「エドテック(Edtech)という言葉を聞いたことがありますか?
エドテックとは教育(Education)技術(Technology)を組み合わせた造語で、教育と技術を融合させることで革新的なサービスを生み出していく事業領域を指します。
日本国内においてはeラーニングという名称で定着しており、学校教育のみならず社会人の生涯教育向けにも展開されています。

今回は、エドテックの特徴と国内で社会人向けに提供されているサービス事例をご紹介します。
なぜ今注目されているのかをおさえて、Web業界にとってどのような影響をもたらすのかを掴みましょう。

エドテックとは

エドテックとは、教育(Education)と技術(Technology)を組み合わせた造語であり、最新のテクノロジーを教育に組み込むことで今までにない学習方法を取り扱うのが特徴です。

「eラーニング」のようなネットを利用した学習システムだけでなく、臓器構造を理解できるVRやゲーム感覚で学べる知育アプリなどが展開されており、その種類は様々です。

特にアメリカを中心として多くのIT企業やベンチャー企業が学校教育や企業研修、生涯教育などの教育分野で新たなサービスを生み出してきました。
日本国内においても総務省が「先導的教育システム実証事業」として、平成26年度よりクラウド型学習教材システムの実証実施を行うなど、注目が高まっています。

2018年には世界で6兆円規模の市場となるという見込みもあり、今後も注目されていく事業領域と言えるでしょう。

参考:
[教育情報化の推進|総務省]
(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/index.html)
[米国の近年のEdTech企業の資金調達の流れについて、解説します【ウェビナー】]
(http://thebridge.jp/2015/09/edtech-funding-webinar)
[テクノロジーが教育を変える 世界の『エドテック』最前線]
(http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2017/01/0125.html)
[【国内事例】主要ベンチャーキャピタルが出資している教育系スタートアップ企業まとめ]
(https://techacademy.jp/magazine/603)

エドテック国内関連サービス

海外で大きく展開されてきたエドテック関連サービスが、現在では国内でも展開されています。各社が独自に開発したものだけでなく、大学と共同で作成した教育コンテンツなどが生涯学習や企業研修に活用されています。

社会人向けで、特に代表的な7つのサービスについてご紹介していきましょう。

1.OpenLearning

OpenLearning__Japan___JMOOC公認!_無料で学べるオンライン大学講座提供サービス.png
https://open.netlearning.co.jp/

株式会社ネットラーニングがJMOOCと提携して展開している無料の学習サービスです。

JMOOCとは一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会の略称で、大学教授によるオンライン講義を指す「MOOC(Massive Open Online Courses)」を推進するために作られた産学連携の団体です。

JMOOCでは「OpenLearning」の他にも「OUJMOOC」「gacco」といったサービスを公認プラットフォームとして取りまとめています。

2.OUJMOOC

CHiLO.png
https://dev.chilos.jp/

テレビやラジオを通じて学びの場を提供している放送大学が展開するサービスです。
こちらも「OpenLearning」同様に、JMOOCと提携しています。
無料で受講が可能で、受講に応じて電子バッジをもらうことができます。

3.gacco

gacco_The_Japan_MOOC___無料で学べるオンライン大学講座「gacco」(ガッコ).png
http://gacco.org/

NTTdocomoグループである株式会社ドコモgacoがJMOOCと提携して展開しているサービスです。補助テキストを除いて、無料で利用できます。

4.N-Academy

N_Academy_TOP|日本最大級のネットスクール N_Academy(Nアカ).png
http://n-academy.jp/

NTTグループとデジタル・ナレッジ社が共同で設立した株式会社N-Academy(旧NTTナレッジ・スクウェア株式会社)が運営している学習サービスです。

学研グループやPRESIDENTのような企業とコラボし、専門家による講義を有料で受けることができます。

5.Schoo

Web業界で働くためのオンライン動画学習サービス___Schoo(スクー).png
https://schoo.jp/guest

株式会社スクーが展開する学習サービスで、生放送形式でのコンテンツ配信を行っています。生放送の講義は無料で利用でき、有料のプレミアム会員に登録することで録画したコンテンツも見れます。

デザインやプログラミングなどのWeb分野の講義が多いのが特徴です。

6.shareWis

無料学習アプリShareWis(シェアウィズ).png
https://share-wis.com/

株式会社シェアウィズが社会人向けに提供している学習アプリです。
コンテンツがネットワーク状につながった「知識の地図」を元にして、3分動画と1つの質問で構成された短いコンテンツで学ぶのが特徴です。

iPhoneとiPadでダウンロードすることで、無料で利用できます。

7.udemiy

Udemy:オンライン学習ーいつでも_どこでも自分のペースで学べます。.png
https://www.udemy.com/jp/

進研ゼミなど教育ビジネスを展開しているベネッセホールディングスが提供している学習サービスです。

専門知識を持った一般人から学べるというCtoCのビジネスモデルで、有料のコンテンツを配信しています。

参考:
[ベネッセも参戦、「エドテック」は花開くか|東洋経済ONLINE]
(http://toyokeizai.net/articles/-/67124)
[「eラーニング」から「EdTech」へと変化するデジタル教育市場]
(https://japan.cnet.com/article/35064990/)
[競争激化のEdTech 勝ち残りのポイントは「学びの設計」]
(https://www.projectdesign.jp/201409/learning/001590.php)

まとめ

エドテックは教育現場に最新の技術を取り入れることで、新たな「学び」の仕組みを作り出そうとするものです。動画学習に止まらず、タブレットやVRを用いた体験型の学習まで展開しており、今後も多くのサービスが生み出されていくでしょう。

現在、国内では社会人向けの動画学習サービスが数多く展開されており、特に各大学の蓄積してきたノウハウを公開しているJMOOCは、技術を持っている企業と教育現場が結びついた先進的な仕組みです。

教育関連企業やIT企業など多くの企業がエドテック市場に参入するなか、Webとつながることで「学び」のあり方がどのように変化していくのか注目していきましょう。