今回はQRコードの無料作成方法と利用方法を解説します。企業が活用する際に気を付けたい点もご紹介します。どのように運用していけばいいのか迷っている人は必見です。

※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

目次

  1. QRコードとは
    1. QRコードの特徴
  2. QRコードは簡単に作成できる?
  3. 企業がQRコードを利用する際の注意点
    1. QRコードに入力する情報の管理に注意する
    2. QRコードを読み取れるような工夫をする
  4. QRコード作成ツール7選
    1. QRコード[二次元バーコード]作成 【無料】
    2. クルクル マネージャー
    3. QRのススメ
    4. デンソーウェーブ公式QRコードメーカー
    5. QRコードビルダー
    6. スマホでも簡単 ORコード作成
    7. QRコード.jp
  5. QRコードの活用方法
  6. スマホでQRコードを読み込むには
  7. QRコード作成は無料で手軽

QRコードとは

QRコードとは、株式会社デンソーウェーブが開発した四角形のバーコードです。対応する機能を持った端末で読み取ることで、QRコードに含まれた情報を取得できます。

QRコード

1994年に発表されて以来、空港などの公共機関含め多くの施設で利用されてきました。
読み取り機能を装備しているフィーチャーフォン(携帯電話)だけではなく、スマートフォンでもアプリをダウンロードすることで対応できます。
  

QRコードの特徴

QRコードは”クイック・レスポンス”を意味して名付けられているように、360° どの向きからでも素早くデータ読み取れるのが特徴です。

素早いだけではなく、小さな枠ながら数字・英字・漢字・カナ・ひらがな・記号・制御コードなど、1つのコードで最大 7,089文字(数字のみの場合)のデータを含むことが可能です。

QRコードは簡単に作成できる?

複雑な画像に思えるQRコードですが、じつは誰でも作成可能です。

開発元である株式会社デンソーウェーブはQRコードの特許は取得していても、JIS/ISOの規格に従って利用すればQRコードに権利は行使しないと明言しています。
そのため、QRコードに関して自由に技術開発も行え、作成や読み取りに関しても制限はありません。

実際に、簡単にQRコードを作成できるWebサービスはたくさん提供されていて、その多くが無料で利用可能です。利用コストもかからず、手軽に使える点がQRコードのメリットと言えるでしょう。

利用の際には「QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です」という一文を添えることが推奨されています。詳しくは株式会社デンソーウェーブの「QRコードの知的財産権について」をご参照ください。

参考:QRコードドットコム|株式会社デンソーウェーブ

企業がQRコードを利用する際の注意点

企業がQRコードを利用する時には、消費者とのトラブルを防ぐため気を付けておきたい点があります。
  

QRコードに入力する情報の管理に注意する

QRコードは手軽に情報を取得できる分、情報が漏れやすいツールでもあります。例えば、自分のプロフィールをQRコードにする際は、コードのデータが流出してしまわないように気を付けましょう。

また、QRコードを作成する際に入力した情報が不正利用される可能性もあります。入力するデータをほかに知られたくない場合は、信頼できるツールを利用するようにしましょう。
  

QRコードを読み取れるような工夫をする

切り出しシンボルと呼ばれる二重四角形を利用することで、QRコードは安定した読み取りを可能にしています。ですが、以下のような加工を行ってしまうと読み取れない場合があります。

・ 画像編集ソフトでQRコードの拡大、縮小を行う
・ コードの周辺を文字やイラストで囲む
・ 文字やイラストをコードの上に重ねる

利用の際には、誰でもすぐに読み取れるかどうかをチェックした上で運用しましょう。
  

QRコード作成ツール7選

WebではQRコードを作成できるツールが複数提供されています。ワンクリックで作成できるシンプルなものから、色合いや大きさを指定できるものまであるので利用目的に沿ったツールを選びましょう。

