6. Shufoo!

ブラックフライデーキャンペーン開催中_____シュフー_Shufoo__くらしとちらし.png
http://www.shufoo.net/contents/recommend/cp/2017blackfriday/index.html?cid=pc_top_2017blackfriday

チラシ配信サービスであるShufoo!(シュフー)では、サイト内のキャンペーンとしてブラックフライデーを取り上げています。ブラックフライデーにセールを行う店のチラシを特集ページ上で紹介するだけではなく、独自のポイントシステムであるシュフーポイントを貯めるとブラックにちなんだ黒い商品が抽選で当たります。

また、期間中のいずれか1日にシュフーポイントが2倍になるというサプライズを取り入れているのも特徴的です。
  

7. LINE

LINE_BLACK_FRIDAY|_LINE誤爆_みんなの『黒歴史』を大募集!.png
https://campaign.line.me/bf/

ブラックフライデーに便乗したキャンペーンを行っているのは、小売店だけではありません。コミュニケーションアプリのLINEでは、すでに送信したメッセージの取り消し機能を2017年12月以降に実装するのに合わせ、『#LINE誤爆 Black FRIDAY』キャンペーンを実施しています。

「ブラック」と「黒歴史」をかけたキャンペーンであり、過去に誤って送信してしまった恥ずかしいメッセージを投稿すると抽選でプレゼントが当たるというものでした。

参考:
LINE、送信メッセージを時間限定で取り消しできる「送信取消」機能を12月以降に実装 実装に先駆け、誤送信の思い出を精算する『#LINE誤爆 Black FRIDAY』キャンペーンを本日より開始|LINE Corporation