熊谷氏のツイートから見えてくるユーザーとの交流で大切な2つのこと

1.一方的な情報発信ではなく、双方向での交流を心がける

政治家のアカウントは、政策や選挙活動の告知になりがちです。
しかし、熊谷氏は自身の意見表明だけでなく、ユーザーの意見に対して引用リツイートで話題にしたり、交流会を開いたりと双方向での交流につとめています。

このように1対多数だけでなく、1:1での交流を手軽に行えるのはSNSの強みでしょう。
戸別訪問などの1:1の交流機会を持ちづらい選挙においても1人1人と交流の機会を持つことで、自分のファンを生み出すこともできます。
これは企業のTwitter運営でも同様のことが言えるでしょう。ユーザーとの交流を前提としたSNSは気軽にファンと話し合い、意見を吸いとれる貴重な場でもあります。
ぜひ一方的な情報発信だけでなく、双方向での交流も心がけてみましょう。

2.情報は包み隠さない

ツイートは自身の発信した情報が一瞬で多くの人に届けられるだけでなく、他のユーザーとのやりとりでさえ他のユーザーから見られる環境になります。
熊谷氏はそういったやりとりを引用リツイートで多くの人に明らかにするだけでなく、否定的な内容のツイートに対しても反応しているのが特徴的でしょう。

否定的な内容であっても1つ1つ取り上げ、自身の意見や何故市で対応できていないのかを理由を明らかにしています。
それだけでなく、公式Web上で回収しているアンケート結果はリアルタイムで内容を公開し、市政に関わる情報は包み隠さず発信しています。

否定的なツイートを見かけても見なかったことにしてしまう担当者は多いのではないでしょう。
しかし否定的な内容から学べることや、否定的な内容に対して説明することで得られる支持もあります。自社のネガティブな情報に目を瞑ることなく、真摯な対応を心がけましょう。

まとめ

自身の活動を有権者に届け、支持を集めていく政治活動と、商品やサービスの情報を社会に発信し、ファンを作っていくマーケティングには共通している面もあります。
例えば、特定のターゲットに絞って広告を配信したり、ユーザーとの交流を通してファンになってもらったりといった手法はマーケティングにおいても学べる方法でしょう。

特に、千葉市長熊谷俊人氏のTwitter運営からは、真摯な情報発信の姿勢が見えてきます。
熊谷氏は政策に関する提案には、1つ1つ引用リツイートで回答しています。
ハッシュタグを利用する事で、より多くの意見を吸い上げているのも特徴でしょう。

企業においても自社の製品やサービスに言及しているユーザーは見逃さず、クレームには謝罪するだけでなく、対応できないものは対応できない理由をはっきりと示す事が大切です。
政治家と企業という全く異なる存在ではありますが、自社の運営で学べる事を見つけてぜひ施策に生かしていきましょう。