ビジネスパーソンであれば、日々の生活から業務まで様々なルーチンワークを抱えているでしょう。
例えば、毎朝仕事に関連する情報を調べるために特定の単語でTwitterを検索したり、天気をチェックして傘を用意したりと何気ないタスクでも積もっていくと時間も手間もかかってしまいます。
そのようなタスクを自動化できたら、より効率的な生活を送れるでしょう。

今回は、タスク自動化ツールを6つご紹介します。
IFTTTやmyThingsといったタスク自動化ツールを利用すると「Twitterで特定のキーワードがつぶやかれたらプッシュ通知する」といった操作が可能になります。
自分で自由な組み合わせを設定できるので、様々なシーンで活用できるでしょう。

タスク自動化ツールでできること

タスク管理ツールというと、ToDoリストやリマインダーなどのツールが思い浮かぶかもしれません。
ですが、こういったツールでは結局、タスクを行うのは自分の作業になるでしょう。
例えば「毎日、Twitterで自分の会社に言及しているツイートがないか検索して、そのツイートをリツイートする」といったタスクの場合、リマインダーとして毎朝このタスクがあることをプッシュ通知で知らせるだけです。

タスク自動化ツールであれば「Twitterで自分の会社名がツイートされるごとにプッシュ通知で知らせる」といった操作や、さらには「Twitterで自分の会社名をツイートされたら、自動でツイートをリツイートする」といった操作まで行えます。このように複数のサービスや機能を連動させて操作できるので、検索やリツイートを行う手間を減らせるでしょう。

では、なぜ複数のアプリや端末の機能を連動させた操作が可能なのでしょうか。
これにはAPI というアプリの機能を共有できる仕組みがあるためです。

TwitterやFacebookのようなSNSやAndroidやiOSといったOSはAPIが公開されているため、他のサービスからでも操作できます。そのため、タスク自動化ツールは複数のアプリを連動させてタスクを完了できるのです。

すべて無料!タスク自動化ツール6選

タスク自動化ツールにはブラウザ上で起動するシステムとスマートフォン向けのアプリとして提供されているものがあります。

また、ツールによって行えるタスクの内容が異なるので、自分の行いたい作業に合わせて選択しましょう。

1.IFTTT

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https://ifttt.com

「IFTTT」は、500以上のサービスと連動できるタスク自動化ツールです。
TwitterやインスタグラムのようなSNSだけでなく、DropboxやGmail、Googleカレンダーといったサービスとも連動しています。

操作も「if this then that」(もし〜したら〜する)という文章に当てはめて選択するだけなので初心者でも使いやすいでしょう。
IFTTTはブラウザで版とアプリ版の両方が提供されています。アプリ版では、iPhoneの写真フォルダやカレンダーのようなスマートフォン独自の機能を利用できます。

2.zapier

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https://zapier.com

「zapier」は750以上のサービスと連動できるタスク自動化ツールです。
各種SNSのほか、Googleアナリティクスやoffice365、salesforce、チャットワークのようなビジネスツールと連動しているのが特徴でしょう。

利用は基本無料ですが、一部の機能は有料プランでしか利用できません。
また、無料プランでは5つまでしかタスクを実行できないので注意してください。

3.Microsoft Flow

プロセスとタスクの自動化___Microsoft_Flow.png
https://flow.microsoft.com/ja-jp/

「Microsoft Flow」はMicrosoftが提供しているタスク自動化ツールです。
OutloockやOnedriveといったMicrosoftのサービスや、GoogleカレンダーやTwitterなどのサービスなど合わせて150のサービスと連動しています。

例えば、Outlookとプッシュ通知を連動させ、上司や重要な取引先からメールが届いた時にプッシュ通知を飛ばすといったことが可能です。
ブラウザ版とアプリ版の両方が提供されています。

4.myThings

myThings___あなたの毎日が、組み合わせで便利になる.png
https://mythings.yahoo.co.jp/

「myThings 」はYahoo!JAPANが提供しているタスク自動化ツールです。
50以上のサービスと連動しており、ヤフオク!やYahoo!天気、TポイントといったYahoo!JAPANの関連サービスが利用できるのが特徴です。

利用にあたってはYahoo!JAPANのIDが必要となります。
アプリ版のみで、ブラウザ版は提供されていないので注意してください。

5.AutomateIt

AutomateIt___Smart_Automation___Google_Play_の_Android_アプリ.png
https://play.google.com/store/apps/details?id=AutomateIt.mainPackage&hl=ja

「AutomateIt」は、Android向けのタスク自動化アプリです。

WiFiの有効無効の切り替えやバッテリーレベルに合わせた操作、バイブ機能の利用など、Androidの機能を多く揃えているのが特徴です。

例えば「バッテリー状態が残り20%になったらセーブモードに切り替える」「イヤホンを装着したら音量を下げる」操作が可能です。

6.Automate

Automate___Google_Play_の_Android_アプリ.png
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.llamalab.automate&hl=ja

「Automate」はAndroid向けのタスク自動化アプリです。
アプリを複数連動させられることが特徴で、フローチャートのように動作を設定できます。
機能やサービスを組み合わせたロジックを作成することで、より複雑なタスクも遂行できるのがメリットでしょう。

カメラや位置情報、マイクといったAndroidの機能と各種SNSに対応しています。基本的には無料で利用できますが、一部のサービスは有料版でしか利用できないので注意してください。

まとめ

タスク自動化ツールでは、APIを取得する事で複数のアプリをつないだ操作が可能です。
また、スマートフォン向けのタスク自動化ツールであれば、プッシュ通知やカメラなどスマートフォンの機能を利用した操作もできます。
ですが、APIの取得がうまくいかず、自動でタスクが処理されない場合もあります。
また、処理に時間がかかる可能性も考慮しておいたほうがいいでしょう。

今回ご紹介したタスク自動化ツールはそれぞれ利用できる端末や連携できるアプリの内容が異なります。
自分が日々行っているタスクを洗い出して、それに対応した動作を行えるツールを選びましょう。