取り組まれてきた背景とGoogleの対応

モバイルファーストインデックスへ対応する理由についてGoogleは以下のように説明しています。

最近では、Google 検索を使用しているほとんどのユーザーは、モバイル端末から検索を行うようになりました。しかし依然として、Google のランキング システムは、主にデスクトップ版のコンテンツを用いてユーザーとの関連性を評価しています。この方法では、モバイル版のページコンテンツがデスクトップ版のページのそれよりも少ないケースにおいて、問題が発生します。なぜなら、モバイル検索ユーザーが実際に見ているページGoogle のアルゴリズムは評価していないからです。
引用:モバイル ファースト インデックスに向けて|Googleウェブマスター向け公式ブログ

冒頭にある通り、モバイルを重視する背景にはスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の利用数の増加があると言えるでしょう。

フランスのメディアエージェンシーであるゼニス(Zenith)社は、モバイルからインターネットを利用する割合は2012年の40%から2016年には68%に増加しており、2018年には79%に達すると予測しています。

実際に、Googleも2015年5月に「米国や日本をはじめとする10カ国において、コンピュータよりも多くのGoogle検索がモバイルデバイス上で行われています。」と発表しています。
インターネットにおいてモバイルの存在感は益々大きくなっています。
多くのユーザーにとって良い検索結果が表示できるよう、Googleでもモバイル向けの仕様に変化してきているのでしょう。

参考:
[2017年にはインターネット利用の75%はモバイル経由に]
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000022304.html)
[Zenith forecasts 75% of internet use will be mobile in 2017]
(https://www.zenithmedia.com/mobile-forecasts-75-internet-use-will-mobile-2017/)
[Building for the next moment|Google Inside AdWords]
(https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html)

まとめ

従来はスマートフォンからの検索であっても、パソコン向けページの情報をインデックスし、そのページの情報を元に検索結果を表示していました。
モバイルファーストインデックスでは、逆にパソコンからの検索であってもモバイル向けページの情報を元に検索結果が表示されます。

Googleがモバイルファーストインデックスを検討している背景には、スマートフォンのようなモバイル端末によるインターネットの利用が飛躍的に伸びているという現状があります。

2018年にはモバイルからインターネットにアクセスする割合は全体の79%にものぼるとの予測も出ており、パソコンユーザーよりもモバイルユーザーの方が数で大きく勝る可能性が出てきました。そのため検索エンジンとしても、より多くの人に良い検索結果を表示するための対策として検討してきたのです。

現状、モバイルファーストインデックスが実装される時期は明確に案内されていません。(2017年3月16日現在)
最新情報へのアンテナを高くして、今後どのような対応が行われるかを注視していきましょう。