店舗の運営の上で、いかにお客様を呼び込むかは店舗の責任者なら常に悩みの種でしょう。チラシを配ったり、ホームページを活用したり、様々な手段がありますが、実はGoogleのストリートビューという機能を使えば撮影料金のみで店のアピールが行えることはご存知でしょうか。

Googleマップから、店内の様子を見ることのできるストリートビュー(インドアビュー)は、内装に凝っているカフェや雑貨店にぴったりの機能です。
今回は、Googleストリートビューの導入の仕方から活用方法までご紹介します。

・コンセプトに合わせた内装が売りの店舗だ
・「店に入りづらい…」とお客様から言われたことがある
・他の店舗と差別化を図りたい
・店の雰囲気にあった人を採用したい

このような方は、ぜひ参考にしてみてください。

Googleストリートビューとは

GoogleストリートビューとはGoogleマップの機能の1つで、地図から実際の町並みの画像を360℃の視点で見ることができます。

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右下のボックスに入る人型のアイコンをクリックし、そのまま動かすとスリトートビューの見れる道が地図上で表示されます。
そのまま道に落とせば、過去に撮影されたその場所の風景が出てくるので、より土地の感覚をつかむことができます。

都道407号線___Google_マップ.png
都道407号線(東京駅前)

Googleマップは、普段から行きたい場所までのアクセスを調べる際に利用する方も多いのではないでしょうか。
国内スマートフォン市場で最もシェアを占めるiPhoneの購入時にすでにダウンロードされているアプリなので、必然的に利用率も多いといえるでしょう。

参考:
スマホ国内シェア、iPhoneが49.4%で半数!前年同期比28.8%増と躍進
iPhoneの使い方、設定方法、便利なTipsまとめ

インドアビュー(屋内版ストリートビュー)へのアクセス方法

実はこのGoogleストリートビューには2011年から「おみせフォト」として、屋内版の機能が配信されています。

参考:Googleが「おみせフォト」を発表―ストリートビューが屋内に

先ほどと同様に、Googleマップのストリートビュー機能を使うと、青い点やオレンジの点が出てきます。
オレンジの点に人型を置くと、その場所の屋内の様子を見ることができます。

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[帝国ホテル|インドアビュー]

インドアビューは、観光施設の魅力をアピールするだけでなく、飲食店や雑貨店、スポーツジムなど、消費者向けに店内の雰囲気を伝えるのに最適です。

施設内をインドアビューで見れるようにするには

実際に自分の店をインドアビューとして表示されるようにするには、Google認定の代理店へ撮影のための手続きを行う必要があります。

Googleサービスページから申し込む

Google撮影.png
https://www.google.co.jp/intl/ja/streetview/understand/#devices

ページの右上の「依頼する」のページから、Googleの認定を受けている代理店を検索することができます。

インドアビュー導入に必要な費用は?

料金は代理店によって異なるので、いくつかを見比べて依頼するようにしましょう。
撮影するポイント数によって料金が変わり、およそ2万円〜6万円ほどで撮影から掲載まで行えます。

また、撮影のノウハウを持っている方はGoogleから認定を受け、自分自身の手で掲載することも可能です。飲食店やホテルなど商業目的の施設でない、寺院や景勝地であればGoogleストリートビューのページから360°撮影できるカメラを借りることもできます。

実際に撮影する

代理店に依頼する場合は手配を行い、実際に撮影をしていきましょう。
画像が認められるには写り込んだ人物へのぼかしや画像の鮮明さなどに一定の基準があり、それを満たさなければ掲載はできません。

画像の承認とプライバシーに関するポリシー

撮影機材.png

撮影の際には、360°撮影するための特別な機材を使用します。
画像の品質の高さによって、適した機材は異なるため注意が必要です。

インドアビューを活用しよう

撮影し、画像が許可されればGoogleストリートビューに掲載されることとなります。
ですが、掲載されるだけではストリートビューからの閲覧しか見込めません。
より効果的に利用するための方法を2つご紹介します。

1.リンクを貼る

Googleマップからストリートビューに入り、左上のメニューボタンを押します。
帝国ホテル東京__クリック_Google_マップ.png

スクリーンショット_2016-11-25_18.26.11.png

リンクを共有」をクリックすると、URLが出てきます。
ぐるなびや食べログなどの情報サイトやアルバイトの募集サイトなどの外部のホームページで表示させたい時に利用しましょう。
SNSやブログでもURLを貼り付けて、ストリートビューへ誘導させることができます。

ホームページに埋め込む

リンクを得る画面に「画像の埋め込み」というボタンがあり、そちらへ切り替えるとホームページに画像を埋め込むタグを得ることができます。

スクリーンショット_2016-11-25_18.26.22.png
タグはホームページ上で表示させるためのプログラムです。

自社でホームページを運営している際は、タグを埋め込めばホームページからそのままインドアビューの機能を利用できるようになります。
ちなみに先ほど「インドアビュー(屋内版ストリートビュー)へのアクセス方法」でご紹介したビューは、ホームページに埋め込んだ状態のものになります。画面をクリックすると360°動かすことができます。

中心の画面を動かせば、最初に表示されるアングルも自由に決められるので、一番見て欲しい景色になるようにしましょう。

まとめ

Googleストリートビューを活用する最大の利点は、店内を360°見渡せることで店の様子そのものをアピールに使えるという点です。

もし自分の店の周囲に魅力的なインドアビューを提供している施設があるなら、そのインドアビューを利用して地域そのものに顧客を呼び込むと言う手もあります。
ストリートビューへのリンクURLは簡単に取得できるので、利用してみてもいいでしょう。

代理店に依頼すれば撮影の料金がかかりますが、自分で認定を受けて申し込むこともできます。
ぜひ一度活用してみてはいかがでしょうか。