WAUを指標にして、サービスを習慣づける

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出典:ABEMA

WAUを重視しているのは、株式会社AbemaTVが提供するインターネットテレビ局、ABEMA(アベマ)のアプリです。ABEMAのアプリは開局から7ヶ月で1,000万ダウンロードを超え、ニュース、音楽、アニメ、バラエティなどさまざまなチャンネルを視聴できます。

ABEMAを観ることがユーザーにとって習慣になることを目標としているため、WAUを最優先の指標にしています。

参考:目指すは「AbemaTVのあの番組見た?」~1,000万DL達成、AbemaTVの成長戦略に迫る

DAUを指標にして、毎日使ってもらう

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出典:AWA

DAUを重要視しているのは、株式会社サイバーエージェントが運営する音楽配信アプリ、AWAです。AWAは定額で音楽が聴き放題で、2016年11月にダウンロード数1,000万を突破したアプリです。ユーザーがかつて好きだった音楽や新たな音楽が出会うことを目指し、毎日利用してもらうためにDAUを重要な指標にしています。

参考:使いづらくてもいい!? インパクト重視の攻めUIを選んだAWAが目指す音楽体験とは AWA × UX侍

DAU/MAU比率(アクティブ率)

DAU/MAU比率とは、主にWebサービスやアプリなどにおいて日常的にどれぐらいの頻度で利用されているかというアクティブさ、粘着性(スティッキネス)を測る指標のことです。ユーザーの粘着性(スティッキネス)やエンゲージメントを表す重要な指標の一つです。

WebサービスやアプリなどのKPI「アクティブ率」の定義や算出方法はさまざまですが(他の代表的なものにアプリのダウンロード数を元にした「MAU/DL」がある)、この「DAU/MAU比率」がアクティブ率として扱われる場合があります。

「DAU/MAU率」、あるいは単純に「DAU率」などと呼ばれます。

基準や目安

アプリにもよりますが、日常的な利用を見込んだアプリのDAU/MAU比率は10%~20%が標準的とされています。一般的には20%を越えると優秀な状態、40%~50%を越えるのは非常に限られたアプリということです。

日常的な利用を想定していないアプリでは、DAU/MAU比率は必ずしもユーザーのスティッキネスを適切に評価しない場合があります。

3つの「AU」を駆使してサービス向上へ!

AUはある期間内に1回以上のサービスやアプリを利用したユーザーを指します。その期間が月間の場合はMAU、週間の場合はWAU、1日の場合はDAUで表します。MAUやWAU、DAUは、提供しているサービスやアプリがユーザーにとって使いやすいものかどうかを測る一つの指標になります。定期的にチェックしてみると、アプリやサービスをより良くするためのヒントが発見できるかもしれません。