結果を活かすために知っておきたいこと

これまでご紹介したように、ストレングスファインダーは人の強みを発見するのに非常に強力なツールです。しかし、心理テストや占いのようにただ診断結果を知るだけでは、その後に活かすことができません。

そこで、以下3つのような点を踏まえておきましょう。
  

1. 資質について詳しく知っておく

ストレングスファインダーについて理解していないのにいきなり診断をしたり、結果だけを見てしまうと「そうなんだー」で終わってしまいがちです。診断前にどのような資質があるのか、自分の資質はどういうものなのか、そもそもストレングスファインダーとは何なのか、をしっかりと把握しておきましょう。
  

2. 資質は強みにも弱みにもなることを理解する

ストレングスファインダーで分かる上位5つは、自分の思考・行動のパターン、クセであり、絶対的に「強み」というわけではありません。状況、相手によって「強み」になることもあれば、逆に「弱み」になる場合もあることを理解しておきましょう。
  

3. 資質がどのようなシーンで強みとして活かせるか考える

前述のとおり、資質は必ずしも「強み」にはなりません。「強み」として活かすためにはどのような状況におくべきか、実際のシーンを想像してみましょう。日常生活で「強み」になった局面を考えると参考になるのではないでしょうか。
  

ストレングスファインダーの活かし方

個人の資質を分析するストレングスファインダーですが、自己分析結果は仕事にも幅広く活用することができます。その中でも、ストレングスファインダーをぜひ活用したいのが、企業やチーム決めでよく問題になる「人材配置」です。

ところで、なぜ「人材配置」が重要とわかっているにもかかわらず、実現が難しいのでしょうか。その理由の1つとして、仕事を実際にする前に配属先が決まってしまうことが挙げられます。入社の際には当然面接を行いますが、面接だけで100%その人の特性を見極めるのは困難です。結果的に、向いているかどうかわからないまま配属が決まり、後で人材配置の問題が出てきます。
  
そこで、ストレングスファインダーを取り入れてみましょう。

入社時やメンバーの役割を決める際にストレングスファインダーを受けてもらい、診断結果から特性を把握することで、効果的に人材配置を行うことができます。

例えば、同じ事務系の仕事であってもルーチンワークと、受付や電話・来客応対では必要なスキルが異なるように、仕事内容によって求められる能力は異なります。
適材適所を実現することで社員が力を存分に発揮でき、結果として利益の最大化につながります。
また、上手く人材配置ができることは利益につながるだけではなく、社員の幸福にもつながることでしょう。

このほかにも、ストレングスファインダーは仕事の様々なシーンで活用することができます。
例えば、資質を把握することで褒めるべきポイントが知れたり、モチベーションアップにも役立てることができます。
  

まとめ

いかがでしたでしょうか。どんな仕事にも向き、不向きがありますので、もし現状のチームが上手くいっていなかったり、社員の実力が発揮できていないようなら、人材配置が適切でない可能性があります。

しかし、人材配置をした後では、ついできている人と比較して実力・努力不足と考えたりと問題に気付けないケースがあります。だからこそ、初めの人材配置を適切に行うことが重要です。

ストレングスファインダーを人材配置に取り入れることで、社員1人ひとりの特性を上手く活用することができ、業績アップや職場の雰囲気向上など様々な効果を得ることができます。

人材配置で悩んでいるという方は、早速、ぜひストレングスファインダーを実施し活用してみてください。