シニア向けマーケティングの活用事例

次に、シニア向けマーケティングを活用した具体的なサービス事例をご紹介します。

趣味人倶楽部

senior-market_-_1.jpg

趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

「趣味人倶楽部」は、株式会社オースタンスが運営するシニア層向けのコミュニティサイト(SNS)です。趣味を通じて仲間と知り合い、日記や写真で交流を深められるという特徴があります。

シニア層の中でも、物事に積極的な人々をターゲットにしており、旅行からグルメ、フィットネスなど様々な趣味のシニアが交流できる仕組みです。

みまもりほっとライン

senior-market_-_2.jpg

みまもりほっとライン | 象印マホービン株式会社

「みまもりほっとライン」は、電気ポットを手がける象印マホービン株式会社が提供する「見守り」サービスです。同社が販売する電気ポット「iポット」とスマートフォンが連携し、家族がシニアの安否情報を確認できるという仕組みです。

また、iポット自体には、お湯が溢れないロック機構や蒸気の影響を抑える機能など安全への配慮が施されています。

まごチャンネル

senior-market_-_3.jpg

まごチャンネル

「まごチャンネル」は、株式会社チカクが提供する写真共有サービスです。離れて暮らす家族から送られてきた写真をテレビで観られる仕組みです。

テレビと連動することで、シニア層でも抵抗なく操作することができるため話題を集めました。先に述べた「馴染みのある商材」を実施した事例と言えるでしょう。

まとめ

シニア向けの市場規模は2025年に100兆円規模に達すると言われており、今後ビジネスを展開する上で欠かせない市場に成長しつつあります。

介護や健康といった既存のサービスにも需要はもちろんありますが、「アクティブシニア層」のような「シニアに感じさせない層」の増加によって、ITやエンタメ分野のニーズが明らかになりました。

上記で紹介した具体事例のように、「IT」と「馴染みのあるデバイス」を掛け合わせるサービスは今後シニア向けビジネスを展開する上でのヒントになるでしょう。

この記事を読んだ方におすすめ

60代以上もスマホシフトが当たり前!シニア層向けSNS5選+事例2選

60代以上もスマホシフトが当たり前!シニア層向けSNS5選+事例2選

インターネットというと若者にフォーカスしてしまいがちですが、実は60歳以上のシニア層も積極的に利用していることをご存知でしょうか。 中でもSNSは、日常生活で孤立してしまいがちなシニアの新しいコミュニティとして広がってきています。 今回は、シニア層がSNSをどう活用しているのかをデータにもとづいてについて解説します。シニア層向けのマーケティングを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

60代のネット利用率は7割超!高齢者のインターネット利用状況がわかる最新データを解説

60代のネット利用率は7割超!高齢者のインターネット利用状況がわかる最新データを解説

今回は65歳以上の高齢者におけるインターネットの利用状況を解説します。 総務省が2016年1月から2月にかけて行った「通信利用動向調査」では、60歳から69歳までの人のネット利用率は76.6%という高い数値となりました。 このような高齢者は今後も増加するという予測が出ており、2040年には総人口の36.1%が65歳以上の高齢者になるとされており、ビジネスでも決して見逃せる状況ではありません。ぜひこの機会に高齢者のネット利用に関する最新情報を知り、自社のチャンスになり得るかどうか判断できるようになりましょう。