【シェア×◯◯】5タイプのサービスと事例を解説

次に、現在展開されているシェアリング・エコノミーを5つのタイプに分類してサービスの事例をご紹介します。

1.【シェア×空間】民泊サービス

シェアリング・エコノミーが世界的に認知されるきっかけとなったサービスが「民泊サービス」です。自宅を空けている時間や、空き家を利用して宿泊場所や空間を提供するサービスです。

代表的な民泊サービスが「Airbnb」です。自宅の1室から一軒家、島など幅広い場所が登録されているのが特徴です。

また、宿泊施設だけでなく会議室やパーティールーム、撮影スタジオなど多目的に使える空間を提供するサービスも登場しています。それが、「スペースマーケット」です。

2.【シェア×移動】ライドシェアサービス

移動手段を提供する「ライドシェアサービス」もシェアリング・エコノミーの代表的なサービスの1つです。乗用車を貸し出したり、目的地まで“相乗り”できたりするサービスなどがあります。

代表的なサービスが「Uber」です。日本では東京でタクシー配車サービスとして提供されていますが、他国では自家用車を配車することができます。

また、日本発の相乗りサービス「notteco」というライドシェアサービスもあります。貸し主は同じ目的地の人を乗せ、費用は貸し主と借り主の割り勘という仕組みです。

3.【シェア×人材】クラウドソーシングサービス

空間や移動手段だけでなく人材(労力)のシェアも展開されています。それが、「クラウドソーシングサービス」です。企業のリソース不足と個人のスキルをマッチングさせる仕組みです。

日本においては「クラウドワークス」「ランサーズ」が企業と個人をつなぐサービスとして活用されています。また、外国人による料理教室サービス「Tadaku」のような専門分野特化のサービスもあります。

4.【シェア×お金】クラウドファンディングサービス

個人、企業を支援する仕組みとして認知されている「クラウドファンディングサービス」もシェアリングエコノミーの1つです。

商品やサービス開発を掲げ、支援者が金銭を出資する「Kickstarter」など、購入型のサービスが代表的です。また、中小企業やベンチャー企業の資金調達を目的とした「maneo」という投資型のサービスもあります。

5.【シェア×物】個人間取引(フリマ)サービス

個人が所有する物を金銭と取引したり、物同士を交換するのが「個人間取引サービス」です。物の取引もシェアリング・エコノミーに該当します。

使わなくなった物を出品できるフリマアプリFRIL」や、使わなくなった家具家電などを無料で譲り合う「ジモティー」などのサービスが展開されています。