ユーザーからの問い合わせは貴重な意見ではありますが、数が増えてくるとなかなか対応しきれなくなる場合があります。せっかく問い合わせがあったのに返信が遅くなってしまったり確認が漏れてしまったりすると、ユーザーからの信頼が低下する可能性があります。

そんな悩みを抱えている方にとって、知っておきたいツールの1つがFacebookメッセンジャーを利用したボットです。

Twitter広告ならこの資料をチェック!

Twitter広告ならこの資料をチェック!

広告のプロが解説する『Twitter広告はじめてガイド』をダウンロード

Facebookメッセンジャーは、ユーザーから問い合わせを受け付けチャット形式で交流を深めることができます。自動で返答するボットを導入すれば、素早く返答できるだけでなく、ユーザーと交流も継続して行えるでしょう。

今回は、Facebookメッセンジャーボットの概要と事例をご紹介します。

Facebookメッセンジャーボットとは

Messenger.pnghttps://www.facebook.com/messages/t/ferretportal

Facebookメッセンジャーは、通話やチャット形式での会話ができるサービスです。もともとはFacebookのメッセージ機能が独立したものであり、ブラウザ版のほかスマートフォン向けのアプリとしても提供されています。

チャットボット運用で押さえておきたいポイントは?

チャットボット運用で押さえておきたいポイントは?

業界別導入事例に学ぶ成功のポイントを資料でチェック

通常、ユーザー同士は手動でテキストを打ち込み、会話します。ですが、企業の場合、すべてのメッセージに対応して行くのは手間がかかるでしょう。ボットとは、そのような手間を減らすため、特定の単語を送ってきたユーザーに対して自動で返答するようプログラムしたものを指します。

一方的にメッセージを発信するだけでなく、ユーザーの答えに合わせた返答を返すのがメッセンジャーボットの特徴です。

メッセンジャーでチャットボットが作られる理由

メッセンジャーでチャットボットが作られる理由としては、メッセンジャーと連携した開発を自由に行えることが挙げられるでしょう。

2016年4月12日にFacebookからメッセンジャーのAPIが公開されたことで、自社のサービスとメッセンジャーを連携させたり、メッセンジャーボットを開発したりといったことが可能になりました。

参考:Messenger
Messenger Platform at F8|Facebook newsroom

日本国内のメッセンジャーボット事例

では、実際日本国内ではどういったサービスがメッセンジャーボットとして提供されているのでしょうか。
6つの事例をみてみましょう。

1.東洋経済

Messenger東洋.png
https://www.facebook.com/messages/t/ToyokeizaiOnline

東洋経済オンラインでは、メッセンジャーボットとして記事を提供しています。
新着記事の配信のほか、キーワードに関連した記事を自動で返信する機能も備えています。

特定のカテゴリの記事やアクセスの多い人気記事を選択して、チェックすることも可能です。

参考:Messengerが東洋経済の新着記事をお届け!新着記事を忘れずにチェックできます|東洋経済

2.Wantedly(ウオンテッドリー)

Messenger ウォンデット.png
https://www.facebook.com/messages/t/wantedly

ビジネス特化型のSNSである「Wantedly」では、フリーキーワードに対応した求人情報を配信するチャットボットを運営しています。

話しかけてくる内容を分析し、どういった求人項目がユーザーに求められているのかの参考にもしています。

参考: ボット相手にチャットで仕事探し―、WantedlyがFacebookボットをリリースするワケ|TechCrunch

3.ライフネット生命 保険相談

Messengerライフ.png
https://www.messenger.com/t/918197478282139

ライフネット生命では、会話形式で保険相談や見積もりができるメッセンジャーボットを公開しています。また、フリーワードでの質問にも対応しており、保険商品や企業自体に対するQ&Aを見ることができます。

参考:ライフネット生命保険 LINEおよびFacebook Messengerで自動応答による保険診断・見積りが可能に|ライフネット生命

4.パン田一郎

Messengerパン.png
https://www.messenger.com/t/pandaichiro

バイト求人サイト「フロムエーナビ」では、メインキャラクターパン田一郎を用いたメッセンジャーボットを提供しています。

会話形式で条件を入力していくと、条件に合わせた求人情報が返答されます。
自然な会話内容も特徴で、Facebookのユーザー名をメッセージに取り入れるなどの工夫がされています。

参考:[『パン田一郎』がFacebook Messengerに登場! リリースまでの制作奮闘記|RECRUIT]
(https://techblog.recruitjobs.net/development/panda-ichiro_facebook_messenger)

5.relux(リラックス)

Messenger_ホテル.png
https://www.messenger.com/t/rlx.jp

一流旅館・ホテルの予約サイト「relux」では、エリアや日程、利用人数を入力することで条件に合わせた旅館やホテルの情報が返答として配信されます。

参考:一流旅館・ホテルの予約サイトreluxが、 Facebookメッセンジャーにて「reluxトラベルボット」を開始!|Loco Partners

チャットボットは進化し続ける

Facebookメッセンジャーは2016年4月にAPIを公開し、メッセンジャーと連携したサービスが自由に開発できるようになりました。それに伴い、東洋経済やライフネット生命など、多くの企業がメッセンジャーを利用したチャットボットを提供しています。

会話形式でユーザーと情報を交わすことで、メディアであればユーザーの興味のある記事を配信したり、比較サイトであればユーザーのニーズに合わせたサービスを紹介したりといった利用方法が考えられるでしょう。

チャットコマースの事例を見る

導入1ヶ月で獲得率300%UPを実現。ネットで売れなかったものを売るチャットコマース・ジールスの実力とは

導入1ヶ月で獲得率300%UPを実現。ネットで売れなかったものを売るチャットコマース・ジールスの実力とは

「チャットコマース」をご存知でしょうか。チャットコマースとは「LINE」に代表されるチャットアプリを通じて、顧客におもてなしをしながら、自社の商品を案内しCV数増加を実現するサービスです。日本でも流通業界を中心に「今年の注目キーワード」として挙げられているだけでなく、世界のEC業界ではすでに多くの企業が活用し、その効果は実証されています。では、日本におけるチャットコマースはどうなっているのでしょうか。今回は日本におけるチャットコマース業界No.1(※)である株式会社Zealsの遠藤氏にチャットコマース「ジールス」の魅力を、そして広告代理店のSepteniJapan株式会社の段上氏、ジールスを導