市場調査を簡単に実施できる「Google Surveys」をご存知ですか。
オンライン上でのアンケート作成から市場調査の実施、回答集計まで行えるサービスです。

どんなに自分が良いと思っても根拠がなければ説得力は弱まります。
机上の空論で終わらせず、実際にデータを提示すれば。主張に根拠が生まれます。
根拠を作るうえで、市場調査によるデータ収集は非常に有用でしょう。

今回はGoogleが提供する市場調査サービス「Google Surveys」の特徴を解説します。

Google Surveysとは

Google_Surveys___Target_Survey.png
https://surveys.google.com/create/target?survey=cq35aio52p545aaxev2isvyxnm

Google Surveysとは、市場調査のための有料サービスです
類似サービスとして「Googleフォーム」をイメージする方もいるかもしれません。
Googleフォーム」はアンケートフォームを作成し、解析するための「ツール」で、Google Surveysはアンケート作成から市場調査までを行える「サービス」という違いがあります。

Google Surveysでは、オンラインで特定の対象者に対するアンケートを作成し、回答を得ることができます。

アンケートを作成し審査に通ると、Surveysに登録されたWebサイトに訪れたユーザーにアンケートが表示されます。
ユーザーがそのWebサイトコンテンツを見るためにアンケートに答えると、Webサイト管理者に報酬が支払われます。

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Webサイトだけでなく、androidアプリの「Google アンケートモニター」もGoogle Surveysに利用されます。

Google Surveysの特徴

cookieに基づいて回答者のユーザー属性を絞ることができる

Google Surveysはアンケート回答者の性別・年齢層を絞り込むことができます。
アンケート回答者の年齢や性別は、検索履歴などGoogleのサービス上での行動履歴に基づいて推測されています。

こうしたデータを集める際には、Webブラウザを通してWebサイト上の行動履歴を保存する「cookie」の情報が利用されています。
GoogleChromeなどのGoogleが提供するサービス上で収集したユーザーの行動データ(cookie)を元に、配信するアンケート内容を選定できるということです。

cookieに基づく情報に加えて、IPアドレス(インターネット接続機器を特定するための番号)を利用して得た地域の情報も利用されます。

料金は通常の1.5倍になりますが、以上のような情報を利用して年齢・性別・地域をあらかじめ絞り込むことができます。

スクリーニング調査を利用できる

Google Surveysではスクリーニング調査を行えます。
スクリーニング調査とは、特定の条件下のターゲットにのみアンケートを行うために、本調査に先立って行われる選別のための調査のことです。

スクリーニング調査を利用する際の料金は、有効回答率に応じて決まります。
有効回答率とは回答者全体に対する、本調査を行う回答をしたユーザーの割合のことです。

たとえば、「猫を飼っている人」にのみに対してアンケートを行いたい場合を考えます。
この時、アンケート回答者全体に対して、猫を飼っている人が20%だった場合は有効回答率が20%ということになります。

Google Surveysでは十分なサンプルを確保するために、有効回答率が5%以上の場合にのみアンケート実施が可能となります。

アンケートのサンプルで、「iOSまたはAndroidユーザーであり、ゲームアプリ利用者」というスクリーニング調査をしたものがあるので参考にしてみましょう。

参考:
Google Surveysのサンプルデータ

自動的にアンケート結果に統計的な処理が施される

統計データに基づいて生データに自動で重み付けをしてくれます。例えば、アンケートを実施したものの、男性の回答者の割合が高くなってしまったとします。そうなると、アンケート結果が必要以上に男性よりの結果を表すことになります。

そこで、政府の統計情報などをもとに集められたデータに対して重み付けをして、アンケートの偏りを軽減します。今回の場合で言えば、女性のデータを多めにカウントすることで、アンケート調査で発生したバイアスを解消するのです。もちろん、重み付けされていない生のデータを見ることも可能です。

クロス集計

アンケート収集後の結果画面でクロス集計を行うことができます。
クロス集計とは複数の質問を組み合わせて、結果を表示する方法です。

例えば、新商品への興味関心度合いを測るアンケートを実施したとします。
「どの年代が一番興味を持っているのか」を調べたい場合は、「年代」と「興味度合い」の二つの回答データを掛け合わせて集計します。

スクリーンショット_2016-12-08_11.14.01.png
引用:データを有効活用するために使える「クロス集計」を理解しよう|ferret [フェレット]

「興味がある」と回答した割合が最も高いのが10代であり、年代が上がるにつれて「興味がある」割合が低くなっていることがわかります。

クロス集計を行うことで、単一のデータでは見えなかった結果を導きだせます。

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引用:Google Surveys

こちらはGoogle Surveysのサンプルデータです。「あるゲームをダウンロードしたいか」という質問と、年齢層がクロス集計されています。下の帯に行くほど、「ダウンロードしたい」という結果を表しており、「青、赤、黄、、、」となるにつれて年齢層が上がっていきます。

もしこのような結果が得られた場合、クロス集計のデータを見ることで「若い年齢層ほどこのゲームに興味があるのではないか」と考察できます。

Google Surveysでは年齢や性別、地域、他の設問の回答でクロス集計が利用可能です。

料金

Google Surveysでは、完了済みの質問1件を基準として料金が発生するようになっています。
そのため、最後まで回答されなかった質問に対して費用が発生することはありません。

具体的な料金体系は以下のようになっています。

料金の概要.png
引用:料金の概要 | Google Surveys ヘルプ

例えば、100人に10問の質問をする際は$100となり、1ドル114円であれば11400円ほどで実施できることになります。

選別用の質問を設ける場合は、最低価格が$3.00で有効回答率や質問数に応じて価格が決定されます。

大企業向けのGoogle Surveys 360も存在する

より多くの機能が使える「Google Surveys 360」というものも存在します。現在、提供されている国はアメリカ、カナダのみです。(2016年12月9日現在)

Google Surveys 360」の利用にはエンタープライズ契約が必要になります。このサービスを利用することで、郵便番号や職業、職種に基づくターゲティングを利用できるようになります。また、広告接触者やサイト訪問者などだけに対してアンケートを配信することも可能です。

まとめ

市場調査なしに消費者の実態を知ることはできません。Google Surveysは小額からの調査が可能なため、多くの人にとって利用しやすいものになるのではないでしょうか。

誰にどんなことを聞きたいのか、そして何に役立てるのかを明確にして市場調査を成功させましょう。