Googleブックスは著作権を侵害しているわけではない

Googleブックスは書籍の中身を閲覧できるサービスです。著作権を侵害しているのではと疑問に思った方がいらっしゃるかもしれません。

実際にGoogleブックスが著作権を侵害しているとして、米国の著作権団体との裁判がおこなわれました。
Googleブックスは、図書館の協力のもと書籍の全文をスキャンして検索できるサービスです。著作権団体は著作者の許可なく書籍をスキャンをするのは著作権を侵害していると主張しました。
一方でGoogleは、Googleブックスはフェアユースの範囲内であり、書籍も閲覧できるのは一部分のみであり、著作権侵害には該当しないと主張しました。フェアユースとは、一定の範囲内で公正に使用する場合に著作者の許可なく著作物を利用することをさします。

裁判所は、Googleブックスが著作者の許可をとらずに書籍をスキャンしていることもふまえた上で、Googleブックスは著作権侵害にはならないとしました。
書籍全文をスキャンする一方、検索して表示させるのは全文ではなく一部分のみです。Googleブックスは効率的に書籍を探すことができるツールであり、すでに社会に恩恵を与えているというのが裁判所の判断となりました。

参照:
「グーグル図書館」訴訟、Googleが勝利
グーグルの書籍電子化、著作権法に違反せず=NY連邦高裁
「フェアユース」とはなにか 正しい利用許可は日本でも広まる? - ライブドアニュース

Googleブックスの使い方

実際にGoogleブックスを使ってみましょう。

Googleブックスを検索する

https://ferret.akamaized.net/images/591955e0781b8739dd000776/original.png?1494832608
GoogleGoogleブックスと検索するとGoogleブックスのページが表示されます。

Google_ブックス_(1).png
Googleブックスの検索窓に、検索したいキーワードを入力して検索します。

こころ___Google_検索.png
検索したキーワードが含まれている書籍が検索結果として表示されるので、気になるものをクリックします。今回は一番上に表示された、夏目漱石の「こころ」をクリックします。

こころ___夏目漱石___Google_ブックス.png
書籍を閲覧できるページに移動しました。今回選んだ「こころ」は全文を閲覧できました。

こころ___夏目漱石___Google_ブックス_(1).png
また、ページ左側にある「この書籍について」のリンクをクリックすると、書籍についての情報を確認できます。

こころ___夏目漱石___Google_ブックス_(3).png
他の出版社が出している書籍や、文章中で多く使われている単語が表示されます。

こころ___夏目漱石___Google_ブックス_(4).png
多く使われている単語をクリックすれば、その単語が使われているページを一覧で表示してくれます。