千葉市長熊谷俊人氏のTwitterにおけるユーザー交流

Twitterを活用する政治家が増えるなかでも、千葉県の県庁所在地である千葉市市長の熊谷俊人氏は特にアクティブなTwitter運営を行っています。
同氏は一方的な情報発信ではなく、双方向でユーザーとの交流をはかることで支持を集めているのが特徴でしょう。

熊谷俊人氏プロフィール

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https://www.kumagai-chiba.jp/

2001年 早稲田大学 政治経済学部 経済学科 卒業/NTTコミュニケーションズ株式会社入社
2006年 NPO政策塾「一新塾」第18期生
2007年 千葉市議会議員選挙(稲毛区)に立候補、当選
2009年 千葉市長選挙に立候補、当選
2013年 千葉市長選挙に立候補、当選
2014年 ワールドメイヤー(世界市長賞)ノミネート
熊谷俊人公式Webサイトより引用

熊谷氏は31歳という当時最年少の市長として当選し、2017年5月28日に行われた任期満了に伴う市長選では過去最高得票で3回目の当選を収めています。

その若さもさることながら、積極的なTwitter運営も特徴的でしょう。

2010年から開始し、2017年5月現在でフォロワー数は12万人を超えます。
どちらも千葉市より2倍以上の人口を抱えている大阪市市長の吉村洋文氏の2万5千人や名古屋市市長河村たかし氏の7万1千人をはるかにしのぐ数のフォローを得ていることからも、Twitterで注目を得ていることがわかるでしょう。

同氏は自身の選挙活動の様子だけでなく、Twitterを通して積極的に市民との交流をはかっています。その手法の一部を紹介しましょう。

参考:
[千葉市長に熊谷氏初当選 31歳全国最年少|千葉日報]
(http://www.chibanippo.co.jp/senkyo/2009/chibac/44)

1.ハッシュタグを使った交流イベント

Twitterには「#(ハッシュタグ)」と呼ばれる、独自のタグ付け機能が存在します。
ツイート内にハッシュタグをつけることで、同じハッシュタグがついたツイートを一覧で探すことができ、ユーザー同士が1つのテーマで語り合う際に活用されています。

熊谷氏このハッシュタグを活用し、度々ユーザーとの対話会を開催しています。
対話会では、市の財政や地域の開発についてなど具体的なテーマを投げかけ、それに対する市民の意見を吸い上げながら参加者同士で意見が交わされます。

この対話会の特徴は、市長に対するリプライ(返信)ではなく、ハッシュタグで話し合う点でしょう。
ハッシュタグを用いることで他のユーザーからも見やすく、それぞれのツイートへリプライやリツイートを行いやすい環境が作られています。

2.引用リツイートを利用したリプライ

熊谷氏は対話会で出た意見だけでなく、普段から千葉市の政策に関するツイートに対して引用リツイートで自身の意見を表明しています。

千葉市の運営に関する批判的な内容でも拾い上げ、なぜ運営上実現できていないのか、今後どのように行っていくべきだと考えているかなどをツイートしています。

引用リツイートは、自身のユーザーにツイートを共有しながらも、引用元のユーザーにも通知が届けることができます。そのため、自分のフォロワーへ意見を発信していきながらも、引用したツイートへの返答としての意味合いも持たせられるでしょう。