1.QRコード[二次元バーコード]作成 【無料】

QRコード_二次元バーコード)作成【無料】.png
QRコード[二次元バーコード]作成 【無料】

ブラウザ上でQRコードが作成できるツールです。色や作成ファイルが選択できるだけではなく、文字や画像を重ねたコードを作成できます。先ほど述べたように文字や画像を重ねることで読み取りが行えない場合もあるので、注意して利用しましょう。

実践!QRコードの作り方

QRコードの作り方は、ツールの種類によらずほとんど同様です。以下では、「QRコード[二次元バーコード]作成 【無料】」を使った作り方の例を紹介します。

まずは、QRコードに含めたいURLを所定の欄に入力してください。

qr-01.jpg

次に、必要に応じてオプション項目を変更しましょう。QRコードの大きさや色、画像形式などが調整できます。

qr-02.jpg

「QRコードを作成する」を選択すると、QRコードのダウンロード画面が表示されます。「ダウンロード」のボタンをクリックすれば、QRコードの作成は完了です。

qr-03.jpg

2.クルクル マネージャー

クルクル マネージャー.png
クルクル マネージャー

さまざまなタイプのQRコードが作れるサイトです。作成したQRコードは、読み取り回数・ユニークユーザー数・読み取り場所の統計をリアルタイムで確認できるので、効果測定もできるのが特徴。

3.QRのススメ

スクリーンショット_2019-03-13_15.32.55.png
QRコード作成 【無料】:QRのススメ:作成/URL

ブラウザ上でQRコードを生成できるサービスです。ソフトをインストールすることなく利用できるため、誰でもカンタンに利用可能です。

4.デンソーウェーブ公式QRコードメーカー

qr.png
デンソーウェーブ公式

公式QRコードメーカー。会員登録を行うと、読み取り回数、ユニークユーザー数、読み取り場所の統計をリアルタイムで確認することが出来ます。

5.QRコードビルダー

QR_Code_Builder___QRコード自動生成サービス.png
QRコード&シールビルダー

あさひ高速印刷株式会社が提供している作成ツールです。URLや文字を自由に入力できるモードのほか、*CSVファイルをアップロードして複数のデータのQRコードを作成することもできます。*また、パラメーターを活用して、どのQRコードを読み込んでホームページに訪れたかを確認することもできます。

パタメーターとはURLに特定の文字を組み込みながらも、元のURLを参照した場合と変わらないホームページを表示できる機能です。この機能を利用することで、Googleアナリティクスのようなアクセス解析でユーザーがどのURLを参照してきたかがわかります。

ポスターやホームページなど複数の媒体にQRコードを載せた時でも、それぞれの利用数が把握できるので運用の改善活動にも役に立ちます。パラメーターに関してはこちらの記事で詳しく説明しています。合わせてご参照ください。

参考:Googleアナリティクスでよく使われるパラメーターとは

6.スマホでも簡単 ORコード作成

スマホでも簡単 ORコード作成
スマホでも簡単 ORコード作成

スマートフォンからでもパソコンからでも無料でORコードの作成ができるサービスです。QRコード化したい文章を入力し、サイズを選ぶだけでQRコードの作成が完了します。

QRコードのサイズは最大・大・中・小の4サイズに加え、使用している端末のサイズに合わせて作成も可能です。
  

7.QRコード.jp

かんたん無料QRコード作成_QRコード.jp.png
QRコード.jp

*シンプルな画面が特徴の作成ツールです。*内容を記入するだけでワンクリックで作れるので、まずはQRコードとはどのようなものか知りたい人でも利用しやすいでしょう。詳細設定から色を変えたり、文字を重ねたりもできます。

QRコードの活用方法

QRコードはビジネスにおける様々なシーンで活用することが可能です。QRコードの主な活用方法として、次のような項目が挙げられます。

チラシやパンフレットにWebサイトのURLを掲載

チラシやパンフレット、郵送DMなどの販促物からWebサイトにアクセスしてもらいたい場合、QRコードが便利です。

WebサイトURLをQRコードとして印字しておけば、スマホなどから簡単にアクセスできるようになります。

メールでの連絡を簡単にする

メールアプリ起動用のQRコードを使うと、メールでの問い合わせを簡単にすることが可能です。パンフレットなどの問い合わせ先として、QRコードでメールアドレスを載せられます。

