エンゲージメント獲得ならインスタグラム動画！参考にしたい海外アカウント運⽤事例6選

日本でもマーケティングに活用する企業が増えている「インスタグラム動画」。米国L2社が発表した最新レポートによると、2017年Q1のインスタグラム動画の総再生回数は、FacebookやYouTubeを大きく下回る一方で、動画に対するエンゲージメント率を見ると、Facebook（1.5%）、YouTube（0.3％）に対してインスタグラムは16％と、圧倒的に高い数値を記録しています。

つまり、ファンや顧客との関係を構築する上で、インスタグラムは欠かせないプラットフォームになりつつあるのです。

そこで今回は、特徴的な運用でファンを引き付けている海外企業のインスタグラムアカウントを6つ取り上げ、効果的な運用方法や動画コンテンツアイデアを探っていきます。

（参考）
L2 Report Examines 201 Consumer Brands to Identify Effective Video Content and Video Spend Strategies for Driving Online Engagement｜PR Newswire Cision
　　

参考にしたい海外アカウント運用事例6選

1. SHISEIDO

https://www.instagram.com/shiseido/
フォロワー数：27.6万人

SHISEIDO（資生堂）は、ブランドストーリーが垣間見える過去の広告クリエイティブ資産や、様々なアーティストの作品を上手く活⽤し、オリジナリティの高い投稿を展開しています。商品写真も定期的に配信されていますが、アーティスティックな作品となっているため、“宣伝⾊”が弱く、純粋に見て楽しむことができます。

そして、もう1つの特徴が、必ず3つずつ投稿している点です。プロフィール画面の投稿一覧が整然としており、まるでアートギャラリーのようです。

動画の投稿は決して多くはありませんが、新商品のローンチ時や行事イベントに合わせて、クリエイティビティの高い動画を投稿しています。

　　 ### 2. LORNA JANE（スポーツウェア）  https://www.instagram.com/lornajaneactive/ フォロワー数：約79万人

オーストラリアのスポーツウェアブランド"LORNA JANE"のインスタグラムからは、同ブランドのターゲット層のペルソナが明確に伝わってきます。すなわち、アクティブなライフスタイルで、オシャレや食生活にもこだわる20〜30代の女性像を体現するような投稿が展開されています。子どもやペットと一緒に写っているカットも頻繁に登場します。

主に動画では、エクササイズの方法が紹介されています。エクササイズの方法は文字や写真だけではわかりづらいことも多いため、効果的な動画活用と言えるでしょう。

　　 ### 3. WeWork（シェアオフィス）  https://www.instagram.com/wework/ フォロワー数：12.9万人

続いてご紹介するのは、インテリアデザインのクオリティの高さで世界的に注目を集めているシェアオフィス "WeWork" のインスタグラムです。デザインにこだわっているだけあり、インスタグラムにも各国の美しいオフィスの写真や動画が並んでいます。こんなオシャレなオフィスで働いてみたい！と思う人も少なくないでしょう。

同社はインスタグラム上で様々なハッシュタグキャンペーンを展開することでファンを増やしています。例えば、メンバー（入居者）やその友人を対象に毎年開催しているサマーキャンプの様子を「#WWCamp」を付けて投稿してもらったり、「#dogsofwework」を付けて各国のメンバーが犬を紹介しあったりと、ソーシャル上での交流が活発に行われています。

　　 ### 4. STAPLES（オフィス用品）  https://www.instagram.com/staples/ フォロワー数：約4万人

学校や企業を対象にオフィス用品を扱うSTAPLESは、BtoB サービスにもかかわらず、⾮常にカラフルで楽しい動画や写真を継続して投稿しています。まるで同社の担当者自身がインスタグラム運用を楽しんでいるかのようです。

コメント機能を使ってフォロワーが参加できるユニークな企画にも注目です。例えば、今日の気分を表す絵文字をコメントしてもらったり、なぞなぞを出して答えを募集したり、1⽇の予定を絵文字で表現してもらったりと、ファンと対話する機会を積極的に作り出しています。

動画コンテンツも多彩で、基本的には商品やサービスの紹介ですが、ドラマ仕立て、コマ撮り（ストップモーション）、シネマグラフ、インタビューなど、その表現方法が幅広いため、フォロワーも飽きることなく楽しめそうです。

　　 ### 5. nest（セキュリティカメラ）  https://www.instagram.com/nest/ フォロワー数：約5.6万人

セキュリティカメラなどを販売するnest は、UGC（ユーザー投稿コンテンツ）を上手く活用したインスタグラムを展開しています。セキュリティカメラは留守中のペットの様子や子どものいたずら、思いがけないアクシデント等をたくさん記録しており、まさに動画素材の宝庫です。“おもしろ動画”を顧客から集め、インスタグラム上でシェアすることで、カメラの性能をきちんと訴求しつつ、顧客に愛されている企業であることも伝わってきます。

　　 ### 6. GE（産業機械・ソリューション）  https://www.instagram.com/generalelectric/ フォロワー数：約29.8万人

BtoB企業の中でも特に積極的に動画マーケティングを展開し、成功例として度々取り上げられる企業の1つがGE（ゼネラル・エレクトリック）です。産業機械は決してフォトジェニックとは言えず、インスタグラムとの相性が悪いようにも思ってしまいますが、同社は撮影のアングルを工夫したり、シネマグラフを取り入れるなどして、インスタグラム上でも十分に映える動画や写真を投稿しています。「うちはBtoB企業だからインスタグラムは不向き」などと諦める必要はないのです。