Web担当者が気をつけるべきポイント

Web担当者は*「自身によるミス」「ユーザーのミス」*の2つの側面でヒューマンエラーを意識するようにしましょう。

担当者自身によるミス:情報配信のミスを防ぐ仕組みになっているか

ホームページやSNSを通して情報発信を行うWeb担当者にとって、情報発信の宛先や内容、タイミングは間違えたくないものです。

特に担当者が1人の場合、他にチェックする人員が確保できず、承認・確認作業を行わずに発信することもあるでしょう。
ミスをしづらい仕組みを作ることで改善を図りましょう。

例えば、配信手順をまとめたチェクシートを作ったり、配信時間などの重要な手順に対しては数字を読み上げたりいった工夫が挙げられます。
また、担当者が複数いる場合は口頭での伝達事項は復唱したり、互いにチェックしあう環境を作るようにしましょう。

そのような仕組みだけでなく、ミスを発見した時にすぐに訂正できる雰囲気を作ることも大切です。
*「エラーは起こるもの」*という前提に立って、余裕を持った計画を立てたり、フォローできる体制を心がけましょう。

ユーザーによるミス:ホームページでの操作ミスを防ぐUIになっているか

Web担当者としてはホームページを利用するユーザーがヒューマンエラーを犯しやすいホームページになっていないかという視点も重要です。

特にUIと呼ばれる、ユーザーが目にする表示画面やボタンはヒューマンエラーに結びつく可能性があります。
色合いやデザイン、配置によって錯誤されないように注意しましょう。

例えば、ネットショップの入力フォームでは先に進むボタンは画面の右についていることが多く、ユーザーにとって*「進みたい時は右」*と認識されている場合があります。
そのようなユーザーが誤ってしまう可能性を考え、進むボタンを左に置くのは適切ではないでしょう。

参考:
[製造業のヒューマンエラー防止のためのサイト|株式会社アイリンク]
(http://www.humanerror.jp/)
[ヒューマンエラーはなぜ起こる?どう防ぐ?ヒューマンエラー学]
(http://www015.upp.so-net.ne.jp/notgeld/humanerror.html)

まとめ

ヒューマンエラーは、スキル不足によるミスのような過失だけでなく、作業の手抜きやルールを守らないことでも起きてしまいます。
このような故意によるミスが起こった際は頭ごなしに叱るのではなく、ルールや作業手順を変えることで改善をはかるようにしましょう。

メルマガやSNSでの情報発信など、ルーチンで行う作業にはチェックシートを作成するのも有効な方法です。
チェックシートを作成する際には簡潔に、誰にとってもわかりやすい表記を心がけます。
少しでも違う業務なら、チェックシートは分けて作成するようにしましょう。

また、自社のホームページがユーザーのミスを生み出すUIになっていないかのチェックにも、ヒューマンエラーに関する知識を応用できます。見えづらい表示や押し間違いが起こるボタンなど、ユーザーのミスを誘発する内容がないかを確認してみましょう。