  • 名刺に連絡先やSNSのQRコードを印刷
    名刺にQRコードを印刷すると、連絡先やSNSアカウントを交換する際に便利です。複数のQRコードをまとめて一本化する機能により、名刺のような小さなスペースでも十分な情報を含められます。

スマホでQRコードを読み込むには

QRコードはスマートフォンの標準機能や、アプリによって読み込みが可能です。ここからは、iPhoneやAndroidの標準機能、スマホアプリなどを使用してQRコードを読み込む方法を紹介します。

iPhoneの場合

【ステップ1】iPhoneのカメラアプリを起動する

qr-04.jpg

まず、iPhoneのホーム画面からカメラアプリをタップし、起動しましょう。

【ステップ2】カメラでQRコードを認識させる

qr-05.jpg

読み取りたいQRコードをカメラアプリの画面上に入れましょう。QRコードが画面内に収まるだけでよいため、画像データとして撮影する必要はありません。

【ステップ3】画面上部に表示される通知をタップ

qr-06.jpg

QRコードが認識されると、画面上部に対象のURLへアクセスできる通知メッセージが表示されます。通知メッセージをタップすれば、QRコードに書かれたURLへのアクセスが可能です。

Androidの場合

【ステップ1】カメラアプリを起動する

qr-07.jpg

Androidに標準でインストールされているカメラアプリを起動しましょう。

【ステップ2】QRコードを画面に写す

qr-08.jpg

読み取りたいQRコードを画面内に写してください。

【ステップ3】QRコードのアイコンをタップ

qr-09.jpg

QRコードが認識されると、画面下部にQRコードのアイコンが表示されます。表示されたアイコンをタップすればURLへのアクセスが可能です。

スマホアプリを使用する

スマホアプリには、QRコードの読み取り専用に作られたものがあります。基本的な読み取り機能は、標準のカメラアプリとQRコード読み取り専用アプリで差がありません。

ただし、QRコード読み取りアプリには、これまでに読み取った履歴が保存されるなどの機能がついている傾向です。

まずはAppストアで「QRコード」と検索し、アプリをインストールします。QRコード読み取り専用アプリが複数表示されますが、今回は「QRコードリーダー」というアプリを選択しています。

qr-11.jpg

使用アプリQRコードリーダー

それ以降の操作はスマホでQRコードを読み込む方法と同じく、読み込ませたいQRコードにレンズを向けて表示されるURLをタップすることでアクセスが可能です。

QRコード作成は無料で手軽

QRコードはスマートフォンで読み取れるのでURLをわざわざ打ち込んで検索する手間がなく、消費者に手軽に利用してもらえる機能と言えるでしょう。TwitterやLINEのようなSNSでも自分のプロフィールをQRコードとして、他の人に共有する方法が採用されています。

また、ご紹介したような作成ツールを使えば、オリジナルのデータを含んだQRコードを無料で作成できます。利用する際にはデータを取り扱う信頼のおけるツールを選び、QRコードはきちんと消費者が読み取れるように配置しましょう。

もっとQRコードを知る  

Twitterの新機能「QRコード」の使用方法と活用方法を知ろう

Twitterの新機能「QRコード」の使用方法と活用方法を知ろう

今回は、Twitterに搭載された新機能「QRコード」について、使用方法・活用方法をご紹介します。 QRコードを活用することでビジネスチャンスがより広がる可能性が非常に高くなりますので、特にTwitterアカウントを運用している企業の方は必読です。

▼ディレクターとデザイナーで読みたい資料

マーケ思考のデザイナーは強い!  提案型デザイナーのススメ

マーケ思考のデザイナーは強い! 提案型デザイナーのススメ

リード獲得が重視される「広告・LP・サービスサイト」などに携わるデザイナーの皆様に向けての資料です。成果を出すデザインにするために心がけたいポイントを制作前、制作中、提出と修正、公開後の効果検証まで一連の流れに沿ってまとめています。