商品の認知度を高めたり、購買につなげたりという効果を狙って行うキャンペーンを成功させるには、キャンペーン自体の魅力だけではなく、見せ方にも工夫が必要です。
消費者の目を惹くために特別なホームページやチラシを作成することもあるでしょう。

その際には使える表現方法の1つがイラストと文字で構成された「マンガ」です。

マンガを使用したキャンペーンを実施するメリットは、イラストだけではなく、文字を加えることでストーリー性のあるアプローチを行えることです。また、説明文をイラスト付きで解説することで難しい事柄でもわかりやすく説明が行えるでしょう。

今回はオリジナルのマンガを利用したキャンペーン事例と、マンガの作成方法をご紹介します。

現在では、広告としてマンガを入れるだけではなく、SNSでの展開を前提とするものも増えています。
事例をとおして、どのようなアプローチをとっているのかを学んでいきましょう。
  
参考:
マンガマーケティング、マンガコンテンツの有用性
  

マンガを使ったキャンペーン事例

マンガを使ったキャンペーン事例には大きくわけて2種類あります。

(1) 既存の作品タイトルを利用したキャンペーン
(2) オリジナルのマンガを作成するキャンペーン

(1)は出版社などとライセンスを結んで、マンガ雑誌で掲載されている作品とのコラボキャンペーンを組む方法です。既存の作品のファンを取り込むことができるだけではなく、内容によっては大きな話題を生むことができるでしょう。

(2)は、商品・サービスに合わせたオリジナルのマンガを作成する方法です。サービスの特徴に合わせたキャラクター設定やストーリーを作成することで、効果的なプロモーションを行うことを目的としています。

新規でマンガを作成する方法は、既存の作品とコラボするよりも比較的取り組みやすく、安価に導入することができます。

では早速、そのようなオリジナルのマンガを利用したキャンペーン事例を紹介していきましょう。
  

1.サントリー くつろぎ族

サントリーの期間限定商品である「金麦〈琥珀のくつろぎ〉」は、「くつろぎ族」というメインテーマをもとにして、複数のメディアを横断した広告キャンペーンを実施しています。

キャンペーンでは「ねとらぼ」「ライフハッカー」「デイリーポータルZ」「トゥギャッチ」「LIG」「Pouch」「roomie」という7つのメディアで記事形式の広告を掲載し、SNSを中心に話題を呼びました。

その一環として、Twitterで『SNSポリス』などの作品を発表しているマンガ家かっぴー氏によるマンガが展開されています。

自宅でお酒を楽しむ家飲みがテーマであり、コマの中にさりげなく同商品が描かれています。
より多くのユーザーに読んでもらえるように、思わず共感できる「あるあるネタ」をテーマにしているのが特徴でしょう。

   参考: [8つのサイト+1つの漫画で一挙展開!金麦〈琥珀のくつろぎ〉の“くつろぎ族”キャンペーン実施の狙い](http://adgang.jp/2015/11/112560.html) [くつろぎ族-金麦〈琥珀のくつろぎ〉-](https://www.kayac.com/service/client/1286) [前例のない7メディアコラボ企画!サントリーのくつろぎ族キャンペーン](https://www.kayac.com/news/2015/10/suntory_kutsurogizoku)    ### 2.松屋銀座 体験型マンガサイネージ ![2.14_St.Valentine’s_Day___松屋銀座.png](https://ferret.akamaized.net/images/58a2cb64fafbd87c5d000a3d/original.png?1487063906) http://www.matsuya.com/m_ginza/sp/20170125_valentine_e.html

百貨店の松屋銀座ではバレンタインデーの特設会場にて商品を購入した顧客を対象に、「体験型マンガサイネージ」というサービスを提供しています。

「本命チョコ篇」「義理チョコ篇」「友チョコ篇」という3つのストーリーから選択し、まるでマンガの中に顧客自身が入ってしまったかのような画像が作成できます。
  
参考:
松屋銀座で何これっ!? ひと味違ったバレンタイン「漫画サイネージ/本音シール」
  

3.ハウスウェルネスフーズ株式会社 今日マチ子×Twitter1000人 きいろいきもち

今日マチ子.png
http://www.news2u.net/releases/73698

ビタミンC飲料のC1000を展開しているハウスウェルネスフーズ株式会社では、Twitter「今日マチ子×Twitter1000人 きいろいきもち」という交流キャンペーンを実施しました。

「眠れない夜のエピソードを、教えて下さい」というように毎週1つのお題に沿ってユーザーから投稿を募り、マンガ家の今日マチ子氏が投稿内容をマンガ化するという企画です。

ユーザーとの交流を引き出すために、マンガという手に取りやすいツールを利用しているのが特徴と言えるでしょう。
  

キャンペーン用のマンガを用意する3つの方法

では、実際にキャンペーンを行う際、マンガを用意するにはどのような方法があるのでしょうか。
  

1.社内で内製する

社内のデザイナーなどの社員に依頼し、作成する方法です。
制作費を特別にかけることはありませんが、社員の業務として取り組んでもらいます。

内製で作成する場合は、マンガを専門としたプロの作家に任せるのと異なり、品質の面で保証ができません。その分、デザインの要望を伝えやすく、ある程度統制が取りやすいのがメリットと言えるでしょう。
  

2.個人のクリエイターに依頼する

マンガ家のような個人のクリエイターと直接契約を結ぶ方法です。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」に代表されるようなクラウドソーシングや「クリエイターEXPO」のような展示会で、クリエイターと直接コンタクトをとる必要があります。

依頼するのは個人のクリエイターのためで、作品のクオリティだけではなくマーケティングの視点を理解して作成できるかなど、能力にバラツキがあるので注意しましょう。
  

3.専門の製作会社に依頼する

マンガでのマーケティングを専門とする企業に依頼する方法です。
プロモーションを専門としているため、商品を魅力的に見せる方法やマンガを掲載するホームページの効果を高めるノウハウを持っている企業が多いのが特徴です。
  

まとめ

マンガを利用したキャンペーンには、大きくわけて2つ「既存の作品タイトルを利用したキャンペーン」と「オリジナルのマンガを作成するキャンペーン」があります。
既存の作品タイトルはネームバリューがある一方、ライセンス契約が必要となるため作品タイトルに合わせた費用がかかります。

新規の作品を作成するには、自社で内製するほかにも製作会社や個人のクリエイターに依頼する方法があります。その際には、自社でどの程度リソースを割けるのを意識しながら、商材やキャンペーン内容に合わせて選定を行うようにしましょう。

マンガはわかりやすく表現できるだけでなく、ストーリー性をもたせたアピールが可能です。キャッチコピーやイラスト、動画などのほかの表現方法を混ぜながら魅力的なアプローチの方法を模索していきましょう。