その投稿って本当に大丈夫? シェアする前に確認したい情報の真偽について
容易に広がる「ウソの注意喚起」
「使ってはいけません」「近付いてはいけません」など、いわゆる注意喚起というのは、事前の知識がない人にとって非常にありがたいものです。
そして、その情報を知った人は、自分の知人や友人にも知らせたくなります。自分の周囲の人が、不用意に危険な目に遭うのを予防したい気持ちは、あって当たり前の感情です。
しかし、その情報が正しいものでなかったら、信じた結果、自分や自分以外の誰かが不利益を被ることになるとしたらどうでしょう。
例えば、「マグロがフラッシュで死ぬからやめよう」は信じたからといって直接誰かが迷惑する事ではありません。しかし、誤った知識がきっかけで、不愉快な気分にされ、無用な諍いに発展することになるかもしれません。場合によっては、「こんなマナー違反をする人がいる」と、フラッシュ撮影している現場の写真をSNSに載せられ、その結果、いわれのない中傷を不特定多数から投げ掛けられ、社会的な信用を失う事になるかもしれません。
このような、当たり障りのない内容の「ウソの注意喚起」だけなら大きな問題にはならないでしょうが、これが有事の際であればどうでしょう。2011年3月の東日本大震災では、様々な流言飛語や、それによる風評被害が大きな問題となりました。
参考:
[震災時のデマと流言(東京海上日動リスクコンサルティング)]
(※このWebページは2023年7月現在公開されていないためURL削除しました)
様々な事案がありましたが、その中でも注目して頂きたいのは「ヨウ素を含むうがい薬、海藻類を摂取すると、内部被曝が防げる」のような誤った注意喚起です。
この手の情報を拡散した人の多くは、自分や周囲の人々、そして被災地の皆さんの健康を案じて、有用な情報のつもりで拡散に努めたのでしょう。程なくして、専門家によってこの情報の誤りが指摘され、ようやく拡散は収まりましたが、歯止めをかける為に大きなエネルギーとリソースが消費されたのも事実です。
ひと昔前なら、このような「注意喚起情報」は口コミを中心にして、それを追うように新聞雑誌、テレビラジオで拡散されました。それが現在は、誰もがSNSとスマートフォンという手軽なツールを使って、非常に速いスピードで情報を直接流通させる時代になっています。しかも、少し前までは「コピー&ペースト」というひと手間がありましたが、今は「リツイート」や「シェア」のボタンをタップするだけです。
拡散を控えた方が良いのは「デマ」の類だけではありません。たくさんの反響を得ることを目的に、他人の投稿を自分のものと偽って投稿するユーザーも少なくありません。承認欲求を満たすため、またはフォロワーを増やしてから、アカウントを広告業者に転売するために「パクり」を繰り返すのです。
このようなアカウントからの拡散に加担するのは、著作権侵害に協力するのと同じことです。同じような記事を見掛けたら、投稿時期を確認するなどの注意をするのが望ましいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように誤った情報を拡散すると、予想もしていなかった方面に迷惑をかけることもあります。
それだけではありません、誤った情報の拡散に加担した事を指摘されて、ご自身や所属する組織のイメージを損なう恐れもあります。これは、ビジネスの現場でも同じことがいえます。慌てて誤った情報を鵜呑みにして周囲に伝えてしまった結果、自身の事業や取引先に損害を与えるような事は、出来る限り避けなければなりません。
情報とリリース元を確認することは、時として非常に手間の掛かる作業です。特に、スピードを要求される業種の方にとっては、できればパスしたいと思われても無理はありません。しかし、記事の公開日時やニュースソースの確認は、そう難しくありませんし、判断に迷うようなトピックについては、反射的に拡散するのではなく、少し間をおいて見直すようにすると、初見とは違った印象で判断できるようになります。
例えば、知らない人や直接面識のない人の投稿は1ヵ月間シェアしない、というようなルールを決めるだけでも、シェアに対する感覚も変わるかもしれません。
センセーショナルなトピックに接した時には、早く誰かに教えたくなるものです。それを、ほんの少しのアクションでできてしまうのがSNSの魅力ですが、本当に急ぐ必要があるのか、ひと呼吸置いて考えてみる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
- コンサルティング
- ビジネスはより高度化し専門的になっています。そこで、事業者のみならず専門家を呼び、彼らからアドバイスを受けながら、日々の活動を確認したり、長期の戦略を考えたりします。その諸々のアドバイスをする行為自体をコンサルティングといい、それを行う人をコンサルタントと言います。特別な資格は必要ありませんが、実績が問われる業種です。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- URL
- URLとは、「Uniform Resource Locator」の略称です。情報がどこにあるのかを示すインターネット上の住所のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。各ページのURLは、インターネットブラウザの上部に文字列として表示されています。日本語では「統一資源位置指定子」という名称がついていますが、実際には日本でもURLという語が使われています。
- 口コミ
- 「口頭でのコミュニケーション」の略で、消費者の間で製品やサービスの評価が伝達されることです。 一方で、不特定多数の人々に情報が伝達されることをマスコミと使われます。
- シェア
- シェアとは、インターネット上で自分が見つけて気に入ったホームページやブログ、あるいは、Facebookなど自分自身が会員登録しているSNSで自分以外の友達が投稿した写真、動画、リンクなどのコンテンツを自分の友達にも共有して広めたいという目的をもって、SNSで自分自身の投稿としてコンテンツを引用し、拡散していくことをいいます。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- シェア
- シェアとは、インターネット上で自分が見つけて気に入ったホームページやブログ、あるいは、Facebookなど自分自身が会員登録しているSNSで自分以外の友達が投稿した写真、動画、リンクなどのコンテンツを自分の友達にも共有して広めたいという目的をもって、SNSで自分自身の投稿としてコンテンツを引用し、拡散していくことをいいます。
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