企業が自社独自のオリジナルコンテンツとして発信していく「オウンドメディア」に取り組む企業が増えているなか、自社でもオウンドメディアを構築したいと考えている方もいるかもしれません。

そういった方にとってまず悩みの種となるのが、どういった内容のメディアを構築していくかでしょう。特に食品や工業製品などのメーカーの場合、自社の商品をどのようにメディアへと結びつけていくか悩んでしまう方もいるかもしれません。

今回は、メーカーが運営しているオウンドメディア事例をご紹介します。
紹介する事例では、自動車や食品、半導体メーカーにいたるまで各社独自の切り口でオウンドメディアを展開しています。
オウンドメディアの運営に悩んでいるメーカーの方は他者を参考にして考えてみるのもいいでしょう。

オウンドメディアとは

「オウンドメディア(Owned Media)」とは、自社で保有しているメディアを指し、ホームページやカタログなど形態は様々です。

企業のブログから業界のノウハウ系のメディア、商品のカタログなどオウンドメディアのコンテンツは多岐に渡ります。
企業の取り扱う商材や視点の違いによって、個性が現れるのもオウンドメディアの特徴でしょう。

参考:
大手企業だけじゃない!全ての事業者が運用するべき「オウンドメディア」とは?|ferret [フェレット]

メーカーのオウンドメディア8つの事例

Webで展開するオウンドメディアの場合、検索エンジンを通してユーザーに直接自社の発信している情報に触れてもらうことが可能です。

そのため、ユーザーの興味を把握しておくことで、より多くの人に愛されるメディアを作り上げていけるでしょう。
ですが、工業製品や食品などのメーカーの場合、消費者と直接接点を持つことも少ないため、ユーザーがどういった情報を知りたいのかわからずに悩んでしまう方もいるかもしれません。

他社の事例を見ながら、どういった点がユーザーに受け入れられているのかを考えていきましょう。

1.トヨタ Colors.:トヨタ自動車株式会社

トヨタ_Colors._カラーズ_人生をもっとカラフルに楽しむためのライフスタイル・マガジン___トヨタ自動車WEBサイト.png
http://toyota.jp/lifestyle/

トヨタ自動車株式会社では、カーライフに役立つ情報を発信する「トヨタ Colors.」を運営しています。

チャイルドシートのつけ方やバッテリーが上がってしまった際の対処方法といった自動車にまつわるノウハウだけでなく、ドライブに適した観光地や公園のようなスポットの紹介も行っています。

釣りやゴルフ、サーフィンなどのスポーツ分野でのプロから見た車選びのポイントなど、オリジナリティのあるコンテンツも提供しています。

2.トヨタドッグサークル:トヨタ自動車株式会社

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http://dog.toyota.jp/

トヨタドッグサークルは、愛犬との暮らしをテーマにした情報発信を行っているメディアです。ドッグランやペット宿泊可能なホテルなどの施設情報や犬の病気、犬を連れて外出する際の注意点など総合的に情報発信を行っています。

インスタグラム及びTwitterを通じて、愛犬の写真を投稿を呼びかけており、募集した写真の中から「シュウイチDOG」としてメディア上で紹介しているのも特徴的でしょう。
こういったユーザー参加型のコンテンツはUGC(User Generated Contents)といい、ユーザーとの交流に有効です。

参考:
「おーいお茶俳句大賞」や「#手作りチョコガーナ 」も!ユーザー生成コンテンツ(UGC)を使ったキャンペーン事例|ferret [フェレット]

3.Mercedes-Benz LIVE!:メルセデス・ベンツ日本株式会社

Mercedes_Benz_LIVE_|メルセデス・ベンツ日本.png
http://mb-live.jp/

メルセデス・ベンツでは「 Mercedes-Benz LIVE!」というオウンドメディアを運営しています。
ドライブ中に利用するアイテムの紹介のほか、タレントやフォトグラファーなどメルセデスベンツを愛用している著名人へのインタビューを掲載しています。

4.あしたのコミュニティーラボ :富士通株式会社

あしたのコミュニティーラボ|みんなでつなぐ、豊かな社会.png
http://www.ashita-lab.jp/

「あしたのコミュニティーラボ 」は働き方や学びについての情報発信を通じて豊かな社会とは何か探求するためのメディアであり、富士通株式会社が運営しています。。
自社の商品やサービスの紹介はほとんどなく、社名も押し出していないのが印象的なメディアでしょう。

また、企業を横断して技術者やデザイナーが語り合うアイデアソン・ハッカソンを積極的に開催しています。ハッカソンには富士通株式会社も参加し、スキルアップへとつなげています。

参考:
競合企業も参加OK! 富士通「あしたのコミュニティーラボ」がハッカソンを続ける理由 | fabcross

5.食物アレルギーねっと:日本ハム株式会社

食物アレルギーねっと ~アレルギー、アレルゲン情報サイト~.png
http://www.food-allergy.jp/

「食物アレルギーねっと」は日本ハム株式会社が運営している、食物アレルギーをテーマにしたメディアです。アレルギーの原因食物や調理のポイント、アレルギー原因食物を利用しないレシピなどを紹介しています。

掲載されている情報は、国立研究開発法人 国立成育医療研究センターの監修を受けており、信頼できる情報発信に努めているのが伺えます。

6.コカ・コーラ ジャーニー:日本コカ・コーラ株式会社

コカ・コーラ ジャーニー__The_Coca_Cola_Company.png
http://www.cocacola.co.jp/

日本コカ・コーラ株式会社では、広報ブログやプレスリリースなど企業の情報発信から、飲食店へのインタビューまで幅広い情報発信を行う「コカ・コーラ ジャーニー」というメディアを運営しています。

ブランドストーリーや開催するイベントなども掲載しており、コカ・コーラというブランド自体を楽しめるメディアとなっています。

7.竹虎四代目がゆく!

竹虎四代目がゆく!.png
http://www.taketora.co.jp/diary/

「竹虎四代目がゆく!」は虎斑竹専門の竹製品メーカー竹虎(株)山岸竹材店の運営しているブログ形式のオウンドメディアです。
社長自身が毎日更新しており、自分の愛用しているアイテムや訪れた場所の様子などを、独自の視点で書いています。

竹製品の魅力だけでなく、企業の社風も感じられる内容が特徴的です。

8.Device Plus

Device_Plus___エンジニアライフにプラス1の情報を.png
http://deviceplus.jp/

「Device Plus」は半導体メーカーのローム株式会社が運営しているオウンドメディアです。機械工学分野に関連した新しい技術や商品の紹介のほか、技術者へのインタビューなどを掲載しています。

また、電子工作用語集や電子工作の作品例など電子工作に関連したノウハウや、漫画家の見ル野栄司氏による連載漫画も掲載されており、ユーザーにとって楽しめるメディアとなっています。

参考:
[製造業・産業のサイト一覧 | オウンドメディア.com] (https://xn--cckbip0mla2orf.com/industry-type/manufac/)
[Webのプロなら知っている有名企業オウンドメディア100選 | MINWEB[ミンウェブ]] (http://min-web.jp/well-known-companies-own-media-100/)

まとめ

オウンドメディアとは、企業独自のコンテンツを発信していくメディアを指します。ユーザーとの接点の1つとしてだけでなく、コンテンツを作成していくことで企業のブランディングにつなげている企業もいるでしょう。

今回ご紹介したメーカーでは、食品であれば食物アレルギーについて、自動車であればドックランについてなど、自社の商品に関わるライフスタイルを記事の内容として盛り込むことで独自性を出しています。ユーザーにとっても身近な話題に落とし込むことで、豊富な情報を提供できているのが長年継続して運営し続けられている理由でしょう。

オウンドメディアを運営する際に重要なのは、目的を明確に決めておくことです。多くの人の注目を集めるだけのメディアを目指すのではなく、自社の目的にあったメディアを構築していきましょう。