LINEスタンプを使ってできるマーケティングとは

では、なぜ企業は自社でオリジナルのスタンプを使って提供を行うのでしょうか。
その狙いは大きくわけて3つあります。
  

1.企業の認知度向上

自社独自のスタンプを提供し、ユーザーがそれを利用することで企業の認知度は向上します。特にトーク機能で利用されるスタンプは、スタンプを発信する側だけではなく受け取る側も見ることになります。

それが企業独自のキャラクターのスタンプであれば、キャラクターの認知度が高まります。
ユーザーはキャラクターを知ったことをきっかけとして、企業のことを知っていきます。

例えば、「何となく可愛いから」という理由で保険代理店のキャラクタースタンプをダウンロードしたユーザーにとって、キャラクターは知っているけど企業は知らないという状態です。それから街で実際の店舗にいるキャラクターを見て、企業について知ることとなります。

このようにスタンプの認知度は企業の認知度に必ず結びつくものではありません。
認知度を高めるにはスタンプを提供するだけではなく、CMや雑誌でのキャラクターの露出やLINEを利用した呼びかけなど、企業とユーザーが接する機会を作ることが大切です。
  

2.スタンプ配信をきっかけとした顧客との交流

スタンプは企業の認知度につながるだけではなく、顧客との交流を生み出すきっかけとしても利用できます。

スタンプをプレゼントすることで、友達になってもらう-プロモーションスタンプ
商品のファンにより一層、商品を好きになってもらう-クリエイターズスタンプ

具体的には、このような交流が想定されます。
クリエイターズスタンプではプロモーションスタンプのように特定の条件をつけた無料配信は行えませんが、現在の顧客により企業のことを身近に感じてもらいたい場合にはスタンプはさらなる交流のきっかけとなります。

また、ゲームや映画などでは、キャラクターをスタンプとして配信することで一層そのコンテンツを意識してもらうことが可能でしょう。
  

3.スタンプ自体の販売による収入

ディズニーやサンリオのようなキャラクタービジネスを行っている企業や、漫画や映像作品に関わる企業にとっては、スタンプ自体の収入も大きなものとなります。

LINEと提携を組まないクリエイターズスタンプでは、漫画やアニメなどの認知度の高くないキャラクターであっても配信できる自由さがあります。

参考:
企業のLINEスタンプでビジネスが加速する理由と、人気ランキングに学ぶマーケティング事例
クリエイターズマーケットに企業が殴り込みをかける!LINE(ライン)スタンプの効果的な企業活用事例
  

企業のクリエイターズスタンプ事例

今回は広告費をあまりかけられない企業でも取り組みやすいクリエイターズスタンプについて、活用している企業の事例を3つご紹介します。
  

養命酒製造株式会社

養命酒のスタンプ___クリエイターズスタンプ.png
https://store.line.me/stickershop/product/1179124

健康飲料を展開している養命酒製造株式会社では、メイン商品である薬用養命酒を模したスタンプを配信しています。

商品の効能にちなんで「冷えていませんか……?」「お休み前に……」など、普段の会話でも使いやすい内容となっています。

スタンプ以外にも養命酒のパッケージをデザインした腹巻を景品としたキャンペーンを実施するなど、商品そのものをキャラクター化してプロモーションを行っています。
  

小西酒造株式会社

酒器三兄弟___クリエイターズスタンプ.png
https://store.line.me/stickershop/product/1208097

清酒を中心とした酒類の製造と販売を行っている小西酒造株式会社では、日本酒を注ぐ盃や徳利をキャラクター化したスタンプを配信しています。

酒にちなんで「一杯いっとく?」「ぬるめでたのむ」などのメッセージとユニークなデザインが特徴的です。

同社ではFacebookとTwitterを運用しており、Facebookでは2017年1月現在1,800人以上のユーザーにフォローされています。

スタンプについてもFacebook上で告知を行っており、ユーザーとの交流のきっかけとなっています。日本酒を楽しむユーザーにとって使いたくなるモチーフなのもユーザーの反響を呼ぶポイントと言えるでしょう。

日本酒LINEスタンプ「酒器三兄弟」販売開始のご案内