
Twitterのライブ動画配信サービス「Periscope」の特徴とマーケティング活用のポイントを解説
- 北嶌慧
- 2017年7月25日
- ニュース
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デジタルマーケティングコンサル。ソーシャルやウェブを通したソリューション提案をしています。
1991年生まれ神奈川県出身。LAにある音楽のカレッジにてDIYマーケティングを学びました。
自身のバンドで音楽活動もしています。
Twitter:kitajima_snooze
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ここ数年で、各
ソーシャルメディア
が立て続けに「ライブ動画配信サービス」をリリースしています。
中でも最近特に注目されている
Twitter
の「Periscope」は、活用方法によっては大きな効果を得られるでしょう。
今回はPeriscopeの特徴と
マーケティング
に利用する際のポイントを解説します。
Periscopeの特徴を理解し、 ソーシャルメディアマーケティング 活用への可能性を考えていきましょう。
Periscopeとは: Twitter が提供するライブ動画配信サービス
ライブ動画配信といえばUstreamやニコニコ生放送、ツイキャスなど既に世間一般的にも認知されているサービスはありましたが、近年さらに注目を集めています。その要因の一つが、 ソーシャルメディア との連携です。主要SNSが次々にライブ動画配信を新機能として追加した流れを受け、盛んに活用されるようになりました。
今や画像や動画投稿機能と同じように、各SNSの標準機能としてどのサービスにも実装されています。Periscopeは Twitter 上で利用可能なライブ動画配信サービスとして、多くのユーザーをかかえています。
2016年の2月に Facebook がライブ動画配信機能を追加し、LINE LIVEが8月に一般向けに機能を公開しました。Periscope自体は2015年からサービスを提供し、海外を中心に ユーザー を集めていましたが、2016年12月にアップデートが発表され、 Twitter 上での利用が可能になりました。これによりPeriscopeの独自の アプリ を利用せずとも、 Twitter のタイムライン上での視聴が可能になっています。
Periscopeの特徴
ソーシャルメディア と連携された新しい形のライブ動画配信サービスPeriscopeの特徴とは一体どういった点なのでしょうか?
Twitter との連動性
Periscopeは Twitter が提供しているサービスのため、当然ではありますが Twitter との親和性が非常に高いです。ライブ動画は Twitter のタイムライン上で流れるため、通常の投稿と同じように自然な形で ユーザー に動画を届けることが可能です。外部サービスのリンクをシェアする形ではなく、動画自体がタイムラインに投稿されシェアされるという見え方になっています。
時間のある時にタイムラインを見ていて、気になった投稿があったから見てみるといった通常の
ユーザー
体験の中に、ライブ動画配信を流し込むことができます。
また、通常の投稿と同じように
Twitter
のハッシュ
タグ
を利用することができるため、既存フォロワーだけでなく興味の近い
ユーザー
にキャッチしてもらえる可能性があります。
スマホサイズの縦動画に対応
Periscopeは配信する側も見る側もスマートフォンを利用していることが多いです。スマホで見ることを想定し、縦方向の動画対応となっていることで、 ユーザー 側にストレスない仕様になっています。タイムラインからクリックし、 アプリ から直で見られることも多いので、スマホの向きを変えるなどの手間がないと離脱も少ないと考えられます。
また縦動画のメリットとして、コメント入力欄が画面を邪魔しないことが挙げられます。通常コメント欄は画面下部にあり、クリックすることで呼び出すことができます。横動画であれば、文字入力のメニューが大きく画面を占領してしまうことになります。
360°動画機能
Periscopeを含め ソーシャルメディア 系のライブ動画配信サービスには、ライブ動画配信がスマートフォンに特化していることから、360°動画との親和性もとても高くなっています。スマートフォン自体を360°動かすことで画面が切り替わります。スマートフォンを持ったまま後ろを向けば、後ろの映像がスムーズに表示されます。配信する側には360°用のカメラが必要になりますが、見る側はVRなどと違いゴーグルを必要としないため、気軽に新しい体験を発信できます。
なぜ ソーシャルメディア が提供するライブ動画配信サービスが伸びるのか
ライブ動画配信は以前からさまざまなサービスが提供されていましたが、
ソーシャルメディア
の提供するサービスは何が違うのでしょうか。
まず、これまでのサービスはライブ動画配信のサービス単体で独立していました。UstreamであればUstream、ニコニコ生放送であればニコニコ動画の中だけで、独自のプラット
フォーム
上で完結してしまいがちです。
それに対し、 Facebook や Twitter といった ソーシャルメディア 自体がライブ動画配信サービスを一つの機能として提供することで、 ユーザー の輪が一気に広がります。以前のライブ動画配信サービスが ソーシャルメディア を介してシェアされて広がるということはありましたが、あくまで 外部リンク を引っ張ってくるというものです。しっかり見るためには別のビューアー アプリ を開かないといけないという面倒臭さもあり、あくまで独立した別のサービスとなっていました。
ライブ動画配信の機能自体が ソーシャルメディア に組み込まれることで、外部のサービスではなく、 ソーシャルメディア の1コンテンツとして ユーザー に提供することができます。この点を理解しておけば、画像や動画、文章などでコミュニケーションを取る現在の ソーシャルメディアマーケティング にも十分生かすアイデアが出てくるのではないのでしょうか。
ソーシャルの ユーザー に紐づいて、配信設定が可能
ソーシャルメディア
上でライブ動画配信が行えるようになって変化した部分として、動画の公開範囲があります。
ソーシャルメディア
を介すことで、
ユーザー
単位で公開範囲を設定することができます。
Periscopeの場合は誰でも見られる一般公開の他に限定公開があり、相互フォローのユーザーの中から指定して限定的に公開することが可能です。また
Facebook
Liveの場合はさらに細かな設定ができ、限定されたコミュニティのみに向けて配信をすることが可能です。
このように ソーシャルメディア 上でのライブ動画配信サービスは、 ソーシャルメディア のユーザーという単位に紐づいた機能が多く存在しています。不特定多数に配信するのではなく、さまざまな施策を ユーザー 別に切り分けて配信することが可能です。また、 Facebook Liveを利用した社内の情報共有など、業務上で活用できるシーンが増えてきています。
Periscopeを マーケティング 利用するならメディア特性を理解する
Periscopeを始めとしたライブ動画配信サービスを、どのように
マーケティング
に活用していけばいいのでしょう。
基本的には、通常の
ソーシャルメディアマーケティング
の考え方と変わりません。
ソーシャルメディア
上で展開されているサービスであれば、通常の
コンテンツ
と変わらず画像、動画などに次ぐ一つの選択肢として考えていいでしょう。
現状、 Twitter 、 Facebook 、LINE、インスタグラムなどの主要 ソーシャルメディア がそれぞれのプラット フォーム 上にライブ動画配信サービスを展開していますが、機能的な差はさほどありません。しかし、それぞれの ソーシャルメディア で利用しているユーザーの層が違ってくるため、アプローチできるユーザーの属性が変わってきます。インスタグラムであれば20代女性が強いなど、各 ソーシャルメディア の特性を理解することが、ライブ動画配信活用で非常に重要になってきます。
まとめ
依然として
Twitter
は莫大なアクティブ
ユーザー
を抱えており、多くの人の生活に溶け込んでいます。
自社の魅力を伝える面白い
コンテンツ
を企画し、Periscopeという武器を使って、ぜひ新たなソーシャルマーケティングに挑戦してみてください